- 2019-12-3
- 睡眠効率アップで集中力UP
こんにちは、中西です。
ここ数回は睡眠系の話をしています。
「厚生労働省の睡眠12箇条」
「ショートスリーパーを目指すのは超無駄」
「目覚ましのスヌーズ機能はダメ」
…と言う話でした。今回もこの流れで睡眠系の話を。
前回、スタンフォード大学医学部の西野精治教授のインタビューを紹介しましたが、西野さんの著書に
と言う本があります。
※今見たら漫画版も出てました(´∀`*)
この本の中に「睡眠に課せられた5つのミッション」と言う話があり、脳と体にベストなコンディションをもたらす
「ぐっすり眠る」
とはどういうことかについて詳しく解説されています。
ミッションと言うのは「使命」ということですが、睡眠には5つの使命があるということです。
これを理解しておく事は、日中の勉強の集中力にもダイレクトに影響しますので、ぜひ頭に入れておきたいところ。
と言うわけで、スタンフォード大学・西野教授の「睡眠に課せられた5つのミッション」について、私なりの見解も交えながら紹介します。
<睡眠のミッション1>
■脳と体に「休息」を与える
人間の体は、自分の意思とは無関係に自律神経が常に動いています。
自律神経と言うのは、体温を維持し、心臓を動かし、呼吸をし、消化をし、ホルモンや代謝を調整する機能があります。
で、自律神経には活動モードと言える「交感神経」と、リラックスモードの「副交感神経」の2つがあるわけです。
この2つは24時間常に働いているわけですが、交代でどちらかが30%ほど優位になる状態を、代わる代わる繰り返していきます。
基本的に日中は交感神経が優位になっていて、このときの脳は緊張感や集中力をアップさせます。
一方の副交感神経が優位になるのは、ノンレム睡眠中と食後です。入浴中も副交感神経に切り替わります。ようはリラックスする時が副交感神経が優位になっているわけですね。
逆に言うと、夜になってスムーズに就寝したければ、脳がリラックスモードになっていて、副交感神経が優位になっている必要があるわけです。
それができていなくて交感神経が優位になっている状態のままベッドに入ると、寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなるわけですね。
眠りはじめの最初の90分で最も深いノンレム睡眠に切り替わるので(「黄金の90分」とも言われます)、
ここでしっかりと交感神経優位に転換して、脳と体を休ませることができると、睡眠効率が非常に高まります。
ちなみにこの入眠には「入浴するタイミング」もかなり重要で、ざっくり言うと就寝する90分ぐらい前にお風呂に入っておくと、スムーズに入眠しやすくなることが科学的にわかっています。
…このまま続けようかと思いましたが、少し長くなりそうなので続きは次回で。
次回は、特に受験生にとって重要な「記憶」と睡眠の関係について解説します。
集中力の効率を高めるためには「小さな工夫」を積み重ねるのが重要だと言う話をしていますが、
睡眠の効率を高めるのも本質的には同じで、「小さな工夫」を積み重ねる必要があります。
その工夫をするためにはベースとなる知識が必要なわけで、ぜひこの機会に改めて睡眠のポイントについて理解を深めてほしいと思います。
To be continued