- 2012-3-21
- 1ヶ月100記事企画, 効率的な勉強法~中上級編~, 受験を突破する記憶術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今回の冒頭は、現在高校1~2年生で、
「大学に進学することの意味が
イマイチわからない!」
という人向きのお話。
▼今日のピックアップ
大学に行くに越したことはない
より多くの選択肢を持つために (BLOGS)
ある人が書いた「大学なんて行く必要がない」という記事への
松岡祐紀さんの反論が掲載されています。
私はほぼ完璧に松岡さんと同じ意見ですね。
とくに以下の部分。
「まだ可能性が多く残されている若い世代が、
自ら自分の可能性を狭める必要はない。
今の段階でとりあえずやりたことが
決まっていないのあれば大学に行けばいいし、
また大卒という資格をとりあえず手に入れることによって、
多くの選択肢がもたらされる。
(今流行りのアジアで就職する場合でも大卒は必須の資格だ)」
「大学なんて行く必要がない」という記事への
リンクも貼ってありますので、
大学に進学することの意味を知りたい高校1~2年生の人は
一度読んでみることをおススメします。
本題へ。
勉強と「暗記」というのは切っても切り離せない関係ですが、
今回は暗記をするときのコツについて。
勉強をしていると、
「どうしても、これだけ
なかなか覚えられない(ノд-。)」
という「覚えにくい事柄」というものが
あると思います。
こういう「覚えいにくい事柄」に出くわしたときに
どうすればいいのでしょうか?
まず、解決策の基本としては、
【 何度も繰り返す 】
というやり方ですね。
よく暗記法として
「30秒かけてじっくり覚えるなら、
3秒を10回繰り返す方が記憶に残る」
というようなことを言われます。
この方法は間違いなく効果的なのですが、
実は例外もあって、
上記のような(なかなか覚えられない)
“頑固なヤツ”というのは、
瞬間的にチラッと見て、
「短時間で次々と繰り返す」
というやり方だけでは、いっこうに記憶に
定着してくれないことも多々あるのです。
そんな場合は、一度どこかの段階で
【 しっかりと脳に刻み込む 】
という作業をしておく必要があります。
一度、しっかりと脳に刻み込んでおけば
その後は、「短時間で繰り返して覚える」ことも
可能になるからです。
逆に、そのプロセスを省略してしまうと、
“頑固なヤツ”というのは、
いつまでたってもなかなか記憶に定着してくれません。
では、どのようにすれば、
「しっかりと脳に刻み込む」ことができるのでしょうか?
私がおススメしたいのは、
【 暗記するときに、1つでも多くの五感を使って覚える 】
という方法。
暗記というのは、ふつう目で見て覚えますよね。
つまりこの場合、使っているのは「視覚」だけ。
脳にしっかり記憶として定着させたいなら、
「視覚」だけではなく、他の器官も使うと記憶効率が上がります。
たとえば、音読。
英単語の暗記をするときに、見て覚えるだけなら「目」しか
使いませんが、
単語の発音や意味を、声を出しながら覚えれば、
「口」と「耳」
も使うことになります。
目だけなら使う器官は1つですが、
音読をすれば、「目、口、耳」で3つの器官を使うわけですね。
このように、1つの器官だけより、3つの器官を使ったほうが
確実に記憶の定着率はアップします。
さらに、これを
「書きながら」
やるようにするとどうでしょう?
つまり、目で見て、口で発音して、耳でその音を聞きながら、
同時に紙に書き出す。これで「手」も使うことになります。
つまり、利用器官は「目、口、耳、手」の4つ。
4つの器官を使えば、
3つのときより圧倒的に記憶の定着率はアップします。
さらにマニアックに追求するなら、
実は、覚える項目ごとにアロマを炊いて、
その暗記中の「におい」を使って
記憶に結びつけることも可能です。
(この場合の使う器官は、もちろん「鼻」ですね)
受験の神様、和田秀樹先生は、
歩きながら暗記をしていたそうです。
だとしたら、それは「足」を使っていることになります。
このように、記憶というのは、
【 暗記するときに使う器官の数に比例して、
記憶の定着率がアップする 】
という性質があるのです。
というわけで、なかなか覚えられない“頑固なヤツ”に
遭遇したときは、
目だけでなく、口・耳・手(可能なら鼻・足)など
体の器官を、1つでも多く使って暗記するようにしてみて下さい。
そうして、一度「しっかりと脳に刻み込む」作業をしておけば、
その後は、短時間で瞬間的に「見る」だけの方法に
切り替えても復習効率が上がり、
“頑固なヤツ”を、確実に記憶に定着させることが
できるようになるでしょう。