- 2019-7-26
- 勉強の集中力をアップさせる考え方, 夏休み・冬休み・春休みの勉強法
こんにちは、中西です。
今週から大半の学校で夏休みに入りましたので、長期休暇(or土日祝などの休日)に1日の集中力を高めるコツをシリーズでお話ししています。
ちなみに今週のメルマガ(月~木曜分)をポイントのみ復習しますと、以下の通り。
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1,「起床後の最初のスマホチェックを極力遅らせる」
2,「どうしても何かチェックする必要があるなら、家の中の“居心地の悪い場所”でのみスマホをチェックできるルールにする(例:浴室、トイレ、階段、玄関、ベランダなど)」
3,「それでもスマホで時間をムダにしてしまう人は、いっそスマホのアプリをやめて、アナログ(文具等)に切り替える」
4,「アナログとデジタル(スマホ)の中間にある文章執筆専用の機器“ポメラ”は実は自己管理に使える」
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・・・という話でした。
今回もこの流れで、休日(とくに長期休暇)の集中力に影響する「運動」について。
運動が集中力をはじめパフォーマンスに大きく影響を与える点については、過去散々解説しているので今回は省略します。
それは理解してもらっている前提で、今回は運動を導入する上で、盲点となることがある“運動というものへの認識”について。
どういうことかというと、「運動」という言葉から認識するイメージを間違えると、それをうまく集中力アップのために導入できなくなる、ということです。
「運動」というと、一般的には肉体にそれなりの負荷をかけるイメージがあります。
部活動などで激しい運動をしてきた人は、「運動」というと相当な疲労感をともなうイメージがある人も多いでしょう。
「運動」と言えばいろいろ準備が必要なイメージを持っている人もいます。とくに運動する習慣がない人は、大げさにイメージしがちです。
ここで理解しておく必要があるのは、
「集中力アップのために必要な運動」
というのは、一般的な
「『体力アップ』『健康増進』を目的とした運動」
とは種類が“若干”違うということです。
両者は重なっている部分もあるのでごっちゃにしやすいのですが、私自身は「集中力アップのための運動」と「体力アップ・健康増進のための運動」は、明確に分けて認識すべきだと考えています。
なぜかというと、「集中力アップのための運動」は、総じて「体力アップ・健康増進のための運動」よりも負荷をかけなくていい(軽い運動でいい)ものが大半だからです。
ここの認識が一緒くたになっていると、「運動」というものに必要以上に心理的に“重いイメージ”を抱いてしまい、集中力アップのために運動を活かせない場合があります。
具体的にいうと、たとえば「10分のウォーキング」というのは、「体力アップ」を目的にするなら、運動としてはさほど効果がありません。
「健康増進」を目的にした場合も、無意味とはいいませんが、一般的には20分以上ほど歩かないと様々な健康効果が得られません。(健康目的で多くの医師が推奨するウォーキングの時間は大体20~30分以上)
つまり「10分のウォーキング」というのは、体力アップとしても健康増進にしても、それほど効果が得られる時間ではないわけです。
が、「集中力アップ」という目的であれば、「10分のウォーキング」は相当な効果があります。
(ピンと来ない人は、勉強の合間の休憩時間に、10分間だけそのへんを歩いてみてください。ヘタにまったり休憩するより、余程その後の集中力が高まるのがわかるはず)
ウォーキングのような有酸素運動もそうですし、筋トレのような無酸素運動も同じです。
▼「体力アップ」「健康増進」を目的とした運動
▼「集中力アップ」を目的とした運動
両者は同じような動きをするので区別しない人が大半ですが、そのせいで必要以上に「集中力アップのための運動」を大げさに認識してしまい、心理的におっくうになってやらなくなる人がいます。
こんなもったいない話はないわけですね。上記の通り、「集中力アップのための運動」というのは、ほとんどの場合、「体力アップ・健康増進のための運動」よりずっと負荷は軽いので。
というわけで、「運動」という言葉の認識(イメージ)がズレていると集中力アップに活かせなくなるリスクが高まりますので、
「集中力アップのための運動」というのは、ぜひ大げさに考えずに軽くイメージして、積極的に短時間でいいので、勉強の合間に体を動かしてみてください。
それではまた。