こんにちは、中西です。
本日は日曜日ですので、恒例の雑談系ネタで。(このメルマガは日曜日は雑談系になることが多いです)
私が最も尊敬・信用している言論人は経済評論家の三橋貴明さんなのですが(ご本人は「経営者」という認識らしいですけど)、
その三橋さんが先週ある大学で講演をされた時に、講演後の質疑応答で大学生からこんな質問をされたそうです。
「高齢化が進む中、数が多い高齢者の票の影響が大きくなり、若者向けの政治は不可能なのではないですか?」
・・・これ、マスコミなどでよく言われている話なので、その影響を受けた発言だと思います。
数年前から最も人数の多い団塊の世代が高齢者になってきているので、人数が最も多い高齢者の票によって高齢者向けの政策が行われる。
その結果、相対的に票が少なく影響力が小さめの若い世代に向けた政策が不可能になる。
そういう意味のことを、この大学生は言いたかったのだと思います。
そしておそらくほとんどの日本人が、この大学生と同様の考え方をしてしまっているわけです。
結論から言うとこの大学生の認識は思いっきり間違っているのです。が、なぜその認識が間違っているかを、おそらくほとんどの人が理解できていません。
この大学生の質問は、“ある極めて重要なこと”について、大半の日本人が認識を間違えている事実を象徴しているような質問なんですよね。
その結果何が起こっているかと言うと、突き詰めていけば、この根本的な認識の間違いが
【 数え切れないほど大勢の日本人を貧困化させている 】
ということです。
先日、橋本健二さんの「アンダークラス」という本を読んだのですが、 改めてこの国が絶望的な貧困に陥ってることがよくわかる本でした。
▼「アンダークラス~新たな下層階級の出現~ (ちくま新書) 」橋本 健二
消費税も10%になりましたので、このメルマガでも何度か書きましたが、今後日本人の貧困化はさらに「確実に」加速していきます。想像を絶するほどやばいことになっていきます。
それを全く分かっていない人間が経済界のトップの方にも大勢いて(大勢というか大半そうなのですが)、たとえばこんなこと言ってる“バカ”もいます。
▼同友会代表幹事、消費税「10%では足りない。17%必要」(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50146060U9A920C1EE8000/
一部引用しますと、
「経済同友会の桜田謙悟代表幹事は、(中略)消費税増税について『10%では(財政が)持たない。17%がよい』と語った。」
この文章を読んで日本人の全員が腸を煮えくり返らせて怒らないといけないんですよ。私はもうブチ切れですけどね。
つまりこの発言によって、桜田謙悟氏は「バカか詐欺師のいずれかで確定」ということになります(訴えられても全く問題なし)。
そういえばみんな大好き池上彰さんも「緊急!池上彰と考える借金大国ニッポン」という番組(このタイトルの時点で完全に終わってますが)、その他メディアで、「日本は1000兆円以上の借金を抱えている」という前提で話をしていたり、「このまま借金が増え続けると、日本はいずれ財政破綻する」といった趣旨の話をしています。
あまりにもその影響力による害悪がひどすぎます。間違った事実を広めて国民の貧困化に大きく貢献していながら、自分はその番組出演で高額のギャラをもらう。
毒舌で申し訳ないですが、もうね、控えめに言っても3億回くらい死んだ方がいいと思います。
つまり客観的事実として池上彰さんも「バカか詐欺師のいずれかで確定」です。いずれにしろ、二度と識者としてメディアに出るべきではない人物であることは間違いありません。
なぜここまで強い口調で言うかわからない人もいると思うので一応説明しますと、こういった経済界や影響力の大きい言論人が、
メディアで完全に間違った事実を広めることで、大勢の日本人が中長期的に文字通り殺されているからです。
だから私は池上彰氏は「間接的な大量殺人」をしていると言っても全く過言でないと思いますし、
日本の憲政史上最も日本人を貧困化させたことがデータで判明している安倍総理に至っては、もはや間接的なのか直接的なのかよく分からないレベルの大量殺人鬼だと私は考えています。考えているというか事実ですが。
実は冒頭の大学生が言っていた「高齢者が有利になり、若者が不利になる政策が行われる」という懸念は、
上記のような完全に間違ったことを平気で話している経済界の人間や言論人たちと、根本的には同じところで間違えているのです。
そう考えるとテレビを見ているような普通の一般人が理解できなくて当然といえば当然なんですけど、この理解を正しく持たない限り、
「永久に」この国はデフレから脱却できず、総貧困化がさらに加速します。
で、その根本的な部分の間違いというのが、
「プライマリーバランス(PB)の黒字化目標」
という奴なのです。これが諸悪の根源であり、大勢の日本人を実質的にガチで殺してしまっている最低最悪な指標だということに、いい加減に私達は全員気づくべきなんですよ。
このプライマリーバランスの黒字化目標の愚かさについては、以前こちらの記事にも書きましたので、詳細は今回はカット。興味のある方は以下の記事を読むか、元内閣官房参与で京都大学教授の藤井聡氏の本を読んでみてください。
▼愚かすぎる「骨太の方針2017」に国民全員が怒り狂うべき理由(雑談)
あ、あと何度も紹介してますが、この漫画は絶対に必読。消費増税がなぜそれほど重大な問題かということを理解できていない方は、絶対に読んでください。
ちなみにこの漫画は発売当初から私は大プッシュしてましたが、その後オリラジの中田さんが動画で取り上げてベストセラーになりました。中田さんの超絶ファインプレーヽ(´∀`*)ノアッチャンカッコイ-!
