- 2013-12-3
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
大学受験生にとってセンター試験が来月に迫って来ているわけですが、私はときどきこのセンター試験の日程というのは、ずいぶんと意地の悪いタイミングに設定されているなぁと思うことがあります。
センター試験の日程は、年を明けたあとの2週間~3週間弱のタイミングに毎年設定されているわけですが(来年なら1月18日、19日)、
個人的には1年のうちでこれほど「錯覚しやすいタイミング」もないように思うのです。
「錯覚」というのは、つまり「年を明けたあとも、センターまでまだしばらく時間がある」という錯覚です。
実際、年を明けた後にも多少の日数(今年なら17日間)はあるといえばあるのですが、その17日間のイメージは、実際の17日間という日数以上に多くの時間が年明けにまだ残っているような印象を受けてしまうということです。
なぜそんな「実際」と「イメージ」の差が出来てしまうかといえば、答えは簡単で「年末年始をまたぐから」であります。
当たり前ですが、年末~年始にかけて新年となり、誰もが心機一転の気分になります。
ふだん日記を書かない人たちも、この日はなぜか「今日から日記を書こう!」となどと気分が変わるのです(笑)
年始というのは、毎年何百万人何千万人もの人が「今日から○○しよう!」と思える、そういう「心理的に大きな区切り」であるわけです。
新年がスタートするという「心理的に大きな区切り」があるのは、何か新しいことを始める人にとってはとてもいいのですが、大学受験生にとってはハッキリ言ってあまり意味がないどころか、マイナスの方が大きいように私は思います。
まして、年が明けてからたった2~3週間弱で人生の大節目のセンター試験を迎える受験生にとってはなおさらです。
年末年始という「心理的に大きな区切り」があるせいで、その区切りの向こう側にある時間を、実際以上に多く、楽観的に見積もってしまう危険があるということですね。
よく考えてみてください。17日間というと、たった2週間ちょっとです。
たとえば、ここ2週間であなたがどれくらいの勉強をこなしたかを考えてみるとわかると思います。年が明けた後、あなたはそれと同じくらいの勉強量しかこなせないわけです。
かりに学校が休みになって時間が増えたとしても、それはもう誤差の範囲であり、
「年明けは時間も出来るから、きっと大量の勉強が出来るはず!」
と、そこに淡い希望・期待を持つのは大変危険だということがわかるはずです。(ここはちょっと前の記事でお伝えした「意志力」より「想像力」が鍵を握るところです。)
心理学の実験でも明らかになっているのですが、人は未来のことほど楽観視する傾向があります。
来月というのは決して遠い未来ではありませんが、年末年始という「心理的に大きな区切り」があるせいで、実際以上に楽観的なイメージで見積もってしまいやすい傾向があります。
人生がかかっているので、この点の見積もりミスは致命的になりかねません。あなたの「想像力」を駆使して、年明けにどれくらい勉強できるかを出来るだけリアルにイメージしておいてください。
さて、このように考えていくと、ある「一つの事実」に気づくと思います。
もしかしたら、「年明け」に過大な期待・希望を持っていた人にとっては認めたくない事実かもしれませんが・・・・さて何でしょう?
・・・・
そう、実はあなたの人生最大の山場は「今月」(=12月)なのです。
あなたがMAXの本気にならないと行けないのは、「今」なのです。
これまで「先送り癖」があった人は、もう何一つ先送りできない最大の山場が今月です。
「俺は本気になったらすごいぜ」「いつか本気を出すぜ」と御託を並べていた人は、その本気になるべき時は今月をおいてほかにありません。
今月本気にならないなら、もう終わりです。「いつやるの?今月でしょ!」なのです(祝!流行語大賞ヾ(´▽`)ノ)
繰り返しますが、センターを受ける大学受験生にとって、人生最大の山場は、年明けの来月ではなく今月です。つまり「今」です。
これを肝に銘じて、今からラストスパートのつもりで勉強をして行って下さい。
その意識で最大の山場の12月(=今月)を乗り越えた人だけが、年明けのわずかな2週間もしっかりモノにして、逆転できるチャンスをつかめるのです。