- 2012-3-27
- 受験を突破する記憶術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今後あなたが勉強をしていく上で、
頭の片隅に入れておいてほしいのが、
【 「記憶の定着率」は「感情の振り幅」に比例する 】
という脳の法則です。
「理解して記憶する」のも
記憶の定着率を上げる方法だと先日お話しましたが、
「感情の振り幅がある記憶」
というのも、長期間脳に定着しやすくなるのです。
たとえばですが、学校の授業中に先生がみんなに問題を出し、
あなたが当てられたとします。
先生「この問題は、おとといにやったばかりだな。
もうこんな簡単な問題を間違えるなよ~。
じゃあ、これを誰に答えてもらおうかな・・・」
実は、あなたはおとといの授業中に居眠りをしていて、
まったくその問題の解答を知りません。
心臓がバクバク状態(;`O´)
あなた「やばい。。頼む、これだけは当たらないで。
神様、おねがいしま・・・」
と神に敬虔な祈りをささげようとしたその瞬間、
先生は
「よし、じゃあ○○、行ってみようか。もうわかるよな?」
と、なんとあなたの名前をご指名。
しかたなく、あなたは
「すいません、わかりません(>_<)」
と回答しました。すると先生、
「は?冗談だろ。おととい説明したばっかりじゃないか。
じゃあ△△、君はわかるか。○○の代わりに答えてやれ。」
と、今度はあなたがちょっと気になっている
異性のクラスメイトを先生がご指名。
で、△△さんは、当たり前のように正解を回答。
先生「よし正解。じゃあ○○も座っていいぞ!
次当てたときは、絶対答えられるように」
的な、あなたの中で大事件があったとします(原作:中西の実話)。
こういう赤っ恥をかいた場合、
その恥自体は死ぬほどイヤなものですが、
いっぽうで、この問題がテストで出ても、入試で出ても、
あなたはそれを見事に回答することができるでしょう。
なぜなら、「感情の振り幅」(ここでは超恥ずかしい感情)が
大きかったために、この恥をかいた時点で、
記憶に完全に残ってしまったからです。
実際は、ここまで「振り幅」が大きくなくてもOKで、
たとえば問題集をやっていくと気づくのですが、
記憶にしっかり定着するのは
「間違えた問題」
であることが多いです。
「間違える」ということは悔しいわけです。
その「悔しさ」という感情の振幅があることで、
参考書をただ読んでいるだけよりも、
記憶として定着しやすくなるのです。
さらに問題集でなく、模試だったらどうでしょう?
模試で間違えるのは、問題集で間違えるよりも、
さらに悔しいです。点数や判定に響いてきますからね。
よって間違えたときの「感情の振り幅」は、
問題集を解くときよりずっと大きいです。
結果、模試で間違えた問題というのは、
記憶に残りやすくなるわけですね。
このように、脳というのは、
「感情の振幅」の大きさに比例して
「記憶の定着率」が高まる性質がありますので、
今後効率的に勉強していくためにも、
ぜひこの性質は頭に入れておいてほしいと思います。