- 2023-2-14
- ChatGPT
こんにちは、中西です。
午前のプチメルマガでもお話ししましたが、ChatGPTの時価総額は早くも4兆円を突破しています。
まだリリースから3ヶ月なのに、すでに日本郵政に匹敵する時価総額で、3兆円台の富士通・キャノン・三菱電機・ JR東海などの日本を代表する有名大企業は、もう抜かれてしまいました。
世界中の投資家が、それだけの可能性を感じていると言うことです。
そこで今回は、ChatGPTの本質的な価値について考えてみます。
ChatGPTについて考えるときに、この技術は
「トレンド」(一時的な流行)
かどうか、という問題があります。
結論から言うと、私はChatGPTは「トレンド」のようなサービスではないと思います。
これは落合陽一さんやChatGPTの開発チームのシェイン・グウ氏も対談で話していましたが、やはりお二人も「これはトレンドではない」と強調していました。
トレンドではないとしたら、いわゆる
「パラダイムシフト」(革新的な変化)
的なものになると思います。
この認識を間違えてしまうと、人生における大きなチャンス・可能性を逃してしまいかねません。
逆に、トレンドだったのに、パラダイムシフトと間違えられたものとして、2000年代後半の「セカンドライフ」