こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
最近は、当会で運営しているOCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)内でも、センター試験を受けるメンバーは大勢いますので、センター対策の話題はよく出てきています。
昨夜もOCPメンバーの男の子A君から、センター試験対策について「センターの過去問と予想問題集のどっちをやるべきですか?」という相談をいただきました。
ちょうど今週末にOCPメンバーを募集しますので(枠はかなり少ないですが。。)、どんなやり取りが日々行われているかの紹介もかねて、つい昨夜のA君と私のホットなやり取りをそのまま公開したいと思います。
ちなみにOCPでは、受験勉強の生産性を最大化するための「コーチング」という、極めて効果の高い手法を取り入れたシステム運営に特化するため、「原則として質問は受け付けてません」というスタンスなのですが、
実際のところ、メンバーからの質問には以下のようにすべて丁寧に回答しております。おかげでコーチのN西さんは大変多忙な毎日を送っておられるようです。
では、以下がA君とのやり取りです。センター試験の対策をしている方は、よかったら参考にしてみてください。
<A君からの質問>
中西先生、こんばんは。
少し困っていることがあり、質問させて頂くことをお許し下さい。
先日、センター試験予想問題を購入したのですが、よく考えると過去問もまだ残っていて、
予想問題集と過去問、どちらに重点を置いたらいいのか非常に悩んでいます。
どちらも膨大な量なので、とても2つを完璧にするのは難しく、今困っています。
よろしければどちらに重点を置いたらいいか、アドバイス頂けないでしょうか?宜しくお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<中西の回答>
遅い時間にメールしてすいませんが、早いほうがいいと思うので回答します。結論からいうと、その状況なら、
過去問をメインにして、予想問題集をピンポイントで「つまみ食い」する
のがいいでしょう。その予想問題がどのようなものなのかにもよりますが、基本的に、予想問題も過去問も、
「実際のセンター試験の問題に慣れるため」
にやるのが一番の目的のはずです。
直接的に「知識をインプットする」のが過去問や予想問題をやる目的ではないわけです。
たしかに、問題を解いていくプロセスで知識も身についていきますが、それは「結果論」であって、予想問題や過去問は知識を身につけることがメインの目的では通常はないです。
よって、系統だった知識については、別途しっかりすべてのテーマがまとまった参考書やテキストなどを使って身につける必要があります。
「実際の問題に慣れるため」というのが、過去問や予想問題の目的ですから、両方すべてやる時間がないということなら、過去問の方が確実です。
間違ってはいけないのは、
「過去問は一度出たものだから、同じ問題は出ないから無駄」
「予想問題をやっておけば、予想があたるかもしれないからやっておこう」
という考え方をしてしまうことです。
たしかに予想問題がドンピシャで当たることもないことはないでしょうが、そんなものを当てにしても宝くじを買うようなもので意味がないです。
ただし、予想問題集によっては、しっかり最近の傾向を分析して、来年度でる可能性の高いものを取り扱っているものもあります。
また、そのことを最初の前書きで書いていることもあります。そのあたりの傾向と対策を分析している記述があるなら、それを読んでみると、たとえば
「Aの科目では、2年に1回は○○の分野が出題されるのに、この3年出題されてない。よって、来年は出る可能性が高い。」
みたいな記述があることも少なくないです。であれば、その予想問題集では当然その出る確率の高いと予想される問題も出ているでしょうから、
その場合はその部分を「やっておいて損はない」です。
ただ、私が受験生時代にも「センター予想問題集」といった名前がついていながら、かなりおかしなズレた問題、マニアックな問題を出していた問題集もありました。
よって、予想問題は必ずしも信用できるとは限りませんが、過去問は、過去に一度たしかに出題されたものですから、
まったく同じ問題はでないにしても、「試験に慣れる」にはこれ以上確実なものはありません。
もちろん、過去問をしっかりやっていても、「今回のセンターから急に過去とは違う難しいレベルになった」とか、「傾向がいつものセンターとは違うものが出た」とか、
予想できない出題のされ方が突然起こることはありえます。
でも、そういう「急に傾向が違うものが出た!」というような事件的な出来事は、予想問題集をやっていても同じなわけです。
だから、過去問と予想問題集の両方をしっかりやるのがベストですが、その時間がないなら確率的に考えて、過去問をメインにすえるのが一番確実性が高く、
予想問題をやるのであれば、その「はじめに」や「傾向と対策」といった分析ページを読んで、全部をやるのではなく、
▼明らかに来年のセンターで出題される可能性が高いと予想されるところ
▼分野的に重要そうなところ
▼自分の弱いジャンルのところ
そういった部分だけを「ピンポイントでつまみ食い的にやっていく」のが効率的でいいと思います。
参考にしてみてください。
ーーーーーーーーーーーーーー
<A君からの返事>
分かりやすい、ご説明ありがとうございましたm(__)m
予想問題集をよく読んでみたら、三年分の『出題傾向と対策』の旨が最初に記されていたので、やってみることにします。
センターまでは授業が自習になるため、この予想問題集を学校から斡旋されたのですが、 それなら学校では予想問題で、家では過去問に最大重点を置いてみることにします。
今回予想問題集は○○○(教育関連会社)だったのですが、△△△(教育関連会社)からも予想問題集が届いているのでそれも最初のページをしっかり見て活用していきたいと思います。
何より、一番大切な過去問を繰り返しやっていきたいと思います。
今回は本当にありがとうございましたm(__)m
———————
OCPでのA君とのやりとりは以上です。同様のお悩みをお持ちだった方は、よかったら参考にしてみてください。
関連記事
過去問を2度やることに意味はあるのか
過去問を解くときに忘れてはならないこと
「英語の長文問題」を解く時間を、大幅に短縮するウルトラCの秘策を教えます
◎センター試験対策レポートと音声セミナーを期間限定で無料プレゼント中!
センター試験を受ける大学受験生は、以下のコンテンツもおすすめです。早稲田集中力研究会代表の中西が作成した、センター試験対策が短時間で学べる3点セット(無料)です。
「センター試験前日・当日の『食事と睡眠対策』マニュアル」(pdfレポート2点)
「センター試験で問題を解くスピードを上げる方法」(13分23秒、音声)
「センター試験1日目の緊張を最小限に抑える裏技」(19分、音声)