- 2013-8-24
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
1日の受験勉強が充実したものになるかどうかは、受験生自身の「ある時点の気持ち」をチェックしてみれば、
かなり高い確率で、事前に判定できると私は思っています。
もう少し具体的に言いますと、「ある時点」というのは、「午後イチ」のことです。
つまり、昼食が終わって「さあ、今から午後の勉強を開始するぞ!」というタイミングのことなのですが、
1日の勉強が充実したものになるという人は、実はもうこの「午後イチ」の時点で、かなりの「やり切った感」があるものなのです。
ようするに、午前中に1日の勉強計画の半分以上(5~7割くらいのイメージ)を終わらせてしまい、
午後には若干ペースをダウンさせても、ほぼ間違いなく予定は達成できることが判明している状態です。
つまり、午後イチの時点で、ある程度以上の「やり切った感」がすでにあるかどうかで、
もう半分以上、その後の展開が読めてしまうわけです。
マラソンでもそうですが、折り返し地点で後ろのほうにいるランナーが、後半で全員を追い抜いてトップになる・・・という展開になることは滅多にありません。
マラソンは多くの場合、トップになる人は、最初からずっとトップの方を走っています。
つまり、「先行者が逃げ切る」パターンが多いわけで、折り返し地点でビリの人が後半いくら飛ばしてみたところで、最終的にトップにたつ「奇跡の逆転劇」は、ほぼ起こらないのです。
1日の勉強計画も、これにかなり似たところがあり、午前中の遅れを午後から取り戻すというのは、非常に難しくなってきます。
ただ、逆にいいますと、午前中に頑張って勉強して「逃げ切って」おけば、
午後は多少ペースダウンしてしまったとしても、最低限そこそこ充実した一日になることができてしまう、ということです。
ところが午前中にダラダラとすごしてしまい、1日の勉強計画に「遅れ」が出てしまった場合、
その遅れを「午後から取り戻す」というのは、思っている以上に難しいものなのです。これはマラソンで一発逆転が難しいのと同じ理屈ですね。
1日に8時間勉強することを予定している場合、午前4時間+午後4時間に時間を均等に分けていたとしても、
人間のエネルギーの配分は、そういう数字通りの配分にはならないということですね。
これまでOCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)で多くの受験生の生活パターンを見てきたのでわかりますが、
午前4時間:午後4時間であれば、時間配分的には50:50になりますが、
実際に勉強に向かうやる気・集中力・エネルギーの配分としては、60:40とか70:30くらいのイメージです。
多少の個人差はあるのはもちろんですが、平均すると受験生のやる気・集中力は、午前と午後は総じてそれくらいのエネルギー配分になっています。
簡単にいえば、「午後になると、一気にテンションが低下する」という人が非常に多いわけですね。
よって、1日の勉強計画を進める上では、午前中に頑張って「先行逃げ切り」をしてしまい、
午後イチの時点では、「ふー、午前中かなり進んだから、午後の予定はけっこう楽になったぞヾ(´▽`)ノ」という気持ちになれているかどうかが、
その日の充実度を計るバロメーターになる、ということですね。
夏休みも残り1週間となりましたが、「午後イチを笑顔で迎える」ことを目指して、
朝からマラソンのトップランナーになったつもりで、午前中を猛ダッシュで走り抜けてほしいと思います。