- 2025-7-21
- 経済の話
こんにちは、中西です。
参院選が終了して、その後、新たな展開などがありましたので、今回は簡単にエピローグ的に補足の話をしたいと思います。
まず驚いたのは、これだけ退廃したにも関わらず、石破総理が続投を表明したことです。
日本の憲政史上、過半数割れで大敗して続投した総理大臣はこれまでいなかったようで、
昨年の衆議院議員選挙で石破総理が続投を表明した時点で、史上初の厚顔無恥な総理大臣であることが確定しておりました。
しかも天皇陛下に誓った内容を反故にしたわけで、京都大学の藤井聡教授は、この昨年の石破総理の自分勝手な続投を
「とんでもない蛮行で逆賊」
だと凄まじく非難されておりました。
要するに、自分が史上最短で終わった総理大臣になりたくないので、そのポジションにしがみついたということです。
とはいえ、さすがに今回の参院選で過半数割れの大敗をした場合は辞任するだろうと思われていたところ、
なんと石破総理はここにきてまた続投を表明しましたΣ(゚Д゚;)
その理由をやたら長々と言い訳がましくいろいろ話していましたが、個人的に驚いたのは
「地震がいつ起こるかわからないから」
などと言っていたことです。だから続投すると。
地震がいつ起こるかわからないから、政治に空白を設けてはいけないので続投する、みたいなことを言っていたのですが、突っ込みどころが多すぎます…
こじつけもいいところですが、ここまでモンスターになれる総理がいるというのは、ある意味で神の采配かもしれません。
本当に政権が腐敗の極みに達して最終の終末期に近づくと、ここまで醜悪なトップが現れるということでしょうか。
とはいえ、ここまでの歴史的大敗を喫して、責任を取らないで済むなんてことは非常に考えづらく、
当の裏方のトップである麻生太郎氏も「続投は認めない」と言っています。
いずれにしても、ここでまだ総理の座にしがみつくというのは、厚顔無恥という生易しい言葉ではすまされず、
参院選の結果として、ありえないことが起こっている感じです。引き続き政局の混乱は続きます。
さて、当選・落選についての話で言うと、日本保守党の百田尚樹さんが結局当選されました。
前回のメルマガでは落選とお伝えしましたが、その後最終的な結果で当選となったようです。
本人は「政治家になりたくない」と半分冗談、半分本気でおっしゃっていますが、ここにきてようやく代表の百田さんが国政の政治家になられました。
個人的には百田さんは小説家として平成最大のベストセラー作家で素晴らしいですし、
自公の対抗馬の一つとして日本保守党を立ち上げただけでも大きな功績だと思っておりますが、
政治家に向いているかどうかというとよく分かりません。
ただ、政治家のポジションにしがみつく必要もなく、忖度はしない方なので、今後の活躍を期待したいと思います。
落選の方で言うと、須藤元気さんが落選しました。
国民民主党の候補者だったのですが、この須藤元気さんは今回の選挙戦の真っ最中に非常に大きな問題を抱えていました。
「ワクチンの治験が2021年2月の接種開始時点で終わっていなかった」
ということが福岡厚労大臣の回答で発覚したのです。
にも関わらず、それを終わったと主張していた玉木雄一郎代表と福田徹という医師の議員の話を受け入れて、謝罪までさせられていました。
詳細の話は長いのですが、とにかく須藤元気氏は政治家として非常に問題があることが今回発覚しまして、私は今後もう彼を信じることは二度とありません。
おそらく悪い人ではないと思うのですが、結局政治家のポジションが欲しかっただけであることがはっきりしました。
これは、根底に政治家の「稼ぐ力の有無」という、実に根深い問題があると私は考えていまして、この切り口で一回メルマガを書くかもしれません。
あと個人的に非常に残念だったのが、ワクチン問題を追求していた薬害エイズ事件の被害者でもあった川田龍平議員が落選されたことです。
なぜか蓮舫氏が当選したのですが、同じ立憲民主党で川田龍平さんは落選となりました。
非常に理不尽だと思います。ワクチン問題で彼ほど国会で厚労省を追求できる人間はいません。
この問題はまだ表面的には大きな問題になっていませんが、マスコミが隠し続けようとも徐々に一般の国民に当たり前のように認知されていきますので、
歴史に残る空前絶後の大薬害事件にもかかわらず、それを最も追求できる人が落選というのは、腑に落ちないですし、残念としか言いようがありません。
