- 2026-4-2
- 石油危機・イラン戦争
こんにちは、中西です。
4月2日の午前10時頃に、トランプ大統領が国民に向けて演説を行いました。
それまでの事前情報やトランプ大統領自身の言葉からは、今後2〜3週間で戦争が終わるのではないかと思われていました。
しかし蓋を開けてみると、演説内容は極めて攻撃的であり、
「今後2〜3週間かけてイランを全力で攻撃し、イランを石器時代まで逆戻りさせる」
という趣旨の発言をしました。
この言葉はベトナム戦争時代にアメリカの将軍が言った言葉の引用と思われますが、最終的にアメリカが敗北した戦争の言葉をなぜ引用したのかはよく分かりません。
他にも支離滅裂な狂った発言が複数ありましたが、これではっきりしたのは、今後2〜3週間にわたって極めて激しい戦争が行われる可能性が高いということです。
トランプのブラフの可能性も否定できませんが、嘘をつくメリットが全く分かりません。
さらに、これを受けてイラン側も戦闘継続を表明しました。1歩も引かないような感じです。
こうなると、2〜3週間経っても戦争が終わる気配を見せず、ズルズルと長期化していく可能性が十分にあります。
そして本日は、このトランプ大統領の演説以上に、超とんでもなく深刻な発表がIEA(国際エネルギー機関)からありました。
IEAの事務局長によれば、今回の戦争で中東の石油施設が40箇所以上破壊されており、それが原因で世界の石油供給が危機的状況に陥っているとのことです。
その深刻さは、
【 「1973年と1979年の2度のオイルショック」と「ウクライナ侵攻によるロシア産ガス供給減少」という、過去の3つの危機をすべて足したものよりもさらに上回る、史上最悪のレベル 】
だと、深刻さを表すレベルとしては、これ以上ない凄まじい表現をされています。
OECDのグループ機関であり、エネルギー分野で世界トップの権威を持つIEAの事務局長が、現在の状況を分かりやすく伝えるために、
わざわざ「過去の3つの大きな危機をすべて足した以上の深刻さ」と表現したことの重みを受け止める必要があります。
このIEAの発表内容は、ロイターなどのメディアでも報じられているため、必要な方はリンク先等でIEAの発表内容を確認してみてください。
▼欧州、4月に石油供給混乱顕在化 IEA「史上最大規模の深刻さ」 | ロイター
https://jp.reuters.com/markets/commodities/BNFLKS5YZBK2PNFAMFB5SWQN7Q-2026-04-01/
しかも、この石油供給危機は4月中、つまり今月からアジアを皮切りに始まると明言されており、当然日本も含まれています。
しかし、主要テレビ局がこの事実をどこまでまともに報道するかは分かりません。
報道したとしても、「備蓄は250日分ある」といった誤った情報を流すか、具体的な検証をせずにアリバイ作り程度にふんわりと取り上げる可能性が高いでしょう。
一方で、実際のSNSを見ると、医療、建設、製造など様々な業界の経営者や現場責任者たちが「とんでもない事態になっている」「倒産する」「業界が終わる」と悲痛な叫びを上げ、警鐘を鳴らしています。
現在、地域によってはまだスーパーやお店に商品が並んでいるかもしれませんが、製造や流通の元のほうの人たちがもう無理だ倒産だと悲鳴をあげているので、スーパーやお店でものが届かない状況が可視化されるのは、もうしばらくしたらでしょう。
IEAの発表通り、遅くとも4月中には来る可能性が高いです。テレビの報道の仕方によっては、4月中旬にもならない間に、スーパーやお店からものが消える可能性も充分あります。私はその前提で動いてきましたが。
いずれにしろ、トランプ大統領の演説やイランの反応を見る限り、戦争は長引くと考えるのが自然です。
元消防士の高岡防災さんが指摘するように、どちらに賭けるかといった希望的観測や楽観論を持つことは絶対に避け、
「戦争が長期化する前提」
で考えて、動かなければなりません。
「何とかなるだろう」といった希望的観測は、典型的な正常性バイアスであり、
何とかならなかったときに、どのような状況が起こるかをリアルに想像して動くのが、正しいリスク管理になります。
