- 2025-11-24
- その他・雑談, 仕事の話, 働き方・キャリアの話
こんにちは、中西です。
高齢になって引退する前に、
「引退後にできること」
を育てておくことは、人生の終盤を充実させる上で重要になる、と私は考えています。
もちろん、高齢になってから新しいことを始めるのも素晴らしいことですが、
それだけだとどうしても体力的にも精神的にも負担が大きくなってしまいますからね。
私が知ってる限りでも高齢からドラムを始めた、スキーを始めた、語学を始めた、ピアノを始めた、テニスを始めた、水泳を始めた、絵画を始めた
・・・こうした例は本当にたくさんあります。皆さん楽しそうです。
ですが、やはり早くから始めておくに越したことはないのもまた事実かと。
若くて体力があるうちに、「高齢になってもやれること」を想定して育てておく。
そして、引退や定年後にも続けていけるようにしておく。
この発想を持たないまま年齢を重ねてしまうと、体力が落ちたあとに「何もできない」という状況に陥ってしまう可能性が高いです。
それで言うと、知識を教える系、つまり自分の経験や知識をアウトプットするような仕事は、高齢になってもやりやすい分野です。
私で言えば、このメルマガは70代でも80代でも毎日書けます。寝たきりになっても書けるシミュレーションは何度もしてますので。
認知症にならない限りは、執筆し続けられると思っています。
収益が目的でなくても、読んでくださる方が数十人~数百人もいれば、十分に満足感は得られます。
もちろん、読者が多いに越したことはありませんので、今後数十年かけて固定のファンを増やしていくつもりです。
メルマガやブログ、SNSなど、アウトプット系の大きなメリットは「続ければ続けるほど、内容が濃くなる」という点ですね。
1年くらいでは差は見えませんが、3年・5年・10年と続けていくと、
知識・経験・気づきの蓄積が文章に出てきて、クオリティの差が歴然としてきます。
このメルマガも、もしあと20年続けたら、今より内容が何倍も濃くなるのは間違いありません。
たとえ要領が悪くても、ダラダラでも続けていれば、10年後・20年後には普通の人が到底知り得ない知識・経験・気づきの「引き出し」だらけになります。
だからこそ、体力や気力が落ちても、それを上回るクオリティの向上が見込めるわけです。
そういう長期戦略でこのメルマガを続けてきましたが、2011年3月(毎日配信は2014年から)に始めてから、もう15年近くになります。
始めた当時と今とでは、自分でもメルマガのクオリティがまったく違うと感じますね。
この長期戦略は間違っていなかったと確信しています。
アウトプット系に限らず、体力が低下しても知識・経験が活きて来る仕事はいくつもあります。
たとえば経営者で高齢になっても活躍している方は多いです。ただ「老害」にならないよう注意が必要ですが笑
高齢になると現場の社長というよりは、会長や相談役のような立場の方が向いている場合もあります。引退してからコンサルをやる人もいます。
ややこしいのは、今後はAIがさらに台頭していくので、それを踏まえて考えないといけないことです。
先日も書きましたが、今後のAI時代は「属人性の高い」ジャンルに、人間が生き残る道がある可能性が高いですから。
いずれにしても、20代・30代前半ごろまでは引退後を想定するのはまだちょっと早くて、自分の未来を切り開く時期でしょう。
そして30代後半から40代以降は、「自分の70代・80代を見据えて種をまく時期」だと思います。平たく言えば、
「体力・気力が低下しても、生きがいとしてずっと続けられるライフワークは何か?」
という問いへの答えを探すことです。
さらに理想を言えば、「年齢を重ねるほどスキルが上がっていくライフワーク」であれば最高ですね。
FIREを目指すのもいいのですが、その後何をするかが重要で、自由なだけでは心の底からの満足感は得られません。
私もそうでしたが、自由でない状況の人ほど、自由になることへの憧れが強くなります。
ところがいざ本当に自由を手に入れると、ほとんどの人がそれだけでは物足りなくなるのです。
何でもいいのですが、ライフワークは、
「向上していく楽しさ」
「好奇心を満たす楽しさ」
「人の役に立てる(人に喜んでもらう)楽しさ」
の3つあたりがポイントではないかと思います。全部あればベストですが、いずれか1つでもいいです。
しかしどれも無い場合は、どこか自分の生き方に物足りなさを感じてしまいやすいと思います。
もし今の自分にそういったものが見当たらない場合は、何年かけてでも探して行く。
高齢になっても続けられる趣味・仕事・ライフワークを持つこと、また事前にそれを探したり、種まきをしておくことは、
人生の終盤を豊かにする上で、非常に大切なことではないかと思います。
特に男性は注意した方がいいでしょうね。
勝ち負けとか、上か下か、社会的地位とか、そういうことばかり考える人も少なくないですが、
これらはライフワークの考え方とは真逆ですから。
とくに会社勤めの方の場合は、「会社を辞めたら何が残るか」が本当の勝負・本当の価値だと思います。
有名企業や安定した組織に長く所属してるほど、自分の人生やアイデンティティがそこに依存するリスクに無自覚になりやすいので、
会社にいる間はいいのですが、会社を辞めた途端にもぬけの殻になりやすいですから。
定年後に何も無い寂しい老後にならないように、お互い注意していきましょう笑
老後から新しいことを始めても楽しめますが、
長い時間をかけて準備してきた人ほど、準備(蓄積)してきた期間に比例して、より老後を楽しめるのではないかと思います。


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