- 2011-7-25
- OCPの関連記事, 夏休み・冬休み・春休みの勉強法, 睡眠効率アップで集中力UP
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
ここ数日、「夏休みのすごし方特集」になっております。本日も1つ。
私はふだん、受験生にアドバイスをするときは、
「自分に合った時間帯」
に勉強するよう指導する事が多いです。
一番典型的な例でいうと、朝型と夜型のパターンの話。
日中が学校や塾で忙しいときには、「自分は夜型タイプで夜になると集中しやすいです( ´∀`)」という人に対しては、
あえてその体質を変えてまで、無理に早起きして頑張って朝型に変える必要はないと言っています(直前期は別)。
しかし、夏休みのような1日の大半を、自分で自由にスケジューリングできるような時期には、
よほど夜型でしか勉強できないような特殊な体質(@_@)でもない限り、限りなく朝型生活をするように伝えています。
理由は2つあって、1つはそもそも入試の本番が朝から始まるためで、
いずれそれに慣れるための生活パターンにシフトしなければならないのですが、
もともと夜型タイプの人が、受験直前期になっていきなり
朝型生活、ザ・初体験(゚-゚)
なんてことになりますと、まあかなりの確率で体調なり勉強の生産性に支障をきたす可能性が高いです。
直前期は、今みたいに朝起きやすい季節ではありません。
はっきり言って、もともと朝型タイプの人でもなかなか起き辛くなるほどの(´д`)寒い季節です。
そんな時期に、もともと夜型タイプだった人が、そこで初めて朝型生活・ザ・初体験なんてやってしまうと、
免疫がないので失敗する可能性が非常に高い(笑)。
大事な時期に、そんなところで果敢にリスクに挑むチャレンジャー(-_-)になってても仕方ないわけです。チャレンジするとこ間違ってますから、残念!(古いかな。。)
いずれにしろ、いつかは朝型に切り替える必要性があるわけなので、
であれば、まずは1年でもっとも起きやすいこの季節に、
朝型で勉強するというのがどんなものなのかを、経験的に体で覚えておく。それが重要だと思います。
2つめは、そもそも受験本番が朝から云々(うんぬん)の話とは別に、
1日自由に時間を使えるなら、余程の場合でない限り、朝早く起きて勉強した方が、圧倒的に生産性が高いからです。
通常授業などがある普通の時期なら、忙しくて夜から深夜帯しか時間がとれないことも少なくないので仕方ありませんが、
夏休みのような1日中自由に使えるときには、朝早く起きて、クリアな頭で勉強できる午前中に勉強時間を増やしたほうが生産性は高まります。
このように、1日の時間配分としては、
午前比率を高くする
のがポイントです。
たとえば9時~18時まで勉強する場合、昼休憩の1時間をぬくと8時間勉強することになります。
この場合、午前9時から正午の12時までの3時間が午前の勉強時間ですので、
8分の3=37%
が午前比率。私はそうするくらいなら、朝6時に起きて7時から勉強をはじめて、7時~12時の計5時間、つまり
8分の5=62%
が午前比率になるほうが、トータルの集中力・生産性は圧倒的に高まると考えています。
9時スタートなら午前比率は3割台ですが、
7時スタートなら、2時間早いだけですが、一気に午前比率は6割台となる。
人間の脳は午後から眠くなるようにできていて、とくに眠くなるのは14時から16時あたり。
そして不思議なことに、早起きしたからといって、
その眠くなる時間帯が午前にずれこむこともほとんどないのです。
2時間早起きしても、午後のその時間帯に眠くなるのはほぼ変わりません。
なので、そんな眠くて仕方のない魔の時間帯(>_<)がある午後の比率が高くなるような時間配分にするのではなく、
もっとも集中しやすい午前の比率を高める
ほうが、賢いといえます。
よって、朝型がオススメというわけです。
私が主催してるOCP(受験勉強オンライン・コーチングプログラム)のメンバーには、
縄文人もビックリの3時台に起きてる人(゚o゚;)や、4時起きのメンバーもいます。
5時起きも複数。6時起きなんて普通。7時起きだと遅いほう(笑)
少人数でこれだけ早起きさんがそろっているのに、意外に思われるかもしれませんが、私から早起きを強く推奨したことはほとんどありません。
