- 2023-12-30
- 目標を設定する
こんにちは、中西です。
今回は、年末年始の休み中に、来年の目標を作成する人向けの内容です。
目標の作り方にはいろいろとコツがありますので、休み期間中は何回か目標をテーマにした話をお届けします。
では、本編をどーぞ!
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【今日のFocus】
「心の満足感に比重を置く目標を作ると、
だんだん幸福感がアップしていく」
【解説】
アメリカのノックス大学の研究で、被験者118〜251人に、「6カ月後」「2年後」「12年後」という3つの目標を作ってもらいました。
その内容を調べたところ、大きく分けて2種類の目標のタイプがありました。
1つは、「6ヶ月後までに〇〇万円を売り上げる」といった物質的な目標です。
もう1つは、たとえば「地域の人1000人を笑顔にする仕事をする!」と先に決め、それが実現したら「〇〇万円の売上を達成できる」と考える「心の豊かさ」に比重を置くタイプの目標です。
そして、「6カ月後」「2年後」「12年後」に、被験者たちの幸福感を調査しました。
その結果、「物質的な目標」を設定していた人は、目標の達成度合いに関係なく、時間の経過とともに幸福感が低下して行く傾向がありました。
一方、「心の豊かさ」が満たされる目標を設定していた人は、目標の達成度合いに関係なく、時間の経過とともに幸福感・充実感が次第に高まる傾向がありました。
お金や物質は重要ではありますが、それをメインの目標にすると長期的に見た時に幸せが逃げていく可能性があります。
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<編集後記(雑談)>
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「物より思い出」
なんてキャッチコピーのCMが昔ありましたが、今回の研究はまさにそんな感じですね。
目標の設定の仕方によって、年月が経つにつれて、幸福感が上がっていく(下がっていく)というのも興味深いです。
年末年始の休みに「1年の目標」を作成する人も少なくないと思いますが、長期的な幸せ度を考えるなら、
自分の心が満足するような目標を設定する、というポイントを外さないようにした方が良さそうです。
まぁお金というのは現代では所詮はデジタルのデータですし、死んでもあの世に持っていけませんから、
「心豊かな人生を送るための手段」ぐらいに考えた方がいいのかもしれません。
と言いつつ、私の人生はまだまだこのデジタルデータの数字に振り回されそうですが笑
【参照】「科学的に幸せになれる脳磨き」岩崎 一郎著(サンマーク出版)