- 2024-1-28
- 経済の話
こんにちは、中西です。
新しい国政政党として注目が集まっていた参政党が、今大変ヤバい状況になっています。
代表の神谷宗幣さんの元公設第一秘書だった平岡友加里さんが自ら命を絶たれました。
もともとこの1〜2年、党内のゴタゴタが話題になっていましたが、
今回の平岡さんの件は、党内の(というか神谷さんを巡る)ゴタゴタが発端となっているようです。
私は(後述する理由で)参政党への興味を当初から失っていたので、近年のゴタゴタ劇もなんとなく知っている程度で、詳しくは知りませんでした。
とは言え、火のないところに煙は立たないわけです。
参政党を辞めた人たちの見解や、個人的に一定以上信用できると思っている武田邦彦さんらが、
揃いも揃って、参政党の内部を強烈に批判しているのを見る限り、余程のことが起こっているんだろうなと。
ダウンタウン松本さんの性加害疑惑もそうですが、複数の人が証言して、その内容に共通点がある場合、
「真実相当性」
が裁判では認められる可能性が高まります。
ある弁護士によると、証言者に嘘をつくメリットがなければ、そういった点も真実かどうかの判断材料になるようです。
今回、元公設秘書の方がお亡くなりになったことで、参政党のゴタゴタについて少し調べてみましたが、
その方も含め、元参政党だった彼ら彼女らが嘘をつくメリットがないように思います。少なくとも私の中ではその訴えは真実相当性が高いと思えました。
特に、武田邦彦氏が涙しながら複数の動画で訴えておられますが、武田氏が参政党に入った意図などは以前聞いたことがありましたので、
自民党の世襲議員と違い、私利私欲では全く動いていないと思われる武田氏が、ここまで神谷氏を強く批判すると言うのは、よほどのことだと思います。
【5分動画】参政党第一秘書他界 ご遺族の声 SNSに寄せられた言葉 武田先生涙の訴え
https://youtu.be/Bi_vjSPqT9s?si=CeInNjgnREh_ufAI
また、元参政党アドバイザーの吉野さんと言う方の神谷さんに関する話も、とても嘘には思えませんし、嘘をつくメリットがそもそもないかと思います。
【10分動画】元参政党アドバイザー吉野敏明 参政党騒動の内幕・神谷氏の嘘を全て告白
https://youtu.be/wQhSOuwbvPA?si=3vHr9vYfZyKM_R2z
吉野氏の告発を見る限り、神谷氏は平気で嘘をつけるタイプのようです。
吉野氏が「神谷氏の複数の嘘」を暴露した時点で、神谷氏か吉野氏のいずれかが嘘をついていることが確定します。
で、問題は「どちらが嘘つきなのか」ということですが、話の内容を見れば、私には神谷氏としか考えられません。
詳しくは上記の動画を見ていただきたいですが、吉野氏が暴露した神谷氏の発言が本当であれば、神谷氏にはそれらの嘘をつくメリットが充分あるのに対し、
神谷氏がそんな嘘をついていたと言う嘘を、吉野氏がつくメリットがないと思います。
また、それ以外の吉野氏の発言を見る限り、根本的に嘘をつくのが嫌いなタイプであることがわかる発言が多いのです。
この辺は、できるビジネスパーソン・それなりの結果を出している経営者等にもよくいるのですが、
「自分の利益や成り上がるためなら、平気で嘘をつける人間」
というのがいます。それも息をするように平気で普通に嘘をつく。
それが当たり前になりすぎて、もはや何の罪悪感も持っていない。
優秀な経営者にサイコパスが多いと言われますが、サイコパスと言うのはまさにそんな感じです。
逆に、嘘をついて人を騙してまで利益を得るぐらいなら、死んだほうがマシと思うほど、ヘドが出る位に嘘が嫌いなタイプもいます。
この世で1番嫌いなのが嘘をつく人間、とくに「自分の利益のためなら、世間や他人に不利益・不幸を被らせても何とも思わず、平気で嘘をつける人間」が死ぬほど嫌い。
まぁ、大きく分けてどちらかのタイプに人は分類される気がしますが、発言内容を聞く限り、吉野氏は後者のタイプに見えました。
この一連の参政党のゴタゴタ劇が本当であれば、残念というかだいぶヤバいですね。その関係で自ら命を断った人まで出てしまったので。
※参考:以下は報道系の女性放送作家さんの動画。
第二弾【参政党 神谷宗幣議員】元秘書が他界 パワハラ会議の全容 元同僚にSOSのラインメッセージ 報道系放送作家 独自取材【元同僚が証言】武田邦彦先生も怒り!
