- 2011-3-8
- 志望校・進路の決め方
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
ちょっと前の記事で、「志望校の決定は早ければ早いほどいい」といった内容の記事を書きましたが、
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今回はその補足を。
「志望校を決める」というのは、ある意味で人生を左右しかねないほど重要な決断といえます。
で、「どういう基準で志望校を選ぶか」については、そもそも正解なんてないわけで、あなたの好きな基準で選べばいいと思いますが
ただ、正解はないとはいえ、その逆の「不正解」はあると私は思っています。つまり
「こういう基準で志望校を選んではいけない」
というダメなほうの基準です。
どんな基準で選んではいけないのかというと、
過去問を見て解けそうかどうかで選ぶ
という基準。
この基準で志望校を選んでしまうと、かなり不幸な未来になる可能性が高いです(とくに大学受験)。
実際、よくいるんです、こういう人。最悪に近いパターンは、
1、まず大きめの本屋さんに向かう
2、有名そうな大学の赤本を立ち読み
3、過去問をペラペラと斜め読み
4、なんとなく「これなら俺でも解けそう」と思えた大学を志望校に決定!
みたいな決め方ですね(笑)。
たとえば異性と付き合うときに、
「告白したらOKしてくれそうだから」
という基準「だけ」で告白相手を選ぶ、なんて人はいないはずです。いたら、かなり変な奴です。
そうではなくて、「好きだから」告白するわけですよね?
「まあ、大して好きじゃないけど、アイツならOKしてくれるかもな。」みたいな理由で告白して、仮に付き合えたとしても、間違いなくハッピーにはなれません。
恋愛では「OKされる確率だけ」で告白相手を選ぶことはないはずなのです。なのに、大学選びでこの「確率だけ」で学校を選ぶという愚行をやってしまう人が少なくありません。
「確率」も大事な要素の1つには違いありませんが、初期の志望校選びの段階でそれがメインであってはならないと私は思います。
大学や学部で学べる内容をほとんど調べず、過去問だけを見て、解けそうな大学を志望校に選ぶ。
こういう選び方をする人って、どういう深層心理かわかりますか?実はこの選び方は、
「逃げ」
だということに気づいてほしいです。何からの「逃げ」かというと、
▼より高いレベルを目指すこと
▼自分にふさわしい大学を探す作業
▼自分の人生を深く見つめること
そういった作業からの「逃げ」なんですね。
たぶん自分でも気づいてない可能性が高いですが、過去問をパラパラとめくって、それだけで「行けそうなトコ」を志望校に決めてる人というのは、
そういった「自分の人生と深く向き合うこと」という苦しい作業から無意識に逃げていると思うのです。
その作業は大変面倒くさくて、できればそんなこと考えないほうがラクです。
でも、そこでラクをしたしっぺ返しは、いつから必ず訪れます。「もっとちゃんと考えて志望校を選べば良かった」と。
志望校選択の基準は、私は人それぞれだと思っていますが(いくつかの目安・判断基準というのはあり、それについてはまた機会があれば書きたいと思います)、ただ、
「過去問をパラパラとめくって、解けそうな大学を選ぶ」という基準だけは、やめたほうがいい
でしょう。
その選び方が、一番ラクではありますし、一見合格する確率も高そうではありますが、
実は、合格する可能性は必ずしも高くなく(本気で行きたいという気持ちが薄いから)、あとで後悔する可能性も高い、
かなり損で無駄だらけの選択方法
だと、私は思います。
誰の言葉だったか、「確率より可能性に賭けろ!」という言葉を聞いたことがありますが、
「確率」を考慮に入れるのも重要ですし、併願校(いわゆるスベリ止め)ならギリギリそれもありかもしれませんが、
少なくとも第一志望選びにおいて、過去問を見て「確率だけ」で選ぶのは間違いです。
この時期、志望校を決定する人も少なくないと思いますので、注意喚起の意味で書きました。
ご参考になれば。