- 2023-11-8
- 経済の話
こんにちは、中西です。
昨日、厚生労働省が9月の勤労統計を発表しました。
残念ながら、予想通り、
【 18ヶ月連続で実質賃金がマイナス 】
となりました。
(実質賃金:物価の上昇を踏まえた実質的な賃金)
1年半も連続で実質賃金のマイナスが続いており、大変な事態となっております。
「国難」と言っても全く大げさではないでしょう。
▼岸田首相 賃上げ宣言も実質賃金は18カ月連続マイナス…それでも自分は年収30万アップで「所得倍増は自分だけ?」と怒りの声
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff6f7d4ad3013bb2ee27e5d4aa023a950aaffe49
消費増税をするたびに実質賃金が大幅に落ちているのはデータで明らかです。
そもそも消費税のせいで消費にブレーキがかかっているわけですから、物価高への対策で本当に日本経済を何とかしたいなら消費減税しかありえません。
しかし、消費減税の効果がバレてしまうと都合が悪い財務省のご意向に従い、岸田総理は、恐るべきことに
「消費減税は検討すらしていない」
と自白しました。
100歩ゆずって検討した上でならまだわかりますが(それでも意味不明ですが)、検討すらしようとしていなかった。この事実を山本太郎議員が総理の口から引き出しました。
そのとき岸田総理は、
「消費税は社会保障の安定財源だから」
という、そんな証拠はどこにもない詭弁を使い(消費税は一般会計のため)、最も確実に効果があるのが明らかな消費減税だけは、絶対にやらない。
こんな中で、岸田総理ら閣僚をはじめとする特別職公務員の年収だけはアップするということで(岸田総理は年収30万円アップ)、当然ですが大炎上中。
総理大臣と財務官僚の給料は「景気と連動させた成果報酬」にすべきだと個人的には思いますが、
そうすれば少しは国民の痛みもわかるでしょうし、彼らも少しは本気で景気を良くしようとするかもね。
岸田総理が無能と断言できる理由は無限にありますが、例えば先日の演説でもこんなことを言ってるわけです。
「私が先頭に立って賃上げを働きかけていく」
本当にビックリするんですよね、岸田総理のこの手の発言。
賃上げは企業に総理大臣がお願いするものではありませんから(;゚Д゚)
政府の仕事は景気を良くすることです。民間企業が賃上げができるような仕組みづくりと、景気回復。
それをせずに、総理が「企業に賃上げをお願いする」とか、正気で言っているとしたら(言ってるんですが)、今すぐに総理大臣どころか政治家を辞めなさい、という話です。
岸田総理は仮にも以前銀行で働いていたのに、こんなこともわからないというのは本当に凄まじいまでの経済オンチであり、これは控えめに言っても無能の極致だと思います。
先日山本太郎議員が国会で岸田総理を徹底追及した件(の動画)が大バズリしていますが、その中で山本議員は日本の現状を「国難」と表現していました。
たしかにそうですが、岸田文雄という国民の生活や国民感情を全く理解できない世襲の政治家が総理大臣をやっていること自体が、まさに国難そのものと言えます。
そんな日本国民にとって最大の国難の岸田総理ですが、介護職員の賃金を上げてくださるそうです。
アップする金額は月6,000円とのこと。
‥‥えっと、学生の小遣いですか(-_-;)
▼介護職員の賃金 2024年2月から月6000円引き上げ 「非常識だ」辛坊治郎が苦言
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1f5e55eac0c75bf18f82816a154f77523ef556d
私の母も高齢で介護職で働いてるので色々話を聞きますが、本当に現場は壮絶ですし、とんでもない重労働ですよ。
母によると介護職は常に募集していますが人は全然集まらず、ようやく来た若者も、大変な現実を知ってすぐに辞めていくそうです。
母も高齢なのでいずれ辞めるでしょうが、職場からは
「遅くとも辞める1年前には教えてください」
と言われているとのことでした(゚o゚;)