https://youtu.be/3lc8HmcWpoE?si=duS3qvPbLaxS8tUS
私は参政党に対する興味はだいぶ失っていましたが、神谷さんは別に嫌いではなかったです。
彼が参政党で出馬して有名になる何年も前から知ってましたし、4人しか参加者がいなかった彼のセミナーに1度参加したこともあります。
厳密には、彼が講師ではなく歴史の専門家を呼んで開催したセミナーでしたが、彼に興味があったのではなく、そのテーマに興味があったので参加しました。
そのセミナーのテーマが歴史上の特定の人物を扱う少しマニアックな内容だったので、人が少なかったのかもしれません。
私が前に住んでた近所でも彼を何度か見かけましたし、どちらかと言うと親近感の方が大きかったです。
参政党が出てきた時も「神谷さんが選挙に出るのか」と思ったものですが、政策内容を見て興味を失いました。
グローバリズムに対抗する姿勢など、概ね悪くない政策も多いのですが、
今の日本で最も重要な経済・財政政策が、完全に間違っていたからです。
神谷さん本人が財政に詳しくなかったからだと思いますが、元財務官僚の松田氏に財政政策を作らせ、
「松田プラン」
と呼ばれたのですが、これが私の中で論外でした。さすが元財務官僚だけあって、見事なまでに
ザイム真理教
に洗脳された間違った財政観をベースにした政策だったからです。
いくら神谷さんに親近感があり、その他の政策も概ね悪くなくても、ここまで見事に間違っている経済・財政政策など、支持できるはずもありません。
今の日本において、経済政策ほど重要なものはなく、貧困問題も経済衰退の問題も、少子化問題も、教育問題も、
その他あらゆる問題が国家の経済力に起因しています。
その国の根本の部分で、自民党が緊縮財政で間違い続けてきたせいでこんなボロボロの国になったわけですが、
松田プランは、基本的な考え方は自民党と同じで、それを松田氏なりのアイディアでごまかしてよく見せているだけの政策でした。
要するに、国債を発行しすぎたら財政破綻するとか、債務超過に陥るとか、国の借金が増えるとか、税金が財源だとか、
このレベルの幼稚な(というか完全に間違った)認識をベースに作られていたのが、参政党の経済政策である松田プランだったのです。
ただ、そういった政策の判断ができない人は、自民党に欠落している部分を参政党が補えると思って支持するだろうなと。
ところが、間違った経済・財政政策ではなく、
全く別の神谷氏本人の人格レベルの問題で崩壊しつつある、というのが現状のようです。
余談ですが、最近神谷氏は自分の財政観が間違っていることに気づきつつあるようで、
少し前に正しい財政観の専門家と対談している動画(のサムネイル)を見たことがあります。
動画は見る気がしないので対談相手が誰だったか忘れましたが、「神谷氏は今頃ようやく自分の間違いに気づいたのか。遅すぎやろ。」と思った記憶がありますm(_ _)m
個人的に政治家で、間違った財政観でも「不勉強」でギリギリ許せるのは、2019年までです。
まして、2020年以降、一般人にも何が間違いで何が正しかったかが広まりまくったので、
それから4年も経った現在において、まだわかっていない政治家など、私は全く信用できません。
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※参考:「正しい財政観」とは、ポイントだけ並べておきます。
「日本は絶対に財政破綻しない(自国通貨(円)建て国債のため)」
「国債発行とは通貨発行のこと(国の借金ではない)」
「政府がどれだけ赤字を増やしても問題ない。むしろ民間は黒字になり国民が豊かになるのみ」
「国債発行の制約条件はインフレ率(物価の上昇)のみ」
(逆に言うとインフレ率の許す限りにおいて、政府はいくらでも国債を発行して国民を豊かにすることができる。インフレ率以外の問題は起こりえない)
「税金は財源ではない」
(財源は全て国債発行だけで成立する。税はインフレ抑制など政策調整の手段でしかない)
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繰り返しますが、2024年にもなって、この程度のこともまだ理解できていない政治家など、全員議員を辞めろと言いたくなります。(一般人は別)
しかも、その理解していない筆頭が総理大臣であり、財務大臣であり、与党自民党の政治家の大半なのですから、
日本という国が崩壊しまくっていくのは必然です。
「正しい財政観」を持ち、
「嘘をつかない」という幼稚園児が学ぶ当たり前のことを心がけられ、
「周囲の人を大切にする」と言う、人として当たり前の態度で人と接し、
「庶民感覚」という国民の気持ちのわかるベースとなる最重要な当たり前の感覚を持っていて、
必ず襲いかかってくる財務省のクズ小役人たちと本気で戦える人間。
この条件が1つでも欠けている政治家はダメだと個人的には思いますが、全部揃っている政治家は本当に少ないです。
たいして高いハードルでもないのに、すべての条件が揃う政治家がほとんどいないのは、単に揃っている人たちが政治家にならないからでしょう。
いずれにしろそういう人間が権力を握らない限り、この国に明るい未来は絶対にありません。
過去30年の歴代総理の7割が世襲議員のような、
国民のためではなく「家業」として、政治家という職業に紐付く権力・名声・金といった、自分たちの私利私欲のために政治をしている連中だらけの自民党が与党である限り、
日本の未来には、絶望しかあり得ないということです。
参政党がそれに変わる政党になれるとは、今回久々に調べてみた限り、上記の複数の理由で私には思えませんでした。