- 2023-2-27
- 第二領域の話
こんにちは、中西です。
ここしばらくは
「先延ばしの克服方法」
をテーマにお話ししています。
(前々回、前回は「先延ばしを克服する」ベースとなる超重要な話をしましたので、
【「第二領域」の重要性 】
の意味が分からない方は、今回の話を読む前に、先に必ず読んでおいてください)
前回の話の「ポイントだけ」おさらいすると、以下の通り。
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■あらゆるタスクは「緊急度」と「重要度」で4つに分けたマトリクスの“いずれか”に分類できる。
■多くの人は、緊急性が高い「第一領域」(緊急かつ重要)と「第三領域」(緊急だけど重要ではない)のタスクを大量に抱えている。
■そのせいで多くの人は、「重要度」が高いタスクより、「緊急度」が高いタスクばかり手を付けてしまいやすい。
■しかし、心理的に取りかかりやすい緊急性の高い「第一領域」「第三領域」のタスクばかり処理していると、
なんとなく「仕事(勉強)をした気分になる」
なんとなく「充実した時間を過ごした気分になる」
が、その裏で少しずつ「第二領域をやらない」ことによる事態の悪化が進行している。
■気づいたら、いつのまにか「第二領域」のタスクが、事態の悪化で緊急性が高まり、「第一領域」のタスクに変わってしまう。
→結果的に、いつも「第一領域」のタスクに追われている。これでは状況(人生)が良くならない。
■状況(人生)が良くならない理由は「緊急性は低いけど、重要性が高いタスク(第二領域)」を、いつも放置し続けているから。
■「第二領域」をどれだけ実行できるかが、人生を好転させるカギを握る
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・・・こんな感じでした。
ようは、自分の中で
「緊急ではないけど重要なタスク」=「第二領域」
を先延ばしせずに実行できるかどうかが、人生を好転させていくカギを握る…ということですね。
「宿題」ばっかりしていたら、「受験勉強」ができなくて不合格になるわけです。
帰宅後に「YouTube」ばかり見ていたら、将来の2つめの収入源になる「副業」「投資」を始めることができないわけです。
「歯の定期検診」に行くのを放置していたら、気づいたら痛み出して「虫歯」になることがあるわけです。
「人間関係を維持する時間」を作らなければ、気づいたら「孤独な老人」になってしまいます。
有酸素運動や筋トレなどの「運動」を習慣にせず放置していたら、気づいたら「体力のない人間」になっています。最悪、「病気」にもなります。
シンガーソングライターの「歌手」になりたいのに、締め切りがないからと「作詞」「作曲」もせず、「仕事(勉強)と睡眠と遊びだけ」で毎日過ごしていたら、永久にシンガソングライターにはなれません。
すべては、
【「緊急ではないけど重要」な「第二領域」をおろそかにしたこと 】
が原因で起こった問題です。
で、ここからが今回の本題ですが、
これまでお話ししてきた「先延ばし」というのは「第二領域」だけで発生する話かというと、そういうわけでもありません。
まあ「第四領域」はそもそも「無駄なタスク」(緊急度も重要度も高くない)ので、先延ばししても問題ないのですが、
緊急度の高い「第一領域」「第三領域」でも、先延ばししてしまう人もいます。
実はここをごっちゃにしてしまうと、問題が解決しないんですね。つまり、
1.緊急度の高い「第一領域」「第三領域」を実行する方法
2.緊急度が低い「第二領域」を実行する方法
は、同じ「先延ばし」という問題をはらんでいる場合も、対処法が違うのです。
緊急度の低い「第二領域」を実行する方がずっと難しいので、
「第一領域」「第三領域」を実行する方法と同じ方法では、「第二領域」は実行できない可能性が非常に高いわけです。
で、私はこの問題の解決方法を、以下のように分けて考えています。
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1.第一領域・第三領域を実行できないなら「集中力のテクニック」が必要になる。
2.第二領域を実行できないなら「集中力のテクニック」に加え、「強制的なブロッキング」が必要になる。
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ブロッキングというのは、そのタスクを実行する時間の枠を取ることです。
つまり、緊急性の低い「第二領域」の方が実行するのが圧倒的に難しく、
いくら「集中力のテクニック」を駆使しまくっても、解決しないことが圧倒的に多い。
例えば、いくら短時間きざみで超集中できるようになっても、そもそも緊急性が低い第二領域には「手を付ける」ことすら難しいので、「集中する以前」につまずいている。
当たり前ですが、この状況を「集中力のテクニック」で解決させることは難しいのです。
この状況を解決するには、上記のとおり、“何らかの形”で、第二領域の
「強制的なブロッキング」
を行うしかありません。
では「強制的なブロッキング」には、どんな方法があるのでしょうか。
少し長くなるので、次回に。
To Be Continued