- 2018-5-15
- おすすめ記事, 受験を突破するマインドセット
こんにちは、中西です。
私の高校時代のクラスメイトに、「勉強法」にめっちゃ詳しいK君という友人がいました。
現代文はどの参考書がいいとか、この科目はこうやって勉強するのがいいとか、暗記方法とか、
とにかく勉強法についてはクラスの誰よりも詳しい男でした。
ところが、彼の成績はクラスで真ん中よりちょい下くらいだったのです(笑)
クラスメイトはみんな「なぜあいつはあんなに勉強法に詳しいのに、点数がイマイチなんだ」といぶかしかがっていたのですが、今思えば理由は簡単。
K君は勉強法については詳しいけど、実際に勉強はあまりしてなかったからです。
彼にとっては「勉強法の勉強」が楽しくて、実際の「勉強」は楽しくなかったのでしょう(笑)
しかし、残念ながら方法論をいくら知っていても、実際に「勉強」をしなくては成績は上がりませんし、合格もできません(当たり前)。
勉強法というのは、受験とか、本格的に何かの勉強を始める前に、学んでおく必要はありますが、
どこかの時点で切り上げて、実際の勉強をスタートする必要があります。
実は学生だけでなく、これは社会人も笑えなくて、仕事やビジネスにおいてずっと学んでばかりいる「ノウハウコレクター」とわれるタイプの人たちも、かなりの割合でいるのです。
なぜ一定の人が「勉強法マニア」「ノウハウコレクター」になってしまうのかというと、私は3つ理由があると思っています。
一つは、上記の通り、やはり勉強法やらノウハウを「学ぶ」こと自体が面白いからでしょう。
二つ目は、そういった方法論をインプットしていると、何となく自分が賢くなっている・成長している気がするからです。
方法論のインプットをしているだけでは、ほぼ何も成長していないのですが、そういう錯覚に人は陥りやすいと。
三つ目は、勉強法やノウハウを学んでいるときは、何の試行錯誤も、自分との格闘も、頭を使う必要も、一切ないからです。
簡単にいえば、その学びはかなり「楽チン」なのです。
勉強法やノウハウの勉強は、実際の勉強と違って、「本当に理解したかどうか」「本当に記憶できたかどうか」といったことも、一切試されませんからね。ただ楽しくインプットしてるだけでいいわけです。
面白いし、楽チンなゾーンにいるのに、なんとなく賢くなった気もする。
このワナに落ちてしまうと「勉強法マニア」「ノウハウコレクタ-」の出来上がりです。
その先にあるのは、めっちゃ金と時間を無駄に使うか、地獄を見るか、くらいしかありません(°□°;)
というわけで、「方法論の学習マニア」のままでは、いつまでたっても現実が変わりませんので、
その傾向があると感じる人は、ある程度まで学んだら、早めにどこかの時点で見切りを付けてください。
もちろん学んだ方法論は参考にしますが、その上で、
「自分から試行錯誤をする」
「悪戦苦闘しながら、自分なりのやり方を導き出す」
という段階に入らないと、永久に成長はありませんからね。
それではまた。