- 2013-7-9
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強においても一般生活においても、「落書き」というのは、あまり良いイメージがありません。たとえば、
▼教科書やノートの落書き
▼子供がやる家の壁の落書き
▼トイレの落書き
▼お店や公共施設の壁の落書き
▼寝てる人の顔への落書き(昔やられた)
・・・こんな感じで、「落書き」というとほとんどの場合、「人が見ていないところでこっそりやる」みたいなダークなイメージです。
私も小学校時代に社会の教科書に掲載されていた田○正造の写真を、まったくの別人(というか地球人以外の生命体)に変身させて、先生に激しく怒られたことがあります。
しかし、落書きというのは、こと「脳の記憶の仕組み」という点で考えた場合は、必ずしも悪だと決めつけられない部分があるのです。
なぜなら、脳は活字情報よりも絵や画像、景色などのイメージ情報の方が長く記憶に残りやすく、忘却率も低いからです。
よって、教科書やノートへの「落書き」というのは、とくに勉強内容に関係しているものであれば、その「落書き」のおかげで、勉強した内容を記憶しやすくなる側面があります。
さらに、テストなどで覚えたことを思い出すときにも、「落書き」した箇所の記憶がきっかけとなって、忘れかけていた部分も思い出しやすくなります。
受験勉強においては、この「思い出す」という部分(=「想起」)をいかに効率化するかがとても大切で、
受験本番で失敗するパターンは「覚えていない」からではなく「思い出せない」からなのです。
その「思い出す」ためのきっかけを与えてくれるのが、「落書き」です。
もちろんその「落書き」が勉強内容に直結している作品(?)ならベストですが、そうでなくても「落書き」によってその周辺情報を含めて思い出せる可能性が高まります。
よって、「落書き」というのは、それを勉強に利用しようとする意思がある限り、必ずしも悪いものではありません。
落書きは「記憶に残りやすいイメージ情報」になりますから、勉強するときには少し意識してその勉強内容に関連する落書きを入れるといいですし、
テスト前などに復習するときには、その落書きも含めて覚えておくと、あとで記憶の想起がしやすくなります。
いいイメージがない「落書き」ですが、こと受験勉強で利用する「記憶装置」としては悪くないどころか、かなり使えるいいやつなのです。
あまり罪悪感を持たずに、もう少し軽い気持ちであなたの「作品」をたくさん造ってほしいと思いますね。(くれぐれも「大作」にならないようにご注意を)