- 2013-4-2
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
さて、前回、前々回と、受験勉強に向かうエネルギーについてお話してきました。
簡単に復習しますと、受験勉強に向かうモチベーションというのは、大きく分けると、「プラスの動機付け」か「マイナスの動機付け」の2種類にわかれ、
「マイナスの動機付け」(「アイツを見返してやる!」など)のほうが、実は“エネルギーの大きさ”という意味では巨大だよ、というお話でした。
ただ、そういう「誰かを見返してやりたい!」系の動機というのは、意図して得られるものではなく、
人間関係において何らかの“事件”が起こらない限りは得られようがないわけです。
よって、そういう事件が不幸にも(?)起こらなかった人は、必然的に「プラスの動機付け」でモチベーションを保つしかないわけですが、
この「プラスの動機付け」というのは、究極的には、「ワクワク」というキーワードに集約される、というお話でした。
まだ読んでなかった方は、こちらからどーぞ。
▼参考記事
お前を見返してやる!憎悪エネルギー集中法
中西の母でございます(代筆)(←前半は飛ばしてください・・・)
この「ワクワク」という感情をどこかに持っていないと、受験生としては危険なんですね。というか、その場合は「何かが間違っている」といえるのです。
実は「ワクワク」にも、大きく分けると2つのタイプがあると私は思っていまして、それは
1、「プロセス」のワクワク
2、「結果」のワクワク
です。「プロセス」のワクワクというのは、受験勉強をしている状態そのものからくるワクワクです。「勉強そのものが楽しい!」というワクワク感ですね。
対して「結果」のワクワクというのは、受験生の最終目標である「合格」を達成したときに感じる喜びを、強くイメージすることで得られるワクワク感です。
合格する確率を高めるためには、この「プロセス」からも「結果」(のイメージ)からもワクワク感を感じるのがベストです。ベストというか、必須に近いですね。
ちょっと前に、苦手科目の克服方法でも解説しましたが、
▼参考記事
あなたの苦手科目を克服する唯一の方法
勉強というのは、そのジャンルの知識が増えれば増えるほど、当該分野についてどんどん興味がわき、関連知識も吸収しやすくなって、理解も深まっていきます。
しばらくすれば、問題集をやっていても問題の正解率がどんどん上がっていきます。こうなってくると、勉強そのもの(今回の話でいう「プロセス」)が楽しくなってくるのです。
勉強が楽しくない理由というのは、先生の教え方が悪かったり、そもそも先生が人間的に嫌いだったり、参考書の解説がわかりにくかったりして、
勉強そのものが全く進んでいないために起こることが多いです。
そこを食わず嫌いをやめて、勉強へ向かうアクセルを踏み、どんどん知識を深堀りしていけば、
あるところから「ワクワク」の泉を掘り当てることができるでしょう。
その泉を掘り進めようとしていないのであれば、そりゃ「ワクワク」を感じることはできないです。
その掘り進める作業を早くスタートさせ、速く進めていくためにも、「わかりやすい」「自分にあった」参考書を選ぶ必要もあるわけですね。
いっぽう、「結果」のワクワク感を感じながら勉強するためには、その結果を手に入れたときの状態をリアルにイメージする必要があります。
合格した瞬間ヾ(´▽`)ノ、
大学受験生なら楽しい大学生活ヽ(*^^*)ノ、
資格受験生なら資格をとって活躍して給料も上がっている自分、
いい生活をしている自分、
などなど、「自分の感情」にフォーカスを当てて、ワクワクを感じる瞬間を脳に焼き付けておくわけです。
高校球児たちが何であんな猛烈に大変な練習に耐えられるのかといえば、「甲子園出場」とか「全国優勝」とか、
そういった最終的な目指す「結果」のイメージが、強烈に頭に焼き付いているからです。
そして、その「結果」に対する確信度合いが強ければ強いほど、ワクワク感は高まります。
だから、私は大学受験生には、毎年口がすっぱくなるほど「志望校見学に行け!!」と言っているわけです。
志望校見学に行けば、圧倒的にリアルさでもって自分の「結果」をイメージできるようになります。
それが、ワクワク感を生み出すのは当然ですし、前回からお伝えしているプラスの動機付け(プラスのモチベーション)を強烈に生み出すからです。
資格試験の方も同様で、その資格を取ったあとに得られる状況が、リアルにイメージできているか、できていないかで、
合格する確率が相当大きく変わってしまいます。
若くして成功しているような起業家の方というのも、人より早い時期に、
「こういう人になりたい!!」「こういう生活を送りたい!!」
と強烈に感じるような、ベンチマークする人物を早々に見つけていることが非常に多いです。
一番いいのは、ベンチマークした人の家へ遊びに行ったりして、その人のライフスタイルまで見せてもらうパターン。よりリアルなイメージが植えつけられて、成功率が圧倒的にアップします。
これも、ようするに「結果」のワクワク感が、人生の早い時期に脳にインストールされたのが原因になっているわけです。
・・・というわけで、「見返してやる」系の巨大なマイナスの動機付けを得られた人は、幸運ですからそのパワーを原動力に突き進めばいいですし、
そういう動機付けが得られなかった人は(大半の人はこちらでしょうが)、
プラスの動機付けである、「プロセス」と「結果」のワクワク感をモチベーション・エンジンにして、
高校球児のようにハイテンションで、楽しみながら、
ワクワク感を持って受験勉強に励んでいる自分を、常に意識し続けるようにしておいてほしいと思います。
以上、今回は3回シリーズで、合格する確率が高くなる受験生のモチベーションの保ち方についてお話しました。