- 2020-1-23
- その他・雑談
こんにちは、中西です。
武漢で発生した新型コロナウイルスですが、 本日ついに武漢が完全に封鎖されました。
要するに被害の拡大を防ぐための隔離です。武漢に住んでいる人が外に出て行くことも、外の人が中に入ることも出来なくなりました。
武漢の人口は東京並みですから、日本政府が東京を完全封鎖して人の出入りを禁じたみたいなものです。
これだけ大規模の都市を完全封鎖するというのはものすごいことだと思いますが、「それだけものすごいことが武漢で起こっている」と考えた方がいいでしょう。
前回も書きましたが、中国政府は平気で実数より数十倍の嘘をつきますので、現在発表されている500人規模の感染者数ではなく、実際は1万人ぐらいになってるんじゃないかと推測しています。
そうしたらこんな記事が出ていました。武漢の現地医師の切実な訴えです。
▼コロナウイルスと闘う医師が伝える武漢の惨状 東アジア「深層取材ノート」
この武漢の現地の医師によると、 (実際は長文ですがポイントだけ抜粋)
「我々が了解している状況は、一般の人々が最悪の事態と考えているものよりさらに深刻」
「患者の数が多すぎて、とても収容しきれない」
「私の個人的な感触では、実際の感染規模は、2003年のSARSをすでに超えている。」
・・・という話でした。
で、2003年のSARSの感染者数がどれ程だったか調べてみたら、8200人ぐらいだったようです(致死率は約10%)
この現地医師の感覚的なものとはいえ、SARSの8200人を超えているというなら、やはり実数は1万人ぐらいに達している可能性もあります。武漢だけで。
個人的にどう考えても数百人程度の感染者数で、中国政府の昨日の会見内容と、武漢の完全封鎖という対応をするとはとても思えません。
しかも封鎖前に武漢を出てきた人も大勢いて、そもそもそれ以前に大勢の人が東京のように出入りしてる都市だったわけです。
とっくに感染者が中国全土はもちろん、全世界に広まっている可能性があります。上の記事にもありますが潜伏期間はSARSなどより長く10日前後~12日くらいあるようですから。
いずれにしろ武漢が完全封鎖されたからといって全く安心できるような状況ではないと思います。
そして明日からはいよいよ春節で数十万人の中国人が日本にやってきます。
北朝鮮は中国人の観光客を完全に入国禁止にしましたが、我が国は自己申告ベースと言う状況(゚o゚;)
私の近所も日頃から街には中国人の観光客だらけなので、全く他人事ではありません。
昨日も書きましたがすでに防護系の強力なマスクを2ヶ月分購入しています。
今日街のドラッグストアを見てみましたが、まだ普通にマスクは売っていました。 Amazon では高級マスクがどんどん無くなり、値段がつり上がっていっているようです。
さらに個人投資家の人などは、マスク関連銘柄や防護服・除菌関連の株の上昇などでさらに資産を増やしています。当然表向きにはそこで儲けているとは言わないでしょうが。
自分の頭で考え、自分で判断し、主体的に行動する人は、みんなが動き出すより一足前に対策を取ったり対応をする。さらにこの状況で資産を一気に増やす人もいる。
いろんな意味で日頃の生き方・考え方が如実に出ると思います。いいか悪いかは知りませんが、これが資本主義社会の現実。
私の予想と言いますか普通に導き出される今後の状況は、
1月24日以降中国人がいっぱい日本に訪れて、その中に感染者がいるとして、潜伏期間が10日位だとすれば、
早ければ1月末~おそらく2月上旬あたりから、日本で感染者がどんどん増えているニュースが出始め、
その辺りになってようやく「マスコミばかり見て自分の頭で考えない普通の人たち」が、一斉に動き出すと思われます。
あるいはそれより早く、本日緊急事態の宣言を先送りにした WHO が「やっぱりこれは緊急事態です」的な宣言を行い、それをテレビが一気に報道し、そこで皆が突然動き出す。
その時になって慌ててマスクや防災食などを手に入れようとしても、多分どこにも売っていないと思います。みんなが買い占めて。
結局こういう状況で重要になるのは「想像力」だと思います。
「自分の頭で考える」ことが重要だと何度も言ってますが、特に今回の案件におけるその本質は「想像力」をいかに働かせるかです。
中国・日本政府・WHOの発表、ネットのニュースの情報、投稿・書き込み。
現地の直接の知り合いでもいない限り、普通はそういったところから判断するしかありません。
はっきり言ってどれも話半分程度にしか信じられないわけですが、その玉石混交の情報を収集しながら、どれがより真実に近いかを見極め、
「いま本当はどういう事が起こってるか」
「これからどういう事態になっていくか」
というのを、「想像力」を働かせてイメージする。それが「自分の頭で考える」ということですね。
これを出来ない人は資本主義社会でも生き残れないし、 緊急事態にも生き残れないリスクが上がるわけです。
「必ず正解が一つだけあって、その解答を導き出す(探し出す)」
ということを徹底的に人格形成期の12年以上にわたって繰り返す学校教育が、いかに「現実離れ」しているかというのが、これだけでもわかるんじゃないでしょうか。
それではまた。