- 2024-10-7
- 睡眠効率アップで集中力UP
こんにちは、中西です。
室内で仕事や勉強をしているときに、
換気が悪い
と、なんとなく眠くなる経験をしたことがある人もいると思います。
そんな時に窓を開けると、外の空気が入ってきて、眠気が覚めることも多いです。
私も、自分の家ではもちろん、学生時代の塾や中小企業に勤務していた時など、
部屋が狭いほど、長時間そこにいて眠くなったときに換気すると、一気に目が覚めた経験は数え切れないほどありました。
これが気温の問題なのか、気のせいなのか、別の原因なのか。
経験則としては間違いない気がするものの、原因はあまりよくわかっていませんでした。
実はこれは私の個人的な経験だけでなく、これまで
「換気の悪い屋内環境では、二酸化炭素濃度の上昇が日中の眠気の原因になる」
と言われてはいたようですが、科学的な因果関係は不明だったようです。
その原因を突き止めるべく、この
「換気が悪いと眠くなる」
問題について、東北大学が調べて、研究の結果を先月発表しておりました。
▼東北大学「環境中の二酸化炭素は確かに眠気を誘発する」(プレスリリース)
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20240903_01web_sleep.pdf
どういう研究だったかと言うと、
まず、被験者11人が睡眠不足にならないように、1週間前からしっかり7時間以上の睡眠をとってもらいました。
さらに、睡眠障害の診断で利用する眠気の測定方法を用いて、
二酸化炭素の濃度を厳密に制御した環境のもとで、
二酸化炭素の濃度が日中の眠気に与える影響を客観的に測定。
その結果、「客観的」な測定方法では、二酸化炭素の濃度が高いほど日中の眠気が有意に強くなることがわかりました。
また、「主観的」な眠気もチェックしたのですが、同じように二酸化炭素の濃度が高くなるほど有意に眠気が強くなることがわかりました。
つまり、客観的な検査結果でも、主観的な眠気のチェックでも、ともに
【 二酸化炭素の濃度が高くなるほど、明らかに眠気が強くなる 】
ということが判明したのです。
個人的に「二酸化炭素と眠気の因果関係」が、これまで科学的に不明だったと言うのも意外でしたが、やっぱり
「換気が悪いと眠くなる」
は、科学的に正しかったわけですね。
というわけで、換気が悪いと眠くなるのは、気のせいではなく、二酸化炭素の濃度の問題で起こる生理現象なので、
なるべく1日に何度か空気を入れ替えるなど、換気を良くしておくのが眠気対策になります。
特に部屋が狭くなるほどその傾向は強まるはずなので、なるべくこまめに空気を入れ替えるのがポイントになりそうです。
なお、エアコンは換気になりませんのでご注意を。
エアコンは部屋の中の空気を吸い込んで、それを温めるor冷たくして「部屋の中に戻す」と言う仕組みなので、
部屋の中の空気と外の空気を入れ換えているわけではありません。
もし部屋が狭くて、窓もなく、換気も全くできない場合は、時々ドアを開けっ放しにしましょう。
環境的にそれすら難しい場合は、もう自分自身が時々外に出て、
外の空気を吸いに行くヽ(´▽`)/
形で眠気対策をするしかないですね笑