- 2016-10-25
- おすすめ記事, その他・雑談, 受験が終わった後について, 志望校・進路の決め方, 目標を設定する
こんにちは、中西です。
前回の続き。
「自分の将来」がまるで見えない状態から
それが少しずつ見えるようになるための
“ヒント”について。
これ、結論から言ってしまうと、年齢が
若い人ほど「拍子抜け」することが容易に
想像できます。
なぜなら、一見するとそれは
あまりにもシンプルな答え
だからです。
私自身もそうでしたが、知識や経験がま
だ足りないとき、シンプルで本質的なこ
との重要性を深く理解できないことが少
なくありません。
まだ経験や知識はないけど、でも多少の
ことは知っているし、多少のことは経験
もしている。10代後半~20歳前半はとく
にそんな感じなわけです。
結果、極めて重要な話を、つい「な~ん
だ、そんなことか」と浅いフィルターで
簡単に結論づけてしまいやすくなります。
知識や経験を積んでいる人ほど、今から
言う話の重大性は、ある程度以上腑に落
ちるはずです。
・・・と拍子抜け防止用の前置きをした
上で言いますが(笑)、
「自分の将来」が何も見えない手探り状
態から、あなたにとって出来るだけベス
トの「将来」に近づいていくためのコツ。
それは・・・
【 「もっとうまくなりたい」という
気持ちを大切にする 】
ということ。以上です。
これがもう、とてつもなく重要なポイント
になります。
ここで拍子抜けした人は、人生がまだスタ
ートしていない人か、自分の理想通りの人
生をまだ歩めていない人の、どちらかの可
能性が非常に高いです<(_ _)>
逆にある程度以上、楽しく思い通りに生き
ている人は、上の言葉を読んで膝を打ったか、
「うんうん、そうだよねヽ(´▽`)/」的に
同意してくださったはずです。この言葉に
対するリアクションが、ある種のリトマス
試験紙になるかもしれません。
ちなみに、ここでいう
「うまくなりたい」
というのは、
「学びたい」「成長したい」
というニュアンスまで含めた、やや広義の
向上心を意味します。
これが手探りで自分の未来が見えない状態
から、短期ではなく長期的に
「自分の将来をベストに近づけていくため」
あるいは
「可能性を開花させていくため」
に、何よりも極めて重要な意味を持つポイン
ト(指針)になるのです。
「自分の将来」「夢」「才能」「適性」
「好きなこと」「成功」「幸せ」
・・・そういったことを深く考え出したら
どこまでもディープな世界が待っています
が(゚o゚;、深く考えているだけでは、一向
に何も前に進まないのがこのテーマなのです。
幸か不幸か、進むべき道に“無限の選択肢”
があるこの時代において、自分の将来を確
定させていくためには、「深く考える」よ
りも「感じる」ことが何よりも大切です。
もちろん「考える」ことも大事ですが、
それ以上に「感じる」ことの方が圧倒的に
大事だということです。
なぜなら、「考える」というのはつまりは
論理・ロジックですから、考えてばかりい
ると、“論理的な正解”を導き出すことに
なります。
ところが“論理的な正解”は、必ずしも、
自分にとって正解とは限らないのです。
ここを間違えて幸せになれない人も
実は多いです。
だからこそ「深く考える」こと以上に
「感じる」ことの中から正解を導き出すべ
きであり、その指針となるのが
「もっとうまくなりたい」
という素朴でシンプルな感情なのです。
自分にまるで適性が無いような、自分に合
っていないことを、人は「もっとうまくな
りたい」とは思いません。
同じことに取り組んでも、世の中の人全員
がそれを「もっとうまくなりたい」と思う
わけではありません。
別の人は同じことを「もっとうまくなりた
い」なんてサラサラ思わなかったりするのです。
あなたがそれを「もっとうまくなりたい」
と思ったということは、そこに
“未来の芽”
が隠れている可能性が高まります。
興味深いのは、「もっとうまくなりたい」
という感情は、そのことに取り組み始めて
すぐの頃、まだ未熟な時点で感じることも
多い点です。
さらに重要なのは、「もっとうまくなりた
い」と思えることに取り組んでいるとき、
人は「楽しい」と感じやすいのです。
たとえ現時点で、どれほどヘタ(未熟)で
あってもです。
この「楽しい」という感情が付随するかど
うかは、一つの道に進むときに非常に重要
なポイントになります。
そしてもっとも重要な点は、
【「もっとうまくなりたい」と感じたことは、
何年続けても、常に「もっとうまくなりたい」
と思い続けられる可能性が高い 】
ということです。
一度「もっとうまくなりたい」と感じた取
り組みは、どこまで言っても「もっとうま
くなりたい」と感じ続けることになり、
多くの場合「もうこのへんでいいや~」と
いう満足できるゴールがありません。
ひらたく言えば“尽きることのない向上心”
を得られるわけですね。
これが物事を進めていく上で、どれほど重
要かということです。
そのエネルギーが無いと何も為し得ません
し、逆に言うと、それさえあれば何とでも
なる、といえます。
だから、「夢を見つけるぞ!」とか「将来
を決めるぞ!」なんて肩肘張って毎日をす
ごしたり、ディープに悩んで考え続けるよりも、
何かに取り組んでいるときに感じた
「あ!これ、もっとうまくなりたい!」
と感じたその感情を大切にする必要がある
ということです。
そして、その物事をできるだけ途切れさせ
ずに、とりあえず少しずつでも続けていく
のが、非常に重要な人生戦略になります。
社会人であればそのスキルが長期的にはお
金に換わることも少なくありませんし、
学生であれば、その「もっとうまくなりた
い!」と思うことに熱心に取り組んだ結果、
その経験やそこで得た人間関係・学びが
その先の進路につながる場合も少なくな
いのです。
そのうち、より強烈に「もっとうまくなり
たい!」と思えるものに出会うかもしれま
せんし、もう出会わないかもしれません。
一般的にそれは1つとは限りませんので、
大学時代に3つ4つ出会う可能性もあります
し、2つめは30歳や40歳で出会うかもしれ
ません。
それは誰にもわからないわけですが、少な
くとも現時点で「もっとうまくなりたい」
と感じることがあるなら、
その感情に従い、とりあえずその「もっと
うまくなりたい」ことを続けていく方が、
長期的には人生が開けてくる可能性が高いです。
私自身がそうでしたし、周りを見ても、
尊敬する人を見ても、世で結果を出してい
る人を見ても、歴史上の人物を見ても、
うまく行ってる人は必ずと言っていいほど、
その人なりの「もっとうまくなりたい」を
最低でも1つ以上持っています。
受験勉強と直接的には関係ない話ですが、
そもそも受験は「人生をより良く前に進め
るためのプロジェクト」ですから、
今回の話は(とくに夢や将来が決まってい
ない)受験生にとって無関係な話にはなら
ないはずです。
将来のビジョンをこれから決めていく人は、
よかったら参考にしてみてください。
毎日メルマガを書くたびに「もっとうまく
なりたい!」と思ってばかりいる修行中の
男より(つД<)・゚。
それではまた。