- 2017-7-24
- 夏休み・冬休み・春休みの勉強法, 目標を設定する
こんにちは、中西です。
夏休みの勉強を本格的に進めるにあたり、
事前に絶対にやっておくべき作業が
「夏休み中に達成したい目標」
の設定です。
目標の設定の仕方は個々人でいろいろある
かと思いますが、いずれにしても「目標を
設定する」ことなく夏休みを制覇すること
はできません。まあ当たり前ですね。
つまり、受験生は現時点で各科目(分
野)ごとの夏休みの目標が、すでに設定で
きている状態でないとダメだということに
なります。
あきらかに「夏休みはこの科目(分野)
の勉強はしないんだ!」と決めているなら
別ですが、
そうでない科目・分野については、まだ
目標を設定出来ていなかった人は1日も早く
設定しておくようにしましょう。基本中の
基本ですので。
ただ、各科目(分野)ごとに目標を設定す
るということは、当然ながら夏休みの目標
が“複数”あることになります。
それ自体は必然的な流れなので問題ないの
ですが、大事なのは、その複数ある各目標
ごとの「重要度」を意識できているかどうかです。
目標が複数あったとしても、そのすべてが
均等に重要ということはないはずです。
「この目標は重要」
「これはまあまあ重要ぐらい」
「これは最悪達成できなくても後で何とかなる」
「これは絶対に達成すべき」
・・・といった自分の中での各目標ごとの
重要度の違いです。
これを認識しておかないと、
「重要度の低い目標」に力を入れたり、
「重要度の高い目標」を達成するための
勉強時間を一向に取らなかったりといった、
ムラの多い非効率な勉強になりかねないからです。
受験における「重要度の高低」と「自分の
好き嫌い」は必ずしも一致しませんからね。
受験で重要度の高い科目だけど、自分にと
ってあまり好きではない科目・分野がある
ことなんてザラにあります(例:英語の配
点が高いけど、英語はあまり好きではないなど)。
残念ながら、人間というのは自由度の高い
状況になると、自分の好き・嫌いという感
情に左右されやすくなります。
学校の授業のように強制的に受けないとい
けない・強制的に定期テストを受けさせら
れる、といった外部からの強制力が働く状
況下であれば、自分の「嫌い」という感情
を超越して勉強することもできます。
しかし夏休みのような圧倒的に自由度の高
い状況下においては、「嫌い」「あまり好
きじゃない」と感じる勉強に対して、どう
しても心理的なブレーキがかかりやすくなるのです。
結果、好きな科目・分野の勉強に時間を費
やしがちになり、夏休みトータルでみたと
きの「時間配分」が、本来の「重要度」と
はかけ離れたアンバランスな状態ですぎて
しまうリスクを抱えているわけです。
そうならないためには、各科目・分野ごと
の目標を設定すると同時に、
それぞれの目標の「重要度」も理解して、
休み期間中もそれを強く意識し続ける必要
があります。
「夏休み中に絶対に達成しなければなら
ない目標は、これとこれ!」
と即答できるのがベストですね。
「最悪、9月以降に取り組んでも間に合う」
ものもあれば、
「9月以降に取り組んでいてたらもうアウト」
の目標もあるはずです。
そういう「夏休みにおける各目標の重要度
の違い」を、最初のこの時点でしっかり認
識しておくことをおすすめします。
よく言われる「要領がいい・悪い」という
のは、こういう
「力の入れどころはどこか」
を、取り組む前に脳内でキッチリ理解し
ていることも含むわけですね。
それではまた。