1年かけても次の人材が見つかるかどうかわからないということ。それだけ人が集まらないのが常態化しており、ギリギリの人数でやっているのです。
しかもこれは特殊なケースではなく、日本中でこんな事態になっているわけです。
そんな介護職員に対して1ヶ月たった6000円という学生の小遣いレベルの賃金アップ。
上記の記事は辛坊治郎さんの見解を紹介している記事であり、彼は昔から筋金入りの財政破綻論者なので、財政観は財務省の洗脳をそのまま受けており全く信用できません。
記事で引用されている辛坊さんの
「お金の価値が落ちている原因は、政府・日銀の政策によって、わざと物価を上げてきたためです。」
という発言も意味不明ですが(たぶん「異次元の金融緩和」では市場にお金が出回らないことや「コストプッシュ型インフレ」を理解していない)、一方で、
「3年ごとの介護職の報酬改定で月額6000円しか引き上げないというのは、物価上昇率に見合わず非常識」
という見解は、その通りだと思います。
物価の上昇率を踏まえなくても、今の日本における介護職の重要性と深刻な人手不足と、その給料のあまりの低さを考えれば、
わずか月6000円のアップというのは、本当に本当に、ほんとーーに、国内の状況を何もわかっていない政権だなと思います。
私が総理なら最低でも1日6000円アップさせますよ。財源なんて介護国債でも作れば終わり。将来世代のツケにも絶対なりません。
百田さんじゃありませんが、世襲で世間知らず・苦労知らずのボンボン政治家というのはこれだからダメなのです。
以下、そんな話をしている百田さんの切り抜き動画ですが、高評価数がなんと1万件以上。
▼参考:百田親分大噴火!岸田首相のお間抜け発言連発に噛みついた!日本保守党代表闘志湧き立つ決意!【公式】百田尚樹切り抜き
https://youtu.be/Sr5bh6bx08k?si=_T9uF_7dD7pz8BXK
与党に巣食う世襲政治家たちこそが、日本の国難そのものだと断言できます。
この月6000円アップの記事に対して、こんなコメントも寄せられていました。
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岸田さん、自分の給料が30万円上がる中、介護士の月6000円アップはちょっと寂しくありませんか?
ケタが間違ってますよ、月6万円アップでも全然バチあたりませんって。
間違ってもこんなことにはならないと思うけど、例え1回の勤務に6000円が手当として上乗せされたとしても(8時間勤務として時給換算で750円アップくらいか?)これくらい普通、、、
むしろ足りないと大多数の職員が感じるくらいの激務が介護現場。
人は今までより集まるかもですが、離職率は変わらず高いままだと思います。
介護現場の最低時給は2000円~(地域の最低時給との差額は国が全額補助)くらいやっても慢性人材不足の現場は回るか、まったくもってアヤシイ所ですね。
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・・・非常に正確な認識だと思います。
こんな匿名のコメントですら正確に現場を認識できているのに、綺麗な部屋で頭の中の想像だけで政策を作っている官僚や、その官僚の操り人形の政治家では、
たった月6000円アップと言う、介護の仕事を舐めまくったような、ここまで非常識で的外れな政策しか出せないということです。
このままでは本当に自民党の無能な世襲政治家たちによって、この国が崩壊します。
自民党では日本が破壊されまくることが完全に証明されたわけで、組織そのものが根本から腐りきっているため、改心など求めるだけ無駄です。
これはもう組織の構造的腐敗なので、別の総理になってもダメ。高市さんでも無理(しかも彼女は筋金入りの消費増税派)
次の選挙で必ず自民党政権に終止符を打つ必要があります。
自分たちの利権と引き換えに、世界トップクラスで裕福だった国民を貧困化させ、経済苦で大勢の自〇者を出しまくり、
30年間も日本を衰退させ続けた無能な国賊政党を与党から引きずり下ろすことでしか、国民が救われる道はありません。