- 2013-12-21
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
センター試験まで1ヶ月を切りました。
受験生にとっては人生で究極に大事な時期に、いちばん寒い季節が重なってしまうので本当に大変です(>_<)
とくにこの直前期になると、もう寒いとかどうとかに関係なく、勉強の生産性を限りなく高めるためにも、必要最低条件として
睡眠に細心の注意を配っておく必要があります。睡眠効率を高めた“快眠”を得ておかないといけませんから。
これまでこのブログで何度もお伝えしていますが、一日の勉強の生産性を高めるためには、睡眠が十分に取れているかどうか、もっといえばこの「快眠」ができているかどうかが大きく影響を及ぼします。
睡眠時に効率よく、気持ちよく快眠するためにはいくつかのポイントを抑えておく必要があるわけですが、今回はそのポイントの中の1つで、意外に見落とされがちな点をお伝えします。それは、
【 入眠時に何を考えているか 】
という点です。あまりこの点を意識する人はいないのですが、実は「入眠時の思考」は少なからず快眠に影響を与えています。
私はこの事実に気づいて以来、入眠時の思考には細心の注意を払っています。もちろん、何も考えないで横になった瞬間に眠れる人はいいのですが、一般的には横になってから入眠まで20分程度あると言われています。
その20分の間に頭の中で何を考えているのか。何を思い描くのか。
横になってすぐ無心になれれば理想かもしれませんが、意識がある状態で完全な無心になるのは難しいわけです。
実は、私がずいぶん昔に読んだある本に「入眠までの時間は“潜在意識”にアクセスしやすい時間です」みたいなことがサラッと書いてあり、当時はその著者がいったい何を言っているのかまったく理解できなかったのですが、
その後何年も経ってから、ようやくこの意味することが何となくわかるようになりました。以下、私がもっとわかりやすい解説に挑戦してみましょう(えらそう)
入眠タイムの約20分というのは、たしかに私たちがふだん日常で使っている表層意識(顕在意識)は自然と薄れていきます。
よく考えればこれは物理的に当然の話で、この入眠時の状態というのは、部屋の電気を消して、布団の中で横になって目をつぶっているだけであり、
まだ眠りについていないので意識はありますが、日中のように視界に何かが入ってくるわけでもなく、PCやスマホの画面が開いているわけでもなく、
あらゆる情報がシャットアウトされた真っ暗な中で、意識だけがあるような状態なわけです。
つまり、このときの思考というのは、簡単に言えば周りからの余計な情報がいっさい入ってこないために、顕在意識が一気に薄れてしまため
意識(心)の深い部分にその思考がつながりやすい=潜在意識にアクセスしやすい
ということなのです。
よく枕の下に好きな人や好きな物の写真を入れて寝ると、その写真に関係する夢を見やすいというような若干迷信じみた話がありますが、あれもようするに、寝る直前は周りの情報がすべて遮断されて顕在意識が薄れ、潜在意識にアクセスしやすくなるために、そのタイミングで枕の下に入れた写真のことを頭に思い浮かべることで、
その思い浮かべた思考が潜在意識に入り込んで、就寝中の意識(夢)に出てきやすくなる、ということだと考えられます。夢なんて、まさに表層の意識ではなく潜在意識で作られるものですからね。
こう考えると、「入眠時の思考」がそのまま就寝中の心理状態に、少なからず影響を与えていることがわかります。
もっと言えば、就寝中だけでなく、翌朝・翌日の心理状態にまで影響を与えている可能性があります。潜在意識に影響を与えているなら、そういうことになるはずです。
以前、私の好きなある放送作家さんが、テレビの視聴率についての議論で、
「テレビの視聴率というのは、『前の番組の視聴率』がかなり大きく影響してしまう」
という話をされていたのですが、これはつまり「前の番組の視聴率」がやたら高い場合は、その後に放送される別の番組も、連動して高い視聴率になってしまうということです。
だから通常の高視聴率番組はもちろん、スポーツの決勝戦や人気ドラマの最終回などの超高視聴率番組のあとに続く番組は、
ふだん低視聴率でもその「おこぼれ」をもらって、ものすごい視聴率になると。ふつうの天気予報が異常な高視聴率番組になったり(笑)
その放送作家さんによると、そこまで高視聴率でなくとも、前の番組の視聴率は相当大きく次の番組の視聴率に影響するということでした。
前述の「入眠時の思考が、就寝中の潜在意識に影響を与える」という話は、この視聴率の話に似ています。
「起きているときの意識」と「眠ってからの意識」というのは、いっけん全く別のモノのように見えますが、実のところかなり大きく影響し合っていて、入眠時に何を考えているかというその思考は、後番組の視聴率に影響を与える前の番組のごとく、
かなり大きくその後の就寝中の深層心理・就寝状態に影響を及ぼすと言うことです。さらには、翌朝・翌日にまでその影響を引きずっている可能性もあります。
だから、入眠タイムにあまり「反省」や「後悔」などのマイナス思考をしてしまうと、寝付きが悪くなったり変な夢を見たりして、快眠につながりにくくなるのです。
(私の場合、朝起きたときも、気持ちにイヤな気分が残っていて、1日のスタートが気持ちよく切れなくなります)
逆に、楽しいことや素晴らしい未来を想像するなど、気持ち良くなるプラスの思考で入眠すると、快眠しやすくなり、朝も起きやすくなることが多いです。(個人的には夢まで気持ちいい夢を見ることが多くなりますヾ(´▽`)ノ)
とくに受験の直前期になってくると、いろいろと不安になり、夜中はマイナスの思考に陥ってしまいがちですが、
入眠時にあまり不安になることや、後悔してることや反省点など、ようするに「気分が沈む」ようなマイナスのことは極力考えない方がいいのです。
快眠にも悪い影響が出ますし、ヘタをすると翌日のリアル生活にまで悪い影響が出ますから。
いろいろ受験生活の反省点もあるでしょうし、不安や後悔していることもあるかもしれませんが、入眠時だけはとにかく「気持ちのいいこと」を考えるようにしてください。合格後のバラ色の生活などを想像しておくといいと思います。それが快眠の秘訣です。
「入眠時の思考」というのは、一般的にあまり話として触れられない部分ですが、私は快眠を得るため・気持ちよく翌日のスタートを切るためには、とても大事なポイントだと思っています。
受験生は起きている間の日中はずーっと自分との闘いだと思いますが、ぜひ眠りにつくときだけは「気持ちのいい妄想」を繰り広げながら、ちょっと半笑いのニヤケ顔(例→(=^~^=))で眠りに入るようにしてほしいと思いますね。