- 2012-4-18
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こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今回は、勉強とはちょっと違う話から。
以前、ある雑誌のインタビューで、
居食屋「和民」などを展開する大手外食チェーン
ワタミグループを一代で築いた、渡邉美樹さんが出ていたのですが、
そのインタビューの中で、インタビュアーがこんな質問をしました。
「優秀な店長が、共通して持っている習慣はありますか?」と。
この質問に対し、渡邉さんは
「優秀な店長は、1日が始まる前に
『1日をイメージする習慣』を持つことと、
1日が終わったあとに『振り返りをする習慣』がある」
と語っていました。
ようするに、優秀な店長は、
「今日一日はこれとこれとこれをやる。店が忙しくなるのが○時頃だから、
そのための対策はこうする」といった1日のイメージを、
頭の中でしっかり持ってから仕事をスタートすると。
さらに1日が終わったら、
「今日はどこが良くて、どこが悪かったのか。
その悪かった点は、どうすれば改善できるか」
という点をしっかり振り返っている。
渡邉さんによると、優秀な店長は
この作業を“習慣化”しているということなのです。
とくに「振り返りの習慣」は重要で、
和民はこの振り返りの習慣を導入してから、
ものすごい勢いで改善活動が進み、売上もわずか数ヶ月で
2倍、3倍になって行ったとか。
「ワタミが急成長できたのは、
この(振り返りの)習慣があったからと言い切っていい」
とまで、渡邉さんはおっしゃっていました。
受験勉強と全然関係のないお店経営の話から入りましたが、
実はこの話は、受験勉強の「参考になる」というより、
「そのまま使える」話なのです。
というのは、お店の経営も受験勉強も、
「目標を設定して、それを達成していく」
という意味において、その本質は全く同じだから。
実際問題として、受験勉強とは比べものにならないくらいに大変で多忙な、
会社の創業から店舗経営、さらには歴代の記録を塗り替える
スピード上場まで果たした一流の経営者が、
その急成長の原因を
「1日の振り返りの習慣にあったと断言していい」
とまで言っているのです。
であれば、その本質がまったく同じ受験勉強においても、
1日の振り返りの作業が、極めて重要な
「受験生の実力アップ」の鍵を握ると考えられるわけです。
ワタミの急成長の鍵がそうであったように。
今回の話は一つの例ですが、
実はこういった「1日の振り返り」の重要性を、
私は以前から様々な経験を通して強烈に感じていたので、
当会が運営するOCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)にも、
昨年5月の開始当初から
「今日の振り返り・反省・改善点」
という項目を設定し、毎日受験生に記入してもらっていました。
そしてその成果は、渡邉さんではありませんが、
やはりとてつもない効果を受験生にもたらしてくれたのです。
その非常に高い効果と、有り余るほどの実例・合格実績もあるのですが、
今回のメルマガで全部一気にお伝えするのは、やはり
悲しい哉、到底不可能な状況。。。(長くなりすぎるため(´Д⊂)
1つ面白かった話をすると、私は昨年1年近くに及んで、
多くの受験生、高校生、資格試験受験生の方の
「今日の振り返り」欄を毎日チェックしていたわけですが
(たぶん延べにすると万単位の「今日の振り返り」欄をチェックしています(-_-;))
この欄に書かれた「文字数」が多い人ほど、
実力が急上昇していく傾向がありました。
「文字数が多ければいいってもんじゃない」
というのが普通の理屈だと思いますが、
真実は案外単純で、「振り返りの文字数」と「実力の伸び」は、
ほぼ比例する傾向がありましたね。
最後は余談でしたが、あなたもぜひこれからは
「今日の振り返り」の作業を
10分でも5分でもいいので、毎日やってみてください。
最初は「めんどくさい」とか「こんなのが効果あるんだろうか?」と
思ってしまうかもしれませんが、
ぜひここは、いったん騙されたつもりで
素直にやってみることをおススメします。