- 2013-6-18
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強をするときに考えなければいけないのは、勉強内容そのものをしっかりと記憶することと同時にその勉強に「どれくらいの時間がかかっているか」という点です。
暗記すること自体は、時間をかければどんな内容であっても覚えることは可能です。時間をかければ、です。
また、ある程度実力がついてくれば、当然ですが時間をかければ問題を解くことは可能になります。
このように、受験生は一定のレベルまできたら「時間をかければ」どんな勉強でも進めていけるようになります。
しかし、それではまだ50点なのです。大事なのは、すべての勉強を「所要時間内」に行えるようになるかが問われます。
大学受験も資格試験も、どんな受験であっても本番においては「制限時間」が決められています。
たとえば制限時間がまったく決められていなくて、試験監督が
「じゃあこれ問題用紙です。これを好きな時間だけかけて、好きなだけやってください。日が暮れてもいいですから。
なんなら明日の昼ぐらいまでやってもらってもOKっす。で、終わった人から、提出して帰って行ってくださいな」
なんて言うわけありません。そんなものがもしあったら、それはもう受験というよりなんか別の企画でしょう(笑)
あたり前ですが、受験では「問題を解けるか」と同時に「制限時間内に」解けるかどうかが問われます。この「制限時間」を無視することはできません。
さらに、このような本番当日の「制限時間」もそうですが、「受験本番までの制限時間(残り日数)」も当然意識しておかなければならないわけです。
このように考えていくと、日頃の受験勉強においては、「暗記すること」「問題が解けるようになること」といった「実力アップ」の部分と同時に
「制限時間内にやる」「所要時間内に終わらせる」という側面を、あらゆる面において強烈に意識しておく必要があるのです。
これはもう、「時間を意識すること」を毎日の勉強において習慣化してしまうのがベスト。
具体的な対策としては、どんな勉強をする場合も、「所要時間」を見積もるといいです。
なんとなく勉強をはじめて、なんとなくキリががいい所で勉強終了。・・・というようにダラダラと進めていくのではなくて、
勉強をするときには、そのタスクごとに「これは○分でやる!」と決めて、時間を計って勉強してください。つまり「所要時間」を意識するのです。
これは別に「問題演習」「過去問」などをやる時だけでなくてもOKで、参考書の1周目をやっているときでも、
「今から○ページまでを30分で終わらせる!」
と、時間を決めて取り組むわけですね。そのときの「30分」というのは、直感的なものでかまいません。
「たぶん、30分あればなんとか行けるはず」くらいの、「プチきつめ」に感じるくらいが一番いいですね。
こういう「所要時間」を意識する勉強を繰り返していると、だんだん時間を見積もる精度が上がっていきます。
だんだん、「このくらいの勉強なら25分で行けるはず」というその“直感”が正確になっていきます。
また、仮に正確な所要時間を出せずに時間をオーバーしてしまっても、そこまで大きな問題ではありません。
大事なのは、「所要時間を決めて勉強すること」であり、その所要時間の見積もりが仮に間違ったとしても、
「所要時間を決めずにダラダラやる場合と比べれば、圧倒的に短い時間で終わらせることができる」
という部分があるからです。つまり、ここまでのポイントをまとめて言ってしまえば
「とにかくどんな勉強をする時も、所要時間を決める習慣をつけておけば、
長い目でみたら勉強の生産性は確実に上がり、合格する確率がどんどんアップする。
逆に所要時間を意識する習慣がない人ほど、合格から遠のいていく」
ということです。
受験勉強は、「実力をつけること」と、その実力をつけるまでの「時間」が問われる戦いです。
勉強をするときは、常に「所要時間」を強く意識しながら取り組むようにしてほしいと思います。