- 2026-7-6
- ChatGPT
こんにちは、中西です。
前回は、AIが「調べ物」や「優秀な相談相手」として利用されていた第1フェーズから、
「パソコン上の作業全般をできる作業者」
としての第2フェーズに移ったことで、発生するメリットについてお話ししました。
その前に話したデメリットとしては、AIにパソコン上の作業全般を任せられるようになったことで、
まもなく「パソコンで作業をする従業員」という立場の人が、世界中で大量解雇されるという話でした。
自動電話交換機という技術が出てきたことで、電話交換手という職業が消えたように、
パソコンが一人一台オフィスに導入されたことで、タイピストという職業が消えたように、
またAI革命の第1フェーズで、校正、データ入力、文字起こし、ライター、翻訳といった職業が大幅に縮小して、一部を除き消滅寸前まで来てしまったように、
まもなく「パソコンで作業する従業員」の仕事全般がAIに代替されてしまうことになります。
私自身も、勤務先の企業の倒産その他で職を失ったことは何度かありますので、その痛みがどれほどのものか、感覚的にある程度わかるつもりです。
ただ、技術革新による職業の消滅というのは、不可逆な流れですので、どうすることもできません。それが資本主義社会の残酷な現実なのです。
「パソコンで作業をする従業員」が世の中から完全に消滅するまでには、少なくとも数年はかかるように思いますが、ここは組織によって大きな時間差があると思います。
2023年にAIが登場した時も、すぐに導入した組織もあれば、いつまでたっても導入しなかったり、表向きはAIを活用しようとしている体裁だけ取るような組織もありました。
運がいい人は、組織が第2フェーズの流れに鈍感で、そこそこの長期間、業務をAIに代替しない状況が続くパターンも出てくると思います。
ただ、第1フェーズとの大きな違いは、特定の職業の消滅ではなく、「パソコン作業者」全般が失業に陥るという、超大規模なものになることです。
そのため、国内全体で相当な痛みを伴うにしても、それがどのようなプロセスを経て進んでいくかは、かなり見えない部分もあります。
いずれにしても、大量解雇の規模と被害が大きすぎるので、政府が何らかの形で動いて、働きかけることになる可能性は高そうです。
一番いいのは、前回もお話ししたベーシックインカムのような形の保障ですが、あまりにも規模が大きすぎるため、無理でしょうね。
本来この危機は、政府が大規模かつ長期にわたる国債発行を約束すれば乗り越えられる危機なのですが、
ザイム真理教に骨の髄まで洗脳されまくった経済オンチの自民党議員では、やっている感を出しているだけの保障で終わる可能性が高そうです。
コロナの時も、あれだけ大量の企業が廃業と倒産に追い込まれたのに、自民党がやったことは、企業に給付ではなくお金を貸すことと、たった1回だけの全国民への特別定額給付金、1人10万円だけでした。
あれを毎月、最低1年以上はやるべきでしたが、たった1回だけ。そんなもので国民が救われるわけがないのですが、財務省は長期的に支出をすることを徹底的に嫌いますので、単発の保障でやっている感だけ見せて終わりました。
結果として、大勢の中小零細企業が潰れました。
私の元アパートの大家さんがやっていた好きなパン屋さんも潰れました。近所の大好きな蕎麦屋さんも潰れました。
当時、とんでもない数の中小零細企業が潰れました。背景にあったのは、国債発行を問題視する財政認識の間違いです。
同じ悲劇が今度は、「パソコンに向かって作業をする従業員」の人たちに襲ってくるということです。今度の規模は桁違いですが。
政治に無関心で投票にも行かず、投票に行っても自民党に入れる人が多かったという間違った投票行動のツケが、
ついにここに来て、大勢の国民に回ってきてしまったということです。
ひろゆきさん風に言うと、
「肉屋を支持した豚が、ついに肉屋に〇される時が来てしまった」
ということになりそうです。
認めたくないですが、我々国民の自業自得ということになりますし、
30年も衰退させられたのに、まだ自民党という政党ではダメだと気づけず、
おまけに高市早苗という虚言癖の反社会性パーソナリティ障害(精神科医の診断済み)の政治家を支持してしまったのですから、ある意味で国民が地獄を見るのは必然とも言えます。
ただ、その地獄のような痛みのプロセスを経た後の時代は、前回お話しした通り、相当面白く、楽しく仕事ができる時代になる可能性を秘めています。
AIを使って自らが価値を組織・市場に提供できなければ、給料をもらえない。もしくは生きていけない。そういうことが次の時代では常識になります。
これまで存在していた、嫌な仕事を嫌々やらなければならない状況が、消滅する可能性が高いからです。
少なくとも、パソコンに向かって仕事をするオフィスワーカーの仕事において、面倒な作業や嫌な仕事については、とことんAIにやらせることができるようになります。というかもうなっています。
したがって、そういう意味でのストレスは存在しない社会になる可能性が高いわけです。
これは私の予想として前回お話ししたのですが、
その後、ITジャーナリストの神田敏晶さんのYahoo!エキスパートの記事を読んでいた時に、全く同じ予測が書かれていました。
神田さんは、ネットの草創期から活躍されている国内トップクラスのITジャーナリストで、
早稲田大学大学院や関西大学、サイバー大学で非常勤講師をされたり、iU大学の客員教授をされたりしていて、著書も多数ある方です。
以前はテレビ番組にも出られていました。
余談ですが、私は20年近く前に神田さんのある本を読んで興味を持ち、当時自分で運営していたメディアの取材でご本人にアポを取り、
渋谷の事務所にお邪魔し、2時間ぐらい1対1でお話を伺ったことがありました。
