- 2012-4-20
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こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
昨日メルマガの方では、
久しぶりに読者さんからの質問への回答をしました(メルマガを読まれてない方はわからないと思いますが(´Д`))。
で、今回もその流れでもう1ついきます。
昨日、医学部志望の浪人生Bさんからいただいた質問。
———————————
初めまして 自分は医学部を志す1浪目のものです。
(中略)
自分と同じくらい成績が悪くて、それでも「医学部に行く!」っていう同級生(高校の友達)が同じ予備校に通っているんですが
そのひとは
「これからは、なにがなんでも、最終時限まで自習室で残る!年中無休でいく!」
って言って、今も始まって4日目なんですが自習室にずっと残っています。
でも自分は最終時限まで残ってしまうと、
自習を始めた時の集中力と、最終時限の時の集中力に、天と地ほどの差があり
質とこなせる量が全くちがってきて、勉強が中途パンパになってしまいがちなんです。
それでも医学部志望なら、
どんなにきつくてもつらくても、勉強の量・質が落ちても、
最終時限まで残って勉強する友達の方が正しいのでしょうか??
———————————
・・・・質問内容は以上になります。
個人的に面白い質問だなと思ったのと、ある点で多くの方の参考になるので、公開回答することにしました。
さて、私の回答ですが、まず「お友達が正しいかどうか」についてですが、
そのお友達は正しい
です。というのも、そのお友達は、
「これからは、なにがなんでも、最終時限まで自習室で残る!年中無休でいく!」
と言っているわけですよね?
それをまだ4日目とはいえ、やり通せているなら、そこに何か問題はありますか??
逆に友達が正しくない理由があるなら、こっちが知りたい感じです(=_=)
実は、根本的な問題が1つあるんですね。
質問者のBさんは、最後の文章で「“友達の方が”正しいのでしょうか??」
と言っているのですが、この「正しいのは、アイツか?俺か?」という考え方がそもそもの間違いです。
ここはちょっと突っ込んで話しますが、「どっちかが正しい」というのは、受験の思考パターンに陥ってます。
根底に「他人との比較」「正解は必ず1つ」という思考回路があるからそうなってしまうわけですが、
実際のところ、上記のとおりお友達は正しいのですが、それがイコール唯一の正解、かつBさんにとっても正解・・・ということにはならないです。
まわりくどい話の仕方をしていますが、実はここが非常に重要で、今回の件に限らず、勉強の生産性をアップさせるときに一番考えなければいけないのは、
「自分にとっての正解はなにか?」
ということなのです。
ようするに、お友達がどうしているかはもとより、
一般的に正しいと言われている話だとか、何らかの研究や実証実験の証明されているようなノウハウであっても
「自分にとっての正解ではない」という場合も大いにあるからなのです。
だから、友達のやっていることなり、このブログでふだん書いているようなノウハウや情報は十分参考にすべきですが、
結局それが「自分に合うかどうか」がすべてですから、
合わない場合は、自分にとっての正解を探さないといけない、ということです。
で、話を戻しますが、その観点から考えると、Bさんは
「自分は最終時限まで残ろうと思っても、
自習を始めた時の集中力と、最終時限の時の集中力に天と地ほどの差があり
質とこなせる量が全くちがってきて、中途パンパになってしまいがちなんです」
・・・“中途パンパ”という表現がかっちょいいので最近の若者の流行語か若干気になるわけですが(笑)、それはともかく、
Bさんに最も必要なのは、
「自分にとっての正解(=もっとも生産性が高くなるパターン)を見つける」
という考え方を持つことです。
つまり、お友達みたいにずっと自習室に滞在し続けると、Bさんの場合は集中力が落ちるということであれば、
「どんなにきつくてもつらくても勉強の量・質が落ちても最終時限まで残って勉強する」
ということではなしに(というか勉強の「量も質も」落ちたらさすがにアカンでしょう。。(-_-;))
そうではなくて、お友達のやり方以外の方法で、「Bさんなりの必勝パターン」を工夫と試行錯誤を続けながら見つけるのがベストであり、またそれしか方法はないのです。
もちろん、人間は「慣れる」こともできる生き物ですから、
自習室に長時間いるのが「きつくてもつらくても」、それを継続していけば慣れていくので、
その方向性で頑張ってみるという選択肢もあるといえばあります。
ただ、その場合は一定以上の「強制力」がないと、自分一人で「どんなにきつくてもつらくても」というような状況に耐えようとしても、
一般的には途中で挫折する可能性が高いといえます。
この「強制力」というのはいくつかあって、
たとえばスパルタ式の道場的な環境もあれば、絶対に提出しないとついて行けなくなってしまう宿題・課題が多い授業があるだとか、
あるいは当会主催のOCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)のような、
仲間やコーチに「見られている感」いっぱいの中で、自分がやることを報告(宣言)するといった、強制力が働く環境まで様々です。
いずれにしろ、そういった何らかの強制力が働く環境でないなら、「慣れる前に挫折する」可能性は高いと個人的には思います。
まあ、逆に言えば、慣れれば楽になるわけですから「慣れるまで気合と根性で頑張ってみる」という方法も試してみてもいいかもしれませんが、
「慣れる」というのがやはりダメそうなら、
もう工夫と改善と試行錯誤の中で、自分のベストパフォーマンスを発揮できるパターンを見つけていくしかありません。
その具体的な工夫の方法については、このブログの過去記事に網羅してますので、それを参考にしてみてください。
今回、このブログにしてはめずらしく具体的な方法を出さないのは、集中力アップの方法や、勉強の生産性アップのテクニックはたくさんあるので、
上記の質問内容だけで、私がここでBさんにピッタリ合ったベストな改善方法を1つ2つお伝えする、というのはとても難しいからです。
Bさんは、以下のメール講座をとりましたか?もしまだなら、無料ですのでぜひ読んでみてください
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また、このメール講座の内容をまんま真似するのではなく、参考にしながら自分に合った形でアレンジすることも忘れないでください。
今、Bさんにとって一番大事なのは「考え方を変える」ことです。
だから、今回は具体的なテクニックの話はしないで、このような話(おそらく読者さんにとってそんなに面白くないであろう話)をしています。
Bさんは、自分に合った方法を、工夫と試行錯誤をしながら見つけていく・・・という方向に「考え方」をまずは変えてみてください。
そこが変われば、あとは早いですから。お友達のやり方と比較している間は、何も前に進まないと思います。
以上、今回はBさんの質問への回答でしたが、この
「自分にとってベストな方法を探して行く」
というのは、誰にとっても非常に重要な考え方です。
他の読者さんも、よかったら今後の参考にしてみてほしいと思います。