こんにちは、中西です。
昨日(3月27日)、心理学者でプリンストン大学名誉教授のダニエル・カーネマン氏が亡くなりました。90歳でした。
3月17日の本メルマガでも彼の名前と研究を取り上げたばかりでした。(件名「年収7500万円まで収入と幸福度が比例する(研究結果)」の回)
私はこのニュースのタイトルを見て驚いたのですが、共同通信は中身0のたった3行だけの記事で恐ろしく短く、(ここまでの文章の方が長い(゚д゚;) )
▼ダニエル・カーネマン氏死去(共同通信)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c412dc67a6937a4fcb4f3942c89a2a5a83cb15e
さらに驚いたのは、テレビ局や大手新聞社を始めとする主要マスコミは全く報じていないことです。
大手マスコミで報じていたのは朝日新聞だけでした。朝日としては珍しく悪くない記事。
▼確実に1万円か50%で2万円か 「行動経済学」のカーネマン氏死去:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/sp/articles/ASS3W755QS3WUHBI006M.html
この原稿の執筆現在で、大手マスコミで唯一報じているのが上記の朝日の記事だけ。
あとは大手には入りませんが、完全に間違っている財政破綻論をいまだに「国の借金」問題としてよく報道している時事通信は、なぜか取り上げてますね。
▼ダニエル・カーネマン氏死去、90歳 行動経済学の先駆け、ノーベル賞受賞
https://news.yahoo.co.jp/articles/8933a66eb272daf5d7582cb1ccbb1ee3ed08d76
マスコミで報じているのは朝日新聞と時事通信だけ。テレビ局の報道も一切なし。いかにマスコミ記者たちのレベルが低いか、改めて本当によくわかります。
マスコミが無知すぎて記事を書かないので、代わりにど素人の私が書きますが、ダニエル・カーネマン氏は、心理学者でありながら行動経済学を創設し、ノーベル経済学賞も受賞した稀有な存在です。
彼の著作で最も有名なのは、世界的ベストセラーになった「ファスト&スロー」と言う本で、私もずいぶん前にこの本を読みましたが、当時としては画期的な本だったと思います。(上下巻2冊で分量が超多かったですが)
特に彼が提唱した「プロスペクト理論」は、人間が損得勘定において、「得をすることより損を嫌がる」傾向が強く、そのせいでいかに非合理な判断をするかを解き明かしました。
「人は利益を得る喜びよりも、損する苦痛の方が2倍以上強い」
といった人間心理が持つ特有の感情によって、合理的な判断ができなくなるわけですね。
余談ですが、私はここ数ヶ月ほど、このプロスペクト理論を実践に応用して、運営しているコーチングプログラムのメンバーの皆さんに実行してもらっています。
もうひっくり返るほど驚くべき“とんでもない結果”が出ておりまして、実行した「すべての人」が「別人のように豹変・激変」しています。
この理論をここまで実際に実行してもらって(私自身もやってます)、リアルなデータを蓄積しているのは、おそらく日本で私だけですヽ(´▽`)/ 。ネットで調べても誰も(どの業者・研究者も)やってなかったので間違いないです。
これについては来月(4月)に詳しくこのメルマガで解説する予定なので、お楽しみに。
こんな感じで行動経済学は、現実的な生活やビジネスでも役に立つことが多いので、近年アメリカでは行動経済学を学んだ学生は、優秀な学生として高収入で就職できるようです。
ちなみに、私のプログラムのメンバーさんから教えてもらった行動経済学の漫画があり、私も買ってみて面白かったので、それを中一の姪っ子に昨年プレゼントしたのですが、ノーリアクションでした(全くハマらなかった笑)
▼参考「行動経済学まんが ヘンテコノミクス」
マスコミでは全然報じられませんが、ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンが提唱したプロスペクト理論や行動経済学は、今後も世界中に影響を与え続けるのは間違いありません。