政府やマスコミはこれまでも国民に嘘をついてきました。
今回の「備蓄は250日分」というのも嘘であり、実際の石油備蓄量は約100日分しかありません。
1日あたりの消費量が約300万バレルだとわかれば、政府の約180万バレルが完全に数字の詐欺的操作だとわかります。おそらく国民の98%位はこの基本的な事実すら知りません。
そうやって、危機に陥っているにもかかわらず、深刻な事態ではないと言う嘘を国民に突き続けるのが、80年前から変わらない日本の政府や官僚や与党政治家の対応なのです。
備蓄が約100日(日本のエネルギー専門家、岩瀬昇氏の見解では95日)しかないのであれば、
7月になればすべての石油が絶たれるような大変な事態になるにもかかわらず、
その事実は国民に伝えられておらず、解決の目処は全く立っていないのです。
にもかかわらず、正常性バイアスに陥っている多くの国民は、今後食料危機が訪れることや、スーパーから物が消え、その後いつまでたっても入荷すらされなくなることにも気づいていません。
間違いなく、戦後最大の危機が起きています。
さらに、IEAの発表によるとLNG(液化天然ガス)の供給も不足する見込みのようで、
今回のIEAの発表などを踏まえ、高市首相が国民に節電や節約を訴える可能性を検討しているようです。
こうした事態に陥った際、真っ先に影響を受けるのは立場の弱い方々です。
例えば、全国に約34万人いる透析患者の方々について、透析のDr.パパさんは「ナフサの供給不足で透析ができなくなれば、1ヶ月ほどで透析患者34万人全員が亡くなってもおかしくない」と指摘しています。
いずれにせよ、この4月は現在生きている日本人全員にとって人生最大の危機になる可能性があります。
それにもかかわらず、政府は「万全を期します」「経産省と厚労省のトップ同士が頑張っています」といった、大本営発表のような中身のない都合の良い発表しかしていません。
具体的な数字すら出さず、これから状況を把握するなどと言っていて、対応も死ぬほど遅い。
非常時においては、平時からのそのような事なかれ体質が、さらに際立って感じられます。
とりあえず私たち庶民にできることは、戦争が長期化し、石油関連製品やナフサ・エチレン関連製品が今後入ってこなくなるという前提で、備蓄をすることです。
あと、前回も書きましたが、歯医者さんの間で麻酔が入ってこないと言う話が大量に出てきているので、
まもなく、歯の治療を日本中で断らざるを得ない状況になる可能性が高くなっています。
虫歯で歯が痛くなっていても治療してもらえないと言うことです。
ナフサが一度供給が途絶えた後、何ヶ月後に手に入るようになるか全く見えない状況です。
別ルートから確保したなんて言う報道は、数字を見れば全然足りていないのが明らかな分量なのに、そこには一切触れず、さも「これでちょっと安心できるようになってきた」みたいな報道が展開されています。
平常時から偏向報道をするメディアが、非常時により最悪の事態を巻き起こしていると思います。
私はマスコミが報道する希望的観測は一切信用しないので(前科が多すぎるのと、今回も嘘をついているので)、備蓄は半年分を用意しましたが、
最低最悪でも食料品と日用品(いずれにしろ購入するもの)は3ヶ月分、できれば6ヶ月分、さらに可能ならそれ以上を用意しておくことを強くお勧めします。
まぁもちろんご自身なりの何らかのリサーチをもとに、この戦争は確実にまもなく終わり、石油もナフサも確実に問題が起こらないと確証を持っている方は備蓄する必要がないかもしれませんが、
その確証がないのに、「まあ何とかなる」と思ってる人は、正常性バイアスか、この状況の深刻さを(特に数字で全く)理解していない、と言っていいと思います。
今、一番の敵は「正常性バイアス」だと強く感じています。
IEA(国際エネルギー機関)の事務総長が言うように、
【 過去の3つの大きな危機を全て足したものより、さらに深刻な「史上最大の石油危機」 】
が、今月まもなく訪れそうです。


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