- 2013-3-16
- 2013年の記事
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
ふと思ったのですが、「なかなかどうして」って日本語がありますけど、
あれをリアル日常会話で使用することってあるんですかね。
いや、誰かと会話をしていてそう思ったとか、何か本を読んでいてそう思ったとかではなく、本当になんだか突然ふと、そう思ったのですが。。
「うまい棒のナットウ味ってさ、なかなかどうして、おいしいじゃん!」
言うかな?こう書くとなんか言いそうですが、実際の会話で言わないですよねぇ。。
かりにこれをよく使う人がいたら、個人的にはちょっと怖いので友達にはなれそうにありません。
この言葉をリアル会話で使ったことある方、もしいたら一体どんなシチュエーションで使ったのか教えてほしいです。
本題のほうへ。
たぶん受験生なら誰でもそうだと思いますが、得意科目と苦手科目があると思います。
では、なんで得意科目と苦手科目にわかれるのかというと、
もとをたどれば、ほとんどの場合、得意科目は「その科目が好きだから」ということが多いわけです。
苦手科目の場合は、「その科目が嫌いだから」という理由で、苦手科目だったりします。
だとしたら、「好き嫌いは生理的なレベルの問題なので、どうしようもないやん」という話にもいっけん思えますが、
私自身は、科目の好き嫌いは必ずしも「生理的なレベル」の問題ではなく、解決できる「後天的なレベル」の問題だと考えています。
どういうことかと言いますと、さきの例でいえば、苦手科目になってしまう理由は、その科目が生理的レベルで好きだからという側面がたしかにありますが、
本当のところは、「生理的に好きじゃないから、苦手科目になる」のではなく、
生理的に好きじゃないから
↓
【その科目を勉強する絶対時間が少なくなって】
↓
【問題がぜんぜん解けないから】
↓
【ますます嫌いになって】
↓
苦手科目になる
というプロセスをふんで、苦手科目になっているのです。
逆を想像してみてほしいのですが、その苦手科目だと思っているテキストの問題を見たときに、
バンバン解決策が浮かんで、全部問題を解けてしまうヽ(´▽`)/
という状況であったなら、その科目を苦手科目と思いようがないわけです。ある意味当たり前の話なのですが、
苦手科目というのは、ただ単にその科目の問題を解ける率が低いから、
というのが、苦手である最大の理由であって、ほとんどの問題をバンバン解けるなら、苦手だとか嫌いだとか思いようがないわけです。
そうなると、「嫌いな苦手科目」を、「好きな得意科目」にするのは実は思っているほど難しいことではなくて、
一定の勉強時間を費やして、問題を解けるようにする
ことを、ただ目指せばいいだけです。そうすれば、今度は上記と逆の流れが起こって、
さっさと一定の勉強時間を費やす
↓
問題が少し解けるようになる
↓
苦手意識が薄れていく
↓
もっと勉強時間を費やす
↓
問題が解けるようになる
↓
その科目が好きになる
という好循環に入っていきます。
よって一番損なのは、「この科目、苦手だ。あーやる気がしない。苦手だぁ(;д;) 」とかなんとかずーっと思いながら、
いっこうにその勉強に時間を費やさない状態が続くことです。これでは悪循環から抜け出せません。奥歯にほうれん草がはさまったような気持ち悪い状況が何ヶ月も続きます。
これって人間関係と同じですね。
人間関係のわりと有名な理論でザイオンス効果というのがありますが、
ようするに人間と人間は接触時間に比例して、その相手への好意が増えていく、という理論なんですけど
嫌いな科目・苦手科目というのも、接触時間(勉強時間)に比例して、どんどん好きになって行くわけです。
私自身も高校では数学が超苦手だったんですけど、センター試験を受けることに決めてやらざるを得なくなった結果、
ちょっとずつ問題が解けるようになって、「あれ、問題が解けるとなんか意外に楽しいな」と思えるようになりました。好き嫌いなんて案外そんなもんです。
よって、本当につらいのは最初だけ。勉強をやり出した最初の心理的ストレスが大きいから、勉強にブレーキがかかってしまいがちなわけですが、
なかなかどうして(←おぉ!!)、そこで少しだけアクセルふんで乗り越えたら、あとは徐々にですが、確実にその科目が楽しいと感じるようになってきます。
嫌いだから、苦手だからと後回しにしていると本当に損なので、これから受験勉強をスタートさせる方は、
ぜひ嫌いな科目・苦手科目については、さっさと手をつけて、
その科目を勉強をする楽しさを早めに経験してしまい、早い段階で「味を覚えてしまう」
ことをおススメしますね。