- 2014-3-12
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今回は保存版。効率的な記憶法についてのお話を。
受験生は必見です^^
同じ内容(科目・分野)の勉強を長時間ずっと続けていると
その内容に飽きてしまって、
集中力が落ちることがあると思います。
実は、この「長時間同じことをやり続ける」という行為は、
集中力の観点からだけでなく、
【 記憶の定着率 】
の面からみても効率が悪いことが
心理学の実験で証明されています。
これは、心理学用語でいうところの
【 記憶の「順行抑制」「逆行抑制」 】
と呼ばれている現象で、簡単にいうと
何かを記憶する際に、その「前後に記憶した内容」が、
「新しい記憶を妨害する」という脳の現象があるのです。
たとえば、英単語を10個覚えようとするとき、
5個目の単語を記憶したら、その前に覚えた「4個の単語の記憶」が
5個目の単語の記憶が定着するのを妨害します(;゚ロ゚)
これが順行抑制。
逆に、10個まで記憶したときに、「6~10個目までの単語の記憶」が、
5個目の単語の記憶の定着を妨害します(゚ロ゚; )。これが逆行抑制。
しかも、この記憶の「順行抑制」「逆行抑制」は、
「同じ種類の学習」をしてるときに、
とくに強く現れるといわれています。
したがって、たとえば単純な暗記作業を
長時間連続でやりすぎるのは
記憶の定着率の面から考えると効率的ではないのです。
100個の単語を一気に覚えるより、
数個ずつ、スキマ時間で覚えるほうがいいわけですね。
また、単純暗記系でない場合も、
同じタイプの勉強を4~5時間も継続するよりは、
30分~1時間半ぐらいで違う種類の勉強に切り替えた方が
記憶の定着率が高まります。
学校の時間割が、50分や90分単位なのも、
その意味では非常に効率的だったわけですね。
まあ私なんかは、かなりの飽き性なので
よほど好きな勉強でないと、そもそも長時間続けられませんが(笑)
この順行抑制、逆行抑制について知っているかどうかで
勉強効率が大きく変わってくるのは間違いありません。
これまで暗記系の学習で「同じ種類の勉強」を連続で
長時間続けていた人は、ぜひ参考にしてみて下さい。