- 2022-12-17
- 経済の話
こんにちは、中西です。
最近の本メルマガで何度もお伝えしている通り、来年は世界的な大不況になる可能性が非常に高まっています。
その根拠となる複数の理由・指標・予測等については、昨日のメルマガを始め、最近の経済ネタの回で詳しく解説していますので、まだ見ていなかった方は必ず読んでおいてください。
当然、日本もその世界的大不況のあおりを受けるわけですが、かりに非常に運良く、何か奇跡的な出来事が起こり、世界が不況に陥らなかったとしても、
残念ながら、日本に限っては、世界的な大不況が発生しようが発生しまいが、
【 長期のデフレ+消費増税の悪影響+コロナ禍+物価高+エネルギー価格高騰(コストプッシュ型インフレ)+多数の大増税+財政出動をまともにしない(緊縮財政) +国民の消費意欲の低迷 】
という、まるで大ケガと病気とDVと飢餓とメンタル疾患に同時に襲われている人のような、最悪の国内状況を自民党と財務省が作り出しているせいで、
どのような角度から考えても、景気が回復する見込みはありません。
前回も言いましたが、2023年か遅くとも2024年の春頃までの間に、世界的な不況が発生する可能性が高いです。
(過去の半世紀、逆イールドが発生すると、半年から2年以内に必ず世界的な大不景気になっているため。今回の逆イールドは、2022年の春ごろに発生)
20数年前のITバブル崩壊時や、10数年前のリーマンショックの時もそうでしたが、この世の終わりのような不景気に陥ったとしても、数年もすれば世界は景気を必ず元に戻します。
(資本主義は大体10年ごとにこのパターンを繰り返しているため。また資本主義の総本山アメリカは、景気の回復のさせ方を日本と違い理解しているため。証拠はリーマンショックとコロナ不況を回復させたベン・バーナンキのノーベル経済学賞の理論≒大規模な財政出動)
しかし世界が不況を乗り越えても、日本だけは、世界中の人々から見て滑稽なほど、いつまでたっても景気が回復しない状況が続くことになります。どう考えても。
この沈みゆく国で、なるべく安定して生きたいと考えるなら、世間の多くの人が考えている常識を、とことん疑う姿勢が重要になります。
なぜなら、多くの人は考え方や自分の常識を変えるまでに、非常に時間がかかるからです。
また、多くの人は、自分の頭で考えず、マスコミや政府や周囲の状況を見て判断しようとするからです。
時代が激変しているのに、激変する前の常識をベースに生きていたら、よくて「時代に取り残される」、悪ければ「その時代に生きていけなくなる」と言うことになります。
実際、年収186万円以下のアンダークラスと定義されている貧困層は1200万人以上にもなり、生活保護の受給者も激増しています。
その中には当然、不遇な方もおられるわけですが、そうではなく、時代が変化しているのに考え方を変えることができずに、あるいは周囲の常識を鵜呑みにしたり、マスコミや政府の情報を信じ込んだ結果、
人生を間違った方向にズルズルと進めてしまい、気づいたらそういう苦しい状況から抜け出せなくなってしまった人も一定の割合でいるわけです。
例えば、大企業や公務員や正社員が安定だと思い込んでいる人。
例えば、起業を博打のようなものだと思い込んでいる人。
例えば、給料(雇用される)という形のお金の稼ぎ方しか知らない人。もしくはそれが「普通の働き方」だと思っている人。
例えば、ネットで稼いでる人たちやYouTuberを全員胡散臭い人間と思い込んでいる人。(本当にいます。数ヶ月前も出会った)
例えば、有名な難関大学に入ったり有名な難関資格を取れば、それで人生がうまくいく・豊かになれると思い込んでいる人(゚o゚;;
…キリがないのでこの辺にしますが、このレベルの常識すらまだ抜け出せていない人が、世の中には大勢いるんですよね。
こういう人は本当に危ないと思います。あまりにも時代の状況を理解できていないからです。
こういう過去の常識から抜け出せない人の共通点としては、
「思考停止」と「依存心」
の2つがあると個人的には思います。
思考停止が言い過ぎだとしたら、「自分の頭で考えない」でもいいです。
人間何がしんどいかと言うと、自分の頭で考えることなんですよね。
筋トレと同じで、慣れれば苦ではなくなり呼吸をするようにできるのですが、そういう習慣がないと、自分の頭で考えるのが面倒になり、「自分で考えなくて済む」ような方向に脳が動きます。
その典型が、周囲の意見に合わせたり、マスコミや政府の言うことを信じたり、世の中の常識が正しいと思うことなのです。
これは考える必要がないので、本当に楽ですからね。そのかわり人生や豊かさや、ひどい場合は、命を奪われるわけですが。(詳細は控えますが、私はこの1年位そういう人を山ほど見てきました)
「依存心」というのも、実は本質的には「思考停止」や「自分の頭で考えない」のと同じで、何かに依存することで、安定を得ようとすることです。
1番最初に抜け出すべきは、親からの依存ですが、そこを抜け出しても、他者への依存、組織への依存、政府への依存をしてしまう人が大勢います。
それで、本当に一生安定して生きていけるなら良いと思うのですが、残念ながら、そんな都合よくいかないのが今後の日本という国なのです。
一時的に依存できることもありますが、そういう状況ほど実は本質的なリスクが高まっています。平たく言えば、依存先がなくなったときに、路頭に迷うリスクです。
政府が正しい政策を行い、長期的に経済成長している国であれば、政府や組織(会社)に依存していても、人生は安泰だったわけです。昭和の日本はまさにそんな感じでした。
しかし、そういう「依存できる先」が無くなっている時代に入っているにもかかわらず、どこかにそういう依存できる場所がないかと考えたり、
何もしなければ、いずれ必ず見捨てられる会社や組織に依存して、非常に危うい生き方をしている人も多いです。
つまり「依存」と「思考停止」はセットなんですね。自分で考えたくない・頭を使いたくないから誰かに・どこかに依存しようとする。
残念ながらそういう人は、自分の望む人生とは程遠い人生を歩むことになります。
「本当の安定とは何か」
「自分にとって幸福とは何か」
「それはどうやったら手に入るのか」
これを、よくよく考える(考え続ける)必要があります。自分の場合はどうなのかを。
特に今の時代に、「完全に詰んでいる日本という国」で生きていくなら。
それを自分なりにしっかりと考え、実践しながら考え続け、失敗を何度も繰り返しながら、自立しようともがきながら、実力をつけていく人だけが、
自民党の無知すぎる政治家たちと、財務省のクズすぎる小役人連中のせいで、国民総貧困国と成り果てた、
狂いまくった令和の日本において、
最後まで人生を充実させることができる人だと私は思います。
それではまた。