- 2012-4-19
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こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
昨日、ワタミグループの渡邉美樹さんの
インタビューの話から、
受験勉強における「1日の振り返り」の作業が、
いかに重要かについてお話しました。
その内容について、以下のようなご質問を頂きました。
今日は本当は別のネタを書くつもりでしたが、
急遽予定を変更して、これに回答する形で行きます。
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メールマガジン、いつも拝読しております。
資格試験の勉強をしているのですが、
短時間きざみ勉強法で効率がかなり跳ね上がりました。
本当にありがとうございます。
ところで、振り返りとは具体的にはどのように行うのでしょうか?
簡単で結構ですので、もし教えて頂けるようでしたらお願いします。
ブログの過去記事にあるようでしたら、URLを指示して下さるのでも結構です。
○○県 Sさん
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まず結論から言いますと、
「書く内容」や「書き方」に
決まりはありませんので、自由に書いてOKです。
とはいえ「振り返り」なわけですから、
その範囲内の内容になるのは当然ですね。
ちょっと前に、「敗因リスト」を作るといいよ、という話をしましたが、
▼参考:同じ失敗を繰り返さない方法
http://ameblo.jp/shuchuryoku/entry-11204374002.html
こんな形で、「今日の良くなかった点」を文字通り
「振り返る」のも当然ながら重要です。
もちろん、「良かった点」「うまく行った点」といった
今日1日のプラスの部分や、
自分自身への励ましの言葉、鼓舞する言葉を書いてもいいです。
昨日も書きましたが、
当会主催のOCP(受験勉強オンライコーチング・プログラム)では、
毎日必ず「今日の反省・振り返り・改善点」という欄に
書き込みをすることになっています。
この「今日の反省・振り返り・改善点」という欄の名称も、
私は適当に作ったわけではなく、OCPのメンバーが
「反省をしっかりしておけよ」
「振り返りをすることを忘れるなよ」
「改善点も見つけておけよ」
というふうに、毎日その欄を見ることで、
1日の終わりにやるべきことを
思い出してほしいから、そういう名称にしています。
よって、質問への回答としては、振り返りとともに、
何か反省点があったのであれば、
できるだけ「改善点」も書いておいてください。
で・・・実は、ここからが今回の一番重要な話。
「振り返り」は10分、5分、なんなら3分といった短時間でも全くOKですが、
必ず手帳なり携帯なりPCなりに書き出してください。
頭で思うだけではダメなのです。
「でも中西さん、書き出したところで、
私はそれを読み返さないから無駄だと思います」
・・・そんな声が今たしかに聞こえてきましたが(笑)、
実は「あとから読み返さない」ことは最初から折込ずみ。
「振り返り」というのは、「書き出すこと」に
非常に大きな意味があるのですが、
それは「あとで読み返すため」ではないのです。
もちろん読み返したければ、そうしてもいいでしょうが、
毎日毎日たくさんやることがあるのに、
過去の「振り返り」をいちいち読み返す時間なんて、
実際問題ほとんどありません。
そういえば、昨日ご紹介した渡邉美樹さんも、
1日の「振り返り」のために
何十年も毎日日記を付けているそうですが、
それを「読み返すことは、全くない」と
何かのメディアで書いておられました。
「振り返り」は読み返さなくてもいい。
そのワケは、「書き出す」作業を完了した時点で、記憶に残るからです。
「書き出す」という作業をとおして、
今日1日の出来事をいったん思い出さないと行けません。
書き出すまでには、頭の中で
「出来事を思い出す」⇒「頭の中で整理する」⇒「言語化する」
という、実は脳内で複数のプロセスを踏んでいます。
この複数のプロセスを通して、
最終的に「文章化」されるわけですね。
「書き出す」ために必要な、いっけん目に見えないこの
「複数のプロセス」
こそが、記憶に長期的に残る仕組みなのです。
こうして、脳の奥深くに「振り返り」の内容が刻まれるわけです。
結果、同じ失敗はしにくくなるし、
「振り返り」を書くたびに、日々少しずつ成長していけます。
「書き出す」ことに意味があるというのは、そういうことなのです。
理想を言うと、OCPのように、その書き出した「振り返り」を、
さらに仲間に“見られてしまう”環境にいるのが
一番効果が高いのですが、
自分一人の中でやったとしても、しっかり書き出したのであれば、
一定以上の効果は十分見込めます。
というわけで、このメルマガはあまり連続して同じテーマを扱いませんが、
今回は珍しく2日間にわたって
「振り返り」の重要性
のお話となりました。少しでも参考になれば幸いです。