- 2014-2-14
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
先日、実家の母親からメールが届きました。
母からのメール自体は割りとよくあることなので、それ自体は珍しくはないのですが、その内容が母にしては珍しく、受験生に言及していたのです。話のポイントだけ端的に言いますと、ようするに
「受験って、なんでこんな最悪の季節にあるんやろねぇ。受験生が大変やんか」
という話でした(笑)。私も正直、まったくその通りだと思います。
先週の大雪もすごかったですが、これを執筆している本日も、全国的にかなり荒れていますからね。
私が住んでいる都内なんて、今日はもう最悪ですよ。先週の20年ぶりの大雪に続き、本日も朝からハイペースで雪が降り続いている状況です。
寒いし、大雪は降るし、風邪も流行っている。・・・コンディションとしてはもう最悪。
環境的には1年の中でも最悪のレベルです。OCPメンバーにも今日が本命大学の受験の子がいますが、本人はもちろん大変ですし、周りも祈るような気持ちになります。
が、これはもう大学受験生の宿命です。日本の大学受験生は、この厳しい環境の中で、受験を乗り越えていくしかないのです。
ただまあそれだけですと身もふたもない話で終わるので、多少「身もふたもある話」をすれば、
この大変な環境を乗り越えて受験するからこそ、合格したあとの解放感がハンパではないのです。
この2月の尋常じゃない寒さと受験の厳しさがあるからこそ、合格したあとの春の風が、もう最高に気持ちがいいわけですよ。
4月に咲く満開の桜が、最高に美しく感じられるわけです。花見の酒もめっちゃうまいわけです。
何でもそうですが、「大変さ」のレベルと、それが終わったあとの「解放感」のレベルは、完全に比例しています。
つまり、その取り組みが大変であればあるほど、真剣にのぞめばのぞむほど、終わって成功したあとの解放感、達成感、爽快感は、信じられないほど素晴らしいものになります。
私もこれまで何度となくそういう経験がありますが、毎回どの取り組みも、それが終わったあとの解放感・達成感は、
見事なほどにはっきりと、そのプロセスの大変さに比例していますね。人間は、そういうふうに出来ているのです。間違いなく。
その側面から考えると、実は日本の大学入試制度は、とてもうまく出来ています。
1~2月という一年で一番きつい季節に受験をして、人生最大の修羅場を体験する。
その後、合格して3月の少し暖かくなったころに春休みがあり、4月からは最高の気分で桜とともに新生活をスタート。
すごくうまくできてると思いませんか?9月スタートのアメリカの入試だと、ここまでドラマチックにはならんでしょ、たぶん。
私も子供のころは、冬なんかまったく存在しない“常春の国”にあこがれたものですが、よく考えたら、ずーっと春が続く国に住んでいたら、春がいかに素晴らしい季節かなんて絶対に気づきませんよ。冬があるから、春の良さがわかるわけ。
子供時代に憧れ続けた“常春の国”でしたが、今はそんなの本当に幸せなんかい?と思うので、日本の四季を愛しております。
こんな厳しい冬を乗り越えるから、春の素晴らしさがわかるわけですね。
ということで、受験生にとっていろんな意味で最高に厳しいこの2月ですが、実はこの厳しさこそ、人生で一番気持ちのいい春を迎えるための必須条件だというお話でした。
まあ、たまにはこんな話もいいじゃないですか。