- 2014-1-31
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 受験を突破するマインドセット
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
怒濤のセンター試験が終わってしばらく立ちますが、私立を受験するにしろ、国公立を受験するにしろ、
大半の大学受験生は人生を決するラストスパートの勉強に入っています。OCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)のメンバーの勉強ぶりもここ最近すごいことになっております。
システム×仲間×緊張感という理想の環境が、自然と猛烈に勉強に向かわせるわけですね。
この時期は本当にせっぱつまっていて、鬼気迫るような心理状況の人も少なくないと思いますが、ここはあえてその状況を「楽しむ」という心がけを忘れないでほしいのです。
なぜ、そんなにもやばい状況なのに「楽しむ」必要があるのかといえば、楽しんでやるほうがエネルギーがわき、生産性も上がり、積極的に、いい意味で攻撃的に勉強できるからです。
楽しむ方法の1つは、「よし、この状況を楽しんでやるぞ!」と強く思うだけ。これでOK。
人間の脳は言葉に騙されやすいので、「楽しむぞ!」と強く思う(その言葉を自分自身=脳に投げかける)だけでも、その状況を楽しめる性質があります。
が!!!実は、それだけではまだどうしても足りない部分あるのです。
そのやり方は現状を楽しめていない人向けの次善の策といいますか、ベターな方法ではあるのですが、勉強を楽しむ“ベストな方法”とまでは言えないのです。
実は、本当に心の底からヒシヒシと勉強を楽しむ“ベストな方法”が1つあります。
それはですね、超重要なことを言いますよ。よく聞いてくださいね。私が考える「勉強を楽しむベストな方法」というのは、
【 無我夢中になること 】
です。とても簡単な言葉ですが、これが勉強を楽しむ「究極の方法」だと私は確信しています。自分の経験からも、これまで多くの受験生をコーチングしてきた経験からも間違いないです。
その昔、カール・ゴッチという偉大な格闘家がいました。もう亡くなりましたが、「プロレスの神様」とまで言われた偉人でした。
このカール・ゴッチの名言で、私が好きな言葉に
「『勝ちたい』という気持ちさえ、闘いにおいては邪魔になる」
という言葉があります。
「カール・ゴッチ名言集」というサイトによると、この言葉には続きがあり、
「その瞬間、もっとも効果的な技を出すことだけを考えるんだ。勝利はその結果として、天から与えられるものに過ぎない」
と彼は言っています。これ、今ラストスパートで頑張っている受験生のあなたに、ぜひメモでもして覚えておいてほしいくらいの言葉なのです。つまり、カール・ゴッチの言葉を受験生に置きかえるならば
「目の前のやるべきこと」を効率的に高速で処理していくこと以外の、すべての気持ちが邪魔である
ということです。「不安だ」「焦る」「緊張する」「どうしよう」とかなんとかいう気持ちに浸(ひた)っている時間はもちろん、
「○○大学に合格してやる!」とか「○○大に入ったら最高の大学生活にしたいなぁ」などと考える時間すら邪魔だと感じるほどの没頭状態になってほしいわけです。
もっというと、先ほどお話した「勉強を楽しもう!」という気持ちでさえ、その境地においては邪魔。それは楽しむためのベターな方法ではあっても、ベストの境地ではないのです。
ベストな状態というのは、そういった一見プラスに見える思いすら、心から一切無くして、目の前の勉強をひたすら処理していくことだけに意識を向けることです。
これが、「無我夢中になる」ということですね。「没頭没我」ともいいます。読んで字のごとく、我を忘れて目の前のことに必死で集中しているだけの状態になることです。
そうすると、不思議なことが起こります。余計な気持ちを一切排除して、ひたすら必死で無我夢中にやっていると、
【 その状態が「楽しい」と感じるようになる 】
のです。「楽しもう!」とすら思わず、ただひたすら無我夢中でやっていると、理屈ではなく「この状態がなんか楽しい」と心のどこかで「感じる」ようになるのです。
このような形で頭の中では「頑張ろう」とか「楽しもう」という気持ちすらほとんど無くて、ただただ無我夢中で勉強をやっている状態。
この状態になると、人はその状態を楽しいと「感じる」ようになります。不思議なものですが、人間とはそういう構造でできているようです。
そして、カール・ゴッチ風に言えば、この「勝ちたい」という気持ちさえほとんどなくて無我夢中に勉強をしている状態こそが、勉強を楽しめると同時に、もっとも合格する確率が高くなるベストの状態だと言えるのです。
この時期に「自分のこの気持ちの持ち方が~」とか「今の自分のマインドは~」とか「大学に入ったら~」とかなんとかゴチャゴチャ考えていたら、無我夢中のライバルに負けます。
それはもっと時間に余裕があるときに考えることであり、今はもう、マシンのように何も考えないで没頭しまくるのがベストです。
結果的にその状態が、あなたに心からの充実感と勉強の楽しさ、積極性といった、ラストスパートにおいて大事なすべてのものをもたらしてくれます。
実際、OCPでもこの境地に入った受験生たちは、みな残り時間のほとんど無い危機的な状況の中にあっても、本当に楽しそうに勉強していましたし、「大変だけど毎日がかつてないほど充実しています!」と私に報告してくれていました。そういうものなのです。
というわけで、先にお話した勉強を楽しむ“ベストな方法”というのは、
【 無我夢中になること 】
でした。言葉にするとシンプルですが、これこそが最強。
これが勝負に勝つ確率を一番高め、今の厳しい状況を不思議と楽しく感じながら乗り越えることができるベストな方法です。
ラストスパートまっただ中の受験生は覚えておいてください。