めちゃくちゃ面白い話をいっぱい聞かせていただいたのですが、とにかくこの分野が大好きだというのがビンビン伝わってきました。
それ以来、神田さんの動向は時々チェックしていて、いまだに第一線で活躍されているので、相変わらず凄い方だと思います。
この神田さんが、
「AIは『産業革命』以来ではなく『農業革命』以来の発明である」
という興味深い記事をYahoo!エキスパートに投稿されていました。
▼AIは『産業革命』以来ではなく『農業革命』以来の発明である(神田敏晶) – エキスパート – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/92de07cfd955170390acc5c068bb3707e5cfa4b5
記事から一部引用します。
—————————————–
産業革命は確かに巨大な革命だった。
しかしそれは「外側」への拡張だった。
空間を広げ、量を増やし、速度を上げた。
人間の「できること」の範囲を広げたに過ぎない。
■AI革命:『拡張』が「認知の時間」を変える
では、AI革命は何を変えるのか。
産業革命が「空間と量」を変えたとすれば、AI革命は「認知の時間」を変える。
AIが登場する以前、人間の知的労働はすべてリアルタイムの時間に縛られていた。
医師は診察しながら考え、記者は書きながら調べ、教師は教えながら記憶を引き出した。
すべては「今この瞬間」の処理だった。
AIはその制約を根本から壊す。
過去の膨大な知識を瞬時に統合し、未来のシナリオを複数提示し、一人の人間が一生かけても処理できなかった認知労働を、ほぼゼロ秒で実行する。
これは「生産性の向上」ではない。
人間が使える「認知時間の構造」が根本から変わることだ。
農業革命が食料の「貯蔵」を発明したように、AI革命は知識の「貯蔵と瞬時の再生」を実現している。
構造がまったく同じなのだ。
AI革命はルーティン的な認知労働から人間を解放し、人間の可能性の拡張と創造性の解放をもたらす。
変えるのは「認知の時間の拡張」という、これまでどの革命も触れなかった次元だ。
—————————————–
・・・ということで、AIは単なる生産性の向上ではなく、認知労働を何千分の一、何万分の一と言いますか、ほぼ0秒で実行してしまうことで、
「人間が使える認知時間の構造を根本的に変えた」
という意見です。特にこの部分。
「AI革命はルーティン的な認知労働から人間を解放し、人間の可能性の拡張と創造性の解放をもたらす。」
この点は、AI革命の第2フェーズにおける絶望と希望のうち、希望の部分という意味で、私の見解と全く同じでした。
少し難しく書かれていますが、要するに、何も考えないでやるようなルーティンワークという単純作業から、人間が解放されるということです。
ホワイトカラーは真っ先に解放されますが、ゆくゆくはブルーカラーやエッセンシャルワーカーの人たちも解放される可能性はあります。同時に、
「人間の可能性の拡張と創造性の解放」
までもたらすと。
それはおそらく、これまでは一人の人生で到底成し遂げられなかったようなことが成し遂げられるようになり、
その創造性も無限に引き出されていく可能性がある。
すでに誰でも望み通りの音楽が作れ、イラストが作れ、動画が作れ、ゲームが作れ、小説が作れ、漫画も作れるような時代になっている。
この「可能性の拡張と創造性の解放」が今後指数関数的に拡大していくことは、
つまらない労働をするだけで収入を得ていた人たちがたくさんいた時代よりは、面白く楽しい時代になる可能性を秘めている。
引用した箇所は、そのような未来を示唆しています。
ただ、それはまだもう少し先だと思います。
ですので、まもなく起こるのは、まずホワイトカラーにおける「パソコン作業員の消滅」というデメリットの方からになります。
いつの時代も、変化に対応できなければ生き残れないというのは、資本主義社会というよりも、人類の宿命のようなものだと思います。
歴史の授業で習ったようなことが、我々の時代にも起こるということです。
うまくいけば、運がいい人は政府や組織に助けられる可能性もありますが、その前提で考えない方が、どう考えてもいいと思います。
これからそういう厳しい時代に入っていき、数年かけて、その後に社会人みんなが自分の好きな、楽しくて面白い仕事ができる時代が来ればいいのですが。
実際のところ、自民党政権のままでは、弱肉強食の要素が相当残った、残酷な部分もかなりある世界になりそうです。
つまり、AI格差社会の拡大です。
神田さんが言うように、今回のAI革命、特に第2フェーズは、人類史上まれに見る大きな革命である可能性が高いので、
生き残るには、この変化に対応していくしかありません。
生き残った次の時代は、「嫌々ながらやるルーティンワーク(つまらないパソコン作業全般)」が消滅した、楽しい世界になると良いですし、
確実に何割かの人は、その楽しさを享受できますが(もう享受してる人も急増中)、
享受できない人がどれぐらいの割合になるのか、享受できなかった人がどうなってしまうのかは、正直まだハッキリとはわかりません。
1つ間違いないのは、
【 AIを使って自分独自の価値を提供できない人は、ホワイトカラーの市場(組織)では生き残れない 】
ということです。
2025年ごろまでは、まもなくそういう時代が来ると言う予測でした。
2026年7月現在は、もうそういう時代に突入しました。
すでに組織はいつでもパソコンの作業をAIに全て代替できます。
そういう時代に突入してしまったことを全社会人・全学生が認識し、
自分に出来ることや今後について、真剣に考えるタイミングに来ていると思います。


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