- 2013-12-19
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
前回、受験勉強のとくに直前期においては、「カード」を利用して暗記した方が効率が良い、というお話をしました。今回はその補足を。
※前回の記事をまだご覧になってない方は、こちらからどーぞ!
<前回の記事>
完璧に暗記するならカードがベストである理由
カードを使って勉強している受験生の中で、ときどきカードの表に暗記したい項目をすべて書いて覚えようとしている人がいるのですが、これは止めておいた方がいいです。
つまり、カードのオモテ面に単語とその意味を書いていたり、暗記したい事項とその関連情報をただ単にオモテ面にまとめているだけのようなカードの作り方をしない方がいい、ということです。
・・・・私が何を言っているかわかりますでしょうか?この時点で私が何を言いたいのかもう予想できた方はOKです。以下の説明は読まなくてもいいかと。
いっぽうで「は?カードは暗記したい内容をオモテ面に書けばいいんでしょ?」と思った人は、多分だいぶもったいないやり方でカード学習をしている可能性が高いです。
ようするに何が言いたいかというと、カードを作るときは、必ず「問題形式化」しておくべきということです。
簡単に言えば、オモテ面が問題になっていて、ウラ面がその解答になっている形式です。だから、カードを作るのであれば、必ずウラを使った方がいいと私は思っています。
私の中ではちょっと考えられないのですが、カードのオモテ面に英単語とその意味を書いていて、ウラ面は真っ白(゚д゚;)というような作り方をしている人が少なからずいるわけです。
あるいは単語のような小さいカードの場合でなくても、大きめのカードに暗記したい事項とその関連情報を書き込んでいるような場合でも同じで、
オモテ面だけを使うのではなく、オモテ面の中で覚えたいポイントを( )のような穴埋め形式にしておき、その空欄に入る答えをウラ面に書いておけばいいのです。
穴埋め形式にしたところで、手間はさほど変わりません。たしかに、( )を書いて裏向けにしてそこに解答を書くのでほんのわずかな手間が発生しますが、ほとんど誤差の範囲でしょう。
そのほんの一手間によって、カードが「単なるまとめカード」から、「問題形式化されたカード」になるわけです。
カードを作る目的は、先日も説明したとおり「覚えにくい事項を完璧に覚えること」だったはずです。
そうであれば、一番大事なポイントは「本当に完璧に覚えたかどうかをしっかり確認できるシステム」の有無になります。
オモテ面にだけ暗記したい項目をまとめて、それをただスキマ時間に眺めていても、本当に自分の脳が覚えたかどうかの確認ができません。暗記においては「覚えたつもりの自己満足」は徹底的に排除する必要があるのです。
その意味で、暗記するために作っているカードなのに、そのオモテ面にしか書き込んでいないようでは、時間をかけてカードを作成している意味が半減しています。
カードを作るときは、必ず「問題形式化」して、オモテ面とウラ面の両方を使ってください。
「問題形式」といっても、わざわざ日本語で問題文を作成する必要なんてありません。( )のような空欄形式の穴埋め問題にすれば、暗記分野についてはほとんど対応できます。
また、単純な語彙・文法などの暗記であっても、オモテ面に英単語、ウラ面に日本語という形にすれば、それは立派な「問題形式化」だといえます。
とにかくポイントは、「本当に覚えたかどうかを、確実に確認すること」です。絶対に「覚えたつもりの自己満足」は避けないといけません。そのための「問題形式化」ということですね。
私の中ではこれは当たり前すぎる話だったのですが、案外この点を見落としていて、オモテ面だけを使ってカードを作成している受験生が少なからずいるのと、
勉強法の本などにも、なぜか暗記カードの説明の際にこの点に全く触れていないことが多々あるので、念のため今回補足させていただきました。
ぜひカード作成時には、完璧に覚えるための「問題形式化」を忘れないでほしいと思いますね。