- 2011-3-4
- 志望校・進路の決め方
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
3月になって大半の受験生が受験も一段落、
そろそろ新年度の雰囲気も高まってきております。
このブログでも1~2月は現受験生向けの記事が多かったですが、
2月終盤あたりからは、次期受験向けの記事に徐々にシフトしています。
そんなわけで、4月から受験生になる方に
「受験で成功する最大のコツ」
を1つお伝えしておきましょう。
それはズバリ、
志望校を早く決めること
です。
これが受験で成功するための「最大のコツ」と言ってもいいと私は思っています。
一般的に言って、同じレベルの努力をするなら、
志望校を決める時期が早ければ早いほど、合格する確率が高くなります。
なぜかというと、各学校の入試問題には、その学校独特の出題傾向というものが、どこの学校にもあるからです。
たとえば、同じように英語・国語・社会の3教科が出題される場合でも、
▼A大学は、英語の長文の比重と、古典の比重が高い。
▼B大学は、日本史の近現代はほとんど出ない。
▼C大学は、全部記述。英語の英作文重視、漢文重視。
▼D大学は、マーク式のみ。英語のリスニング重視、社会の配点は低い。
といった感じで、
同じ英・国・社の3教科が出題される場合でも、その内容・出題傾向はまるで違うのです。
したがって、本気で行きたい志望校の決定が早ければ早いほど、
その大学の出題傾向に合わせた勉強ができるようになります。
極端な話でも何でもなく、本気で絶対にB大学に行きたいならば、「日本史の近現代」は勉強しなくてもいいのです。
D大学に行きたいならば、記述問題はやらなくてもいいのです。
「どの教科のどの分野も、マークも記述も、満遍なくしっかり勉強しておかないと、
“いざという時”に併願できる学校や滑り止めが受けられなくなるかも」
みたいに思う人が少なくありません。そうやって、夏が終わるくらいまで、満遍なくどの分野も全体的に勉強をしてしまう。
で、あとになってようやく志望校を決め、結局その志望校の入試には、それまで頑張って勉強した内容の30%くらいは全く出題されない、
なんて笑えないオチになる人が多いのです。
だいたい併願(滑り止め)の心配を先にするのが間違いだと私は思います。
絶対に行きたい第一志望をまず決めて、
併願校は、その第一志望と出題傾向が近い併願校を探せばいいのです。
志望校の決定を先延ばしにして、
「とりあえず、夏頃まで満遍なく勉強しておこう。その頃の実力をみてから、志望校を決めよう」
なーんて考えていたら、合格する確率が、もうとんでもなく下がってしまいますよ。
なぜ「志望校の決定」を先送りにしてしまう人が少なくないのか。
私が思うに、それは無意識のうちに
「決断する恐怖」
を感じているから、ではないでしょうか。
「何かを決断する」ということは、「それ以外のすべてを捨てる」こと
なのです。
綾瀬はるか似のA子ちゃんとランチを食べるなら、
深津絵里似のB子ちゃんとは一緒に食べられないわけです。
そのランチでマクドナルドに行くなら、ケンタッキーにもサイゼリアにも行けないのです。
そのマクドナルドでてりやきバーガーセットを食べるなら、チーズバーガーセットもビッグマックセットもハッピーセットも食べられないわけです。
つまり、「何かを決める」ことは、それ以外の選択肢をすべて「捨てる」ことに他なりません。
夏や秋になるまでダラダラと満遍なく勉強してしまう人は、この
「捨てる」恐怖
から、無意識に逃げている可能性が高いです。
この恐怖を乗り越えて、さっさと志望校を決定し、
その第一志望の出題傾向に併せて、ピンポイント的に1年間勉強することが、
1番合格する確率が高い受験勉強法だといえます。
なぜか、みんなそんな余裕などないはずなのに、志望校決定を先延ばし、
結局あとから全く必要のなくなる内容を、受験前半期まで勉強してしまっているのです。
本当にリアルに、その第一志望に合格したいなら、
志望校をできる限り早く決定し、その傾向に合わせた勉強をすること。これに尽きます。
仮に効率的な勉強法や集中テクニック、記憶術・思考法などを完璧に学んでも、
志望校の決定が遅くなっていては、すべて焼け石に水になるほどの圧倒的な無駄をしてしまいます。
4月から受験生になる人は、効率的な勉強法などをいろいろと研究して時間をすごすくらいなら、
とにかくまずは志望校を決定すること。これが一番重要です。
結局それが、他のどんな効率的な勉強法をも圧倒的に凌駕できる第一志望合格テクニックだと思います。
ぜひ「捨てる恐怖」を乗り切って、早い段階で志望校を決定し、
勇気を持ってピンポイント戦略を貫いて下さい。
その「捨てる恐怖」を早く乗り越えた人が、一番合格する確率が高まります。
みんなより早く「その他の大学に行く可能性を捨てた」人だけが、
その早く決断したご褒美として、神様から「第一志望合格レベルに、みんなより早く到着する切符」をもらえるのです。
あなたが本当に、第一志望に合格する確率を極限まで高めたいのなら、
この戦略で行くべきだと私は思います。