こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
昨日の夕方、アゴラの記事でこんなのがありました。
参考「なぜセンター試験でミスが発生するのか」
http://blogos.com/article/29552/
大学入試センターの秘密主義や、試験監督全員に配布される
『監督要領』について、いろいろ指摘されています。
「試験監督」と聞いて思い出すのですが、
私は大学時代にある資格試験の
試験監督のバイトをしたことがあります。
週末の1日か2日ぐらいの単発のアルバイトなんですが
1教室200人くらいいて、
はじめに簡単に試験の注意事項を説明して、
開始と終了の合図をするって仕事。
あ、あと問題用紙の配布と回収ですね。
資格試験の受験生の方々が必死に試験と格闘中、
試験監督は何をしているかというと、
厳しい目つきで
「一瞬たりとも不正は許さぬ(=_=)」オーラを出しまくって、
なんなら腕組みなんかして、
カンニングしてるバカはいないか等を監督するわけですが、
今だからハッキリ言ってしまいますと、
かなりおいしい仕事だったかと(-_-;)。
「俺は一生この道を極めて行きたい!」
と心底思いました。
残念ながら、試験監督の仕事はほとんどの場合、
「単発バイト」ですからね。
職業としてはたぶん成り立ちません・・・
(ちなみにセンター試験は大学教員が監督しますから、
まったく次元が違いますよ。念のため)
余談の余談ですが、私は以前ある仕事で、
大学生に試験監督のアルバイトを紹介していたことがあります。
そのときの大学生たちの“食いつき”がすごいのなんのって。
とくに「楽な仕事っすかね(゚∀゚)」みたいな
ナメた感じの反応をした学生には、
「絶対にミスの許されない、極めて責任感の重い仕事です。
とてつもなく神経を使うけど大丈夫ですか?」
と言ってやりましたw
するとみんなサーッと引いて、
予定通り責任感のある真面目な人だけ残ってくれるという結果に。
時には自分のことを思いっきり棚に上げることも大事なのです(-_-)
(まあ「責任重大」「神経を使う」は本当ですから)
本題の方へ。
受験生の大半の方は、ここからは
2次試験、私立大学、併願校の対策に明け暮れることになると思います。
ここからやってはいけないことの1つが、
【 新しいことをやり出すこと 】
です。
たとえば今になって新しい参考書、問題集を買ってきてやるとか。
過去問であれば買ってくるのはいいですが(当然)、
ここに来て、2次対策だ私立対策だと、
新しいことをやり出すのは、かなり危険。
よほど特殊な事情がない限りやめたほうがいいです。
ここから先は、徹底した過去問演習に加えて、
これまでやってきたことの「完成」を目指すこと。
もちろん、試験に出る範囲の部分をです。
たとえば、先日OCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)の
メンバーから
「英頻(有名な英語テキスト)が1/4しか出来てないですがどうしたらいいですか」
という相談を受けました。
この人の場合はどうでしょうか?
センター終了後から、残りの3/4をやるべきか?
いろいろ考え方はあるかもしれませんが、
私の答えとしては、このようになります。
「残りの3/4をすべて完璧にする必要はない。
試験に出る範囲を分析して見極め、その範囲のページだけをやる。
ただし、『完璧に終わらせる』見込みがある場合のみ。
『完璧に終わらせる』見込みがないなら、
『完璧に終わらせられる』部分だけをピックアップして、
そこを重点的にやる。」
ようするに、一番重要なのは、
【 本番までに完璧に終わらせられるかどうか 】
なんですね。
中途半端の状態のまま本番に望むのは、
もう何もやってないのと一緒。それくらいに考えたほうがいいです。
逆にいえば、「本番までに完璧に終わらせられる」
という見込みがあるなら、
新しいテキスト(参考書・問題集)を買っても良い、
ということになります。
「今から新しいことをやるな!」
というその言葉尻だけを見ないでくださいね。
その理由となる本質の部分を理解すれば、
「ようするに、『本番までに完璧にできるかどうか』を基準に
計画を立てればいいんだな」
とわかるはずです。
ただし、ほとんどの場合、
今から新たにテキストを買ってそれを完璧にするよりも、
今までやってきたことを総復習して完璧に仕上げることのほうが、
短時間で、かつ確実に実力養成ができることは、言うまでもありません。
ここからの受験勉強は、何をやるにしても、
「本番までに完璧に仕上げられるかどうか」
を基準に、計画を立てるようにしてほしいと思います。