- 2026-8-16
- ChatGPT
こんにちは、中西です。
8月13日ごろから、ChatGPTに
「Computer History」
という新機能が追加されました。
これは簡単に言いますと、ChatGPTがユーザーのパソコン上での作業履歴を記録し、
さらにその内容まで理解した上で、仕事を手伝ってくれる…という感じの機能になります。
少し前にこのメルマガでお話ししていた、
「AIが会話によって問題を解決していく存在から、パソコン内で作業する存在になっていく」
という今後の革命的な進化が、いよいよChatGPTでも本格的に動き始めました。
ChatGPTに少し先立ってGeminiも導入しましたし、その前にはClaudeもこの機能をリリースしております。
ChatGPTだけやや遅かったのですが、それも誤差レベルの話で、
結局のところ、どのAIサービスもすべての進化がほとんど同時レベルで進行していっている印象です。
画像の生成にしても、GeminiのNano Bananaが少し前まで圧勝していましたが、
先日もご紹介した通り、いつの間にかChatGPTの画像作成能力がとんでもないレベルまで上がっていました。(4月頃に進化したらしい)
少し前なら誤字脱字も山ほどあったのに、もはや皆無になりました。
今回ChatGPTに新たに搭載されたComputer Historyの機能は、もう少し具体的に言いますと、その名の通り、
「パソコンで何をしていたかをChatGPTが覚えられるようになった」
点がポイントになります。
ユーザーのパソコンの操作を記録して、その履歴を利用できるようになるのです。例えば、
・どのアプリを使ったか
・どのウェブサイトを開いたか
・どこをクリックしたか
・何をキー入力したか
・アプリをどう切り替えたか
などを記録していきます。
記録すると言っても、ずっと作業中の画面を録画するような話ではありません。
Computer Historyでは、画面や音声を物理的にキャプチャーする方式をやめて、その代わりにOS側の情報などを利用し、
「クリックした」「キー入力した」「アプリを切り替えた」
といった操作をテキストベースで記録するという仕組みのようです。
そのため、画像や動画を大量に保存する方式よりも、システムの負荷を軽減できます。
この機能によって、従来のChatGPTが主にチャットで何を話したかを文脈として理解し、ユーザーの問題解決をしていたのに対し、
Computer Historyでは「パソコンで何をしていたか」という文脈まで把握します。
そのデータを踏まえた上で、問題解決に導いてくれるというのが非常に大きな違いと言えます。
例えば、仕事を中断して、しばらく経ってから戻ってきた時に、
「休憩前に何をしていたっけ?」
とChatGPTに尋ねたら、パソコンの操作履歴から
「このファイルを使って、このアプリでこの作業を進めていました」
といった形で、中断前の作業の状況を復元してくれるわけです。
さらに、「昨日あのアプリで見たあの情報はどこだったっけ」とか、「さっき開いていた資料は何だった?」といった場合にも、
操作履歴を手がかりに回答できるようになります。
要するに、パソコンの操作そのものが、検索可能な自分専用の作業記憶になるイメージです。
さらに面白いのは、ユーザーが何度も繰り返している作業パターンをChatGPTIが発見する、という用途にも使える点です。
例えば、毎日同じアプリを開いて、同じようなデータを集めて、同じ形式で報告書を作っているとします。
Computer Historyがその流れを把握すると、
「この作業は自動化できますよ」
と判断して、ChatGPTの方から自動化のための方法を提案してくれたりできるようです。
つまり、単なるパソコン作業の履歴を保存するだけでなく、それを記録して作業内容を理解した上で、
その作業のパターンから自動化や簡易化に導いてくれたりするわけです。
これは非常に助かる人が多いと思います。
というのも作業をAIで簡略化したり、自動化しようとしても、それを考えるのが大変だったりするからです。
ところが、それすらもいつも通りの作業をしているうちに、ChatGPTが内容を理解して、簡略化・自動化のやり方を提案してくれるわけです。
ユーザである人間はいつも通りのことをしているだけで済みますヽ(´▽`)/
こうなってくると、ChatGPTがどんどんパソコンの作業を助けてくれるようになりますね。
逆に言うと、作業のような仕事しかしていない人は、AIがやってくれるようになるので、仕事がなくなっていく可能性が非常に高いです。
その場合は自分で仕事を作り出すか、親切な会社なら仕事を作ってくれるかもしれませんが、
やはり以前からお話ししている通り、作業系の仕事はどんどんAIがやってくれるようになっていきます。
ちなみにComputer Historyの利用はオプトイン方式なので、本人の事前の同意が必要です。
まあこれはある意味、当たり前でしょう。
さらに、「このアプリは記録しない」「このサイトは記録しない」といった除外設定も可能です。
当然ですが、プライベートや機密性の高い情報に対する対応もされているようです。
現時点ではmacOS向けですが、そのうちすぐWindowsも使えるようになると思います。
あと、Plusプラン以上の有料プランが対象なので、無料の方はまだ利用できないため、ご注意ください。
ということで、ついにChatGPTも「チャットの中のAI」から、
「自分がPCで何をしていたかを知っているAI」
に進化し始めました。
これまでは人間がChatGPTに状況を説明して、ChatGPTが回答する形でサポートしてくれましたが、
今後はChatGPT自身が過去のパソコン内の作業を把握して、
必要な情報を探してくれたり、続きの作業を支援してくれたり、繰り返しの作業なら自動化までやっていってくれる方向に変わっていきます。
作業系のサポートについては、「AIに毎回いちいち説明する時代」が終わりに近づいてきた、ということになりそうです。
この「会話で解決する存在」から「作業ができる存在になる」というのは、やはり画期的であり、
AI革命がいよいよ本格的に第二フェーズに入ってきたということになります。
ただ、これをすぐに使いこなせるようになって恩恵を受ける人は、意外と一握りではないかと思います。
平均的な多くの個人も組織も、まだ当面はこれまで通りのAIの利用を続けるはずです。
そのため、ますますAI格差は開いていくと思われます。
※参考 OpenAIがChatGPTにPC操作履歴を記憶・学習させる機能「Computer History」を提供開始 作業文脈をAIが理解しタスクを支援|ビジネス+IT https://www.sbbit.jp/article/cont1/186545


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