ましてや4時起き、5時起きはもちろんですが、「君たち、朝は○時に起きなさい!」といったような、時間を指定した指導もしてないです。
ただし、1つだけ言っていることがあります。それが、
「朝起きたら、必ず書き込みをするように(・∀・)」
ということです。
「書き込み」というのは、OCP専用のスレッド(掲示板)への書き込みです。
「おはようございます!」
「起きました!」
という、ただそれだけの書き込みなのですが、スレッドに書き込むと「書き込んだ時間」が必ず記録されます。
よって、「起きた時間に嘘がつけない仕組み」になっているのです。
その起きた時間の書き込みがあることで、メンバーの間でも、誰が何時に起きているのかがはっきりとわかってしまうため、
たとえば寝坊とか二度寝なんかしたりして、自分が宣言した時間に起きれないと、かなりカッコ悪いわけです(笑)
とくに、コーチである私との約束が守れないのは、かなり気まずい(・∀・)
「頑張って6時に起きます!ヘ(^o^)/」
と熱く宣言したのに、書き込みが7時半とかだと、もうかなり気まずいわけです(笑)
ここでヘタをすると、人間の性悪説が出てしまい、一定の確率でズルをしたり、嘘をつく可能性も出てきます。
たとえば、とりあえず書き込んで、そのあと二度寝するとか(笑)。
「書き込み時間」そのものはシステム的に嘘をつけませんが、
言い訳その他、嘘をつこうと思えば私の目をくぐりぬける嘘・ズルなどやろうと思えばできるわけです。
しかし、起床報告の約束として「嘘をつかないこと」はしっかり徹底されています。
私がOCPメンバーに言っているのは、寝坊や二度寝したりした場合、絶対に嘘はつかずにしっかりその失敗した状況を報告して
気まずさを味わえ!
と言っています。宣言したのに起きれなかったら、とにかく気まずい。
そこでつい嘘の報告をしたくなる場合もあるわけですが、そこはグッとこらえて、寝坊したこと、二度寝したことをしっかり報告する。そうすることで
その「気まずさ」をしっかり味わいなさいと。
その「悔しさ」を味わいなさいと。
それが「次こそ頑張らないと!」というモチベーションにつながるのです。なのに、そこで嘘をついてしまったら、
一時的には中西の目をごまかせますが、自分はごまかせないよと。
一度嘘をついた人間は、また次に失敗したら、次も必ず嘘をつくことになります。そうすると、報告がそのうち嘘だらけになります。
それでは、まったくコーチとの関係が機能しません。最強の「人に見られている感」というせっかくの素晴らしい環境が、機能しなくなるのです。
それで一番損をするのは誰ですか?
と説明しています。言うまでもありません、自分が損をするだけ。
ここまでしっかり説明しているために
「嘘をつくと損する(ーー;)」
ということがしっかり理解できているため、誰も嘘なんてつきません。ちゃんと寝坊報告もあります(笑)
1、起きたら必ず報告する
2、嘘をつかない
非常にシンプルなルールですが、このルールの深い意味をメンバーがしっかり理解しているというのと、
上記のとおり、システム的にも起床時間(書き込んだ時間)がコーチにもメンバーにもわかるために
私がとくに「○時に起きなさい」とか「早起きしなさい」とか言わなくても、彼ら彼女らは、
勝手に自分から早起き宣言して、
勝手に早い起床時間を決めて、
勝手に午前比率が高くなって
勝手に勉強時間の自己ベストを更新して
なんか勝手に頑張ってくれてます(笑)。私は基本「見~てるだけ~」(←昔のCM。誰もしらん)なのです。
起床時間の報告は、あくまでOCPでやってることの一例にすぎませんが、
あなたもブログやSNS、メールなどを使って、友人・知人や家族にしっかり宣言した上で、起床報告をする仕組みを作れば、
早起きの習慣くらいは、比較的ラクに手に入れることができます。
そうやって、起きやすい今のうちに早起き生活を体に覚えこませておくと、
一度秋ごろにまた夜型に戻っても、直前期になったらスムーズに朝型へシフトすることができるでしょう。一度経験して体で覚えたことですから。
そんな感じで、ぜひこの夏休みは毎日早く起きて、午前比率を高めて勉強をしていけば、
最大限の生産性で、効率的な夏休みをすごせるのは間違いないと思います。