詳しくは上の記事に書きましたが、「プライマリーバランスの黒字化」の愚かさについてポイントだけ言いますと、家計簿と同じ発想をしているからです。
そうするとどうなるかと言うと、何かの予算を増やしたら、別の予算を削らなければならないと考えることになります。つまり使える予算のパイは一定だという認識になるわけです。
よって冒頭の大学生のように「高齢者に予算を使ったら、若者には使えなくなる」という発想になります。必然的に。これが根本的に間違っているということです。
そしてこの間違いを持っている人は、このように考えています。
「日本には1100兆円の借金があり、赤ちゃんからお年寄りまで、一人当たり900万円近い借金を背負っている」
・・・これが完璧に間違いだという事実に、未だに気づいていない人が圧倒的多数ですが、さすがにこの一年ぐらいでものすごいスピードで認知度が広まっているので、これが間違いだったことに気づいている人が増えてきました。
が、 未だに上記のようなことを平気で大手新聞社やマスコミや政治家や頭の悪い大学教授やジャーナリストや言論人が言っているので、
結果的に「消費税の増税」に賛成している人が、国民の半数もいるのです。
「増税は嫌だけど、社会保障費とかが大変だから仕方ないかぁ」みたいに思ってる人が未だに半数もいるという恐るべき状態。
つまり大げさでもなんでもなく、「国民の半数が洗脳されている国」が今の日本だということです。
話を戻すと、「赤字=悪いもの」と多くの人は思ってしまいがちですが、それはあくまで家計簿や商売での話であって、国家においては全く違うのです。
突き詰めていくと、この認識の間違いこそが、すべての諸悪の根源であり、大勢の日本人を貧困化させている根本的な原因です。
ノーベル経済学賞を受賞したクルーグマン教授も、「家計簿の発想をしたことによって国が滅ぶ」とまで言っています。
クルーグマン教授はかつて繁栄したどこかの国の墓ができるとしたら、その墓標には
「家計簿の発想により崩壊した国がここに眠る」と書かれることになるだろう
・・・ということを言っていました。全く正しい認識で、さすがです。
ここまでの話を、老若男女、選挙権のある日本人全員が共通認識としてもたない限り、
この国の社会人の大半は永久に貧困で苦しみ続けることになり、永久に自殺者が大量に溢れていく国のまま、
インフラの整備もろくにできず、軍事力も強化できず、自然災害にも全く対応できず、最終的には「自分たちが世界の中心である」とか考えてる、どっかの国の属国になるでしょう。
ここまでの話でピンと来なかった方は、とりあえずオリラジの中田さんも絶賛したこちらの漫画から読んでみてください。私が10年待ち続けた漫画です。(今みたらAmazonでもすごい高評価ヽ(´∀`*)ノ)
実は、ここにすべての答えが書いてあります。
日本中を洗脳していた“真犯人”が誰かも、暴露されてます。これを「陰謀論?」とか一瞬でも思ったあなたは、間違いなく洗脳されてますので、いい加減に気づきましょう。
今回の話、万が一私が間違っていたら死んでもいいですよ。
それではまた。