- 2019-11-28
- 受験を突破する健康管理術
こんにちは、中西です。
前回はこの時期に陥りやすい「冬季うつ」の対策についてお話ししました。
今回もこの流れで健康系の話を。ただし今回は女性向けの話になります。
片方の性別向けの話は初かもしれないですが、ただ男性も知っておいた方がいい内容です。なので結局皆さん読んでください(笑)
勉強に集中しづらくなるリスクというのは複数ありますが、特に女性に限って言うと
「生理痛」
がその大きなリスクの一つです。
男には分かりづらいものですし、 私も男なのでその正確な痛みなどはわかりませんが、個人差があるとはいえ生理痛で苦しむ女性は少なくないわけです。
実はこれについては、科学的に分析された研究結果が出ています。
「生理痛が女性の勉強にマイナスの影響を与えるのか?」
というテーマで西シドニー大学で行われたメタ分析です。
先行論文から2万人以上のデータを集め、分析を行ったところ以下のことがわかりました。
▼生理痛は女性の学業成績に明らかに悪影響を与えている
▼20%の女性は生理痛により授業を休むことが多い
▼40%は生理痛により勉強に集中できず、生産性も低下したと回答
▼生理痛が勉強の集中力にもたらす悪影響は、 本人の経済レベルや知性に関係なく確認できた
・・・という感じです。
まあ、ある程度想像できる範囲の結果と言えそうですが、そもそもこういう研究結果自体があまり広く知られてませんから、
女性はもちろん、受験生のご家族の方や男性も、まずはこの事実を頭に入れておくことが大事ですね。
生理痛で勉強に集中できなくなる女性が4割というのは、相当な割合だと思いますし。
ただ、これについての「対策」というのは難しい問題だと思います。個人差やもあるところですし、一人一人の環境差もあるので、特定の解決策を一つだけ提示するというのは難しいかなと。
直接的な解決策で言うと、「生理痛を和らげる」のが一つの解決策になると思います。
前に医療関係の方がおっしゃっていたのは、(低用量)ピルを飲むのが生理痛の一つの解決策になるようです。
ピルと言うと避妊薬のイメージしかない男性は多いかもしれませんが、 そもそも生理痛の薬なんですよね。
日本ではピルを飲んでる人は3%ほどらしいですが、先進国になるほど(つまり教育レベルが上がるほど)服用率が増加していて、ドイツでは約60%、ヨーロッパ全体では30%、北米では16%とのこと(参考:「ケイ・レディースクリニック新宿」のピルFAQ)。
また、ちゃんとした低用量ピルであれば副作用の心配もほとんどないようです。
個人的に信用している看護師さんも生理痛の対策としてピルをあげておられました。
なので生理痛がひどくて勉強に全く集中出来なくなるような人は、(低用量)ピルの服用は有効な方法の一つになると思います。
というわけで、個人差や環境差も大きい部分ではありますが、 生理痛が勉強の集中力にダメージを与えていることは研究でも明らかになっていますので、
(ネットでも生理痛の対策はいろいろ出てますから)特に受験が近い人はご自身でもお調べになって自分に合った対策をしておくことをお勧めします。
それではまた。