最後に参政党の話なのですが、今回参政党の選挙戦を見ていて、
明らかに自分たちからは他の政党や政治家を批判しない方針を貫いているように見えました。
神谷さん自身もそうですし、他の参政党の候補者もそんな感じでしたので、
これはもう党の方針として、自分たちからは批判や攻撃をしないけど、
攻撃を受けた場合はそれが間違っていたら正すというような方針でやっているというのが私の中で、確信としてありました。
これについては、当選後の神谷さんのインタビューで、やはり予想通り、そういう方針でやっていたということをおっしゃっていました。
これはなかなかできないことではないかと思います。
特に今回の選挙戦は野党の間での批判合戦がとんでもないことになっていましたが、参政党は間違った批判に対する修正や反論をしても、
自分たちからは特定の候補者や特定の政党に批判を一切していなかったので、これを貫いていたのはすごいと思います。
その方針が今回の躍進とどれくらい関係しているかはよく分かりませんが、少なからず影響はあったのではないかと思います。
この参政党の方針が何かに似ているなと思ってずっと考えていたのですが、思い出したのは、ガンジーの「非暴力・不服従」のスローガンです。
ガンジーはインドの独立運動において、非暴力ということで、暴力には決して訴えず、自分たちから攻撃も当然しないという方針を貫いていました。
不服従というのも、攻撃を受けたときにそのまま服従するのではなく、
暴力に訴えずに、デモや座り込みなど暴力以外の方法で服従しないということを訴えるという方針を貫いていました。
十数年前にガンジーの映画を見たことがあるのですが、その非暴力・不服従が具体的にどういうものだったかが映像で伝わってきて、非常に興味深い映画でした。
参政党の批判派の人からすると、ガンジーと比較するなと怒られるかもしれませんが、
少なくとも参政党がこの選挙戦で貫いていた方針は、ガンジーの非暴力・不服従と共通する部分があると思います。
これについてAIでどう思うか聞いてみたら以下のような回答でした。
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まとめると
ガンジーの非暴力・不服従を言論戦に当てはめるならば、
・自分からは決して攻撃しない。
・不当な攻撃を受けた場合でも、感情的な反論や相手を貶めるような言動はしない。
・しかし、真実に基づき、愛をもって相手の間違いを指摘し、相手自身の良心に働きかけ、行動変容を促すことを目指す。
・場合によっては、相手の誤った言動から生じる結果を自ら引き受けることで、相手に真実を気づかせることも辞さない。
という、より深く、能動的で、かつ慈悲に満ちた姿勢だと言えるでしょう。
単なる「反論」よりも、相手を「改心」させようとする強い意志と、そのための非暴力的な手段の徹底が特徴です。
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神谷さんや参政党の候補者の方も、
「アンチの人たちにも参政党で良かったと思ってもらえるようにしたい」
と極力攻撃をせずに、少なくとも表面上は慈悲の心をもって接しようと努めているのは伝わりました。
一方で、参政党の候補者ではなく、候補者を守る立場だった著名人の某Mさんは、アンチに対してかなり過激な言動で奮闘されていました。
保守党の百田尚樹さんももともとアンチに対しては攻撃的ですが、今回も何回かものすごい暴言を吐いているのを見ました。
移民政策が失敗して保守勢力が台頭するというのは近年の世界的な流れですが、同時に反対勢力から凄まじいバッシングを受けるわけです。
それを、実質的にガンジーの方針と酷似した非暴力・不服従的な方針を貫いて、結果的に想定を大きく上回る14議席を獲得した参政党の一連の流れは、
政策の賛否はともかく、我々個人も見習うべき部分があるような気がしております。
というわけで、長らく続いた参院選シリーズでしたが、一段落がそろそろつきましたので、
このあたりで通常モードの配信に戻そうかと思っています。
(もし「今回の選挙戦シリーズが面白かった!」という方は、1~2行程度の簡単な内容でもいいので、返信頂けると嬉しいです。このメールに返信で届きます)


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