- 2024-3-29
- 運動の話
こんにちは、中西です。
今月は、鳥山明さんやTARAKOさんといったエンタメ界のビッグネームの訃報が続きました。
昨日は行動経済学を創設してノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン氏の訃報をお伝えしました。
がんと戦っている著名人の報道も非常に増えている印象があります。余命宣告を受けて今年の桜を見られないと言われていた森永卓郎さんもその1人。
人生100年時代にはなっていますが、2人に1人ががんになる時代ですので、健康には常に相当な注意をし続ける必要がある時代になったと思います。
こんな時代に健康を維持する上では運動することがかなり重要ですが、その中でもとくに「ウォーキング」は誰でもできて、効果もすぐに出やすいおすすめの運動です。
問題は、どの程度の頻度・歩数でウォーキングをするか。
この点について、京都大学とカリフォルニア大学が共同研究を行い、ちょうど1年前(23年3月29日)に興味深い結果が発表されていました。
結論から言いますと、
【 健康を維持する上で、8000歩以上を歩いた日数が週2日と週3日以上では、死亡リスクはあまり変わらない 】
ということです。
▼【参照】1週間の歩行パターンと死亡リスクの関連を明らかに-週2回しっかり歩くことで健康は維持できるか?- | 京都大学
研究者によると、これま平均的に1日8000歩以上歩く人の死亡率が低くなることはわかっていたようですが、「週に数日だけ」歩いた場合の健康への影響はわかっていなかったようです。
そこで研究を行ったところ、1日8000歩以上歩いた日数が1週間の中で多いほど、全死亡と心血管疾患の死亡リスクが低いことが示されました。
ただ、興味深いのは、確かに日数が多いほど死亡率は下がるのですが、週0日から週2日まではどんどん死亡率が下がるのに、週3日以上だと週2日と大して変わらなかったようです。
つまり、1日8000歩以上を歩くなら、週1日か2日のウォーキングでも、週3日以上ウォーキングしている人とそれほど変わらない健康効果を得られるということ。
これは特に平日忙しい人には朗報ですね。週末の土日に1日か2日、しっかりウォーキングすればいいということですから。
もちろんベストは毎日しっかりウォーキングすることですが、あまりできていなくても週2日できていれば、
健康面では合格最低ラインはクリアできると考えて良いのかもしれませんね。(メンタル面は別でしょうけど)
P.S.
本文冒頭でTARAKOさんの話をしましたが、
TARAKOさんの最後の収録となったちびまる子ちゃんが先週放送されました。
私は長年見ていませんでしたが、超久しぶりに見てみたところ(TVerで)、非常に面白くて驚きました。
春のスペシャルということで、4本立てだったのですが、どれも全部面白いだけでなく、驚くほどどれも深い内容なのです。
例えば、親友のたまちゃんが、ピアノの発表会で緊張する話があるのですが、それをどうやって乗り越えるか。この乗り越え方が深い。大人ほどわかると思います。
他にも、1度も会ったことがないおじいちゃんのいとこの子供が突然やっくることになり、どんな人物かわからず家族全員で大騒ぎする話や、
ゴキブリと格闘する話など、
面白いのはもちろんですが、人間心理の描写が非常に秀逸で奥深く、人間心理を学べると言っても過言ではありませんね。
子供は子供の視点で楽しめますし、大人は自分の経験から大人のレベルで楽しめる内容になっていました。
春のスペシャル回だったとはいえ、すごい漫画だなと改めて感じましたね。あの時間帯で30年以上続くのもわかります。
まだTVerで見られると思うので、見逃した人はよかったら週末にでも見てみてください。1話が20分前後なので、小分けに見るのもいいと思います
ラストでTARAKOさんの追悼の演出も数分あり、かなり泣けました。
P.S.2
余談の余談ですが、作者のさくらももこさんの喋り声を聞いたことがなかった人は、YouTubeに彼女のラジオがあがっているので、よかったら聞いてみてください。
私は初めて聞いたときに、TARAKOさんがまるちゃんとして喋ってるとしか思えませんでした。それぐらいに2人は声も話し方も似ています。
似てるというか、さくらももこさんは声も話し方も、ちびまる子ちゃんの喋り方そのまま。
ちびまる子ちゃんの喋り方は、アニメの演出ではなく、「さくらもも子さんの話し方そのまんま」だったんですよ。これには本当に驚きました。
TARAKOさんがまるちゃんの声に選ばれた理由も納得です。
※ありました、これ。ラジオの最終回。何度聞いてもすごい。
芸人みたいに面白い喋り方ですが、さくらさんは確か落語の勉強もされてたんですよね。
2人とも亡くなってしまったのが本当に残念です。