- 2014-3-29
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
勉強や仕事とは切っても切り離せないテーマに「睡眠」があります。
意外に思われるかもしれませんが、実は科学的には
「人はなぜ、毎日長時間眠るのか?」
という謎は、まだほとんど解明されておりません。
なぜ人生の3分の1も使って、人間はあれほど毎日寝ないといけないのか、謎なのです。
ただ、「人にとって最適な睡眠時間」は科学的にほぼ解明されています。
多くの調査でそれは判明していますが、
中でも過去最大規模のすごい調査で、
アメリカの睡眠研究者のクリプケ博士が実施した超大規模調査があります。
2002年、クリプケ博士は30~102歳までの
男女100万人以上(!)に調査を行い、
人にとって最適な睡眠時間を調べたのです。
この調査の結果、睡眠時間が
7時間(正確には、6時間半~7時間半の間)の人が、
もっとも死亡率が低いことが判明しました。
この調査で、無理をして睡眠を削ると調子が出ないのはもちろん、
病気になる確率や死亡率が高くなることがわかりました。
私の個人的な感覚でも、この「7時間」というのは
かなり納得のいく時間です。状況にもよりますが、平均すると
それぐらいの睡眠時間の時が一番調子がいいことが多いですね。
ただ、この7時間というのは、あくまでこの時間が
一番健康な人が多かったということであり、
「全員がこの睡眠時間をとるべき」ということではありません。
ご存知のとおり睡眠時間には個人差があります。
全体に占める割合は低いですが、短時間睡眠派のショートスリーパー、
長時間睡眠派のロングスリーパーという人もいます。
睡眠時間には「個人差」以外にも、年齢が若いと睡眠が長く、
年を重ねるにつれて短くなる傾向がある「年齢差」や、
夏は短く、冬は長くなる「季節差」というのもあります。
大事なのは、自分にとって「一番調子が良くなる睡眠時間」を知ることです。
その目安として、平均的には7時間ぐらい(6時間半~7時間半)が
最適になる人が一番多いという大規模調査の結果は参考になります。
生きていく上で、「自分の睡眠タイプ」を
知っておくことはものすごく重要ですからね。
とくにこれから新生活がスタートする人
(新受験生、新大学生、新社会人の方など)は、
生活パターンがこれまでと大きく変わると思います。
そういう人は新生活で調子を崩さないためにも、
今回のような情報を参考にしながら、一度しっかり
「自分の睡眠タイプ」について考えおくことが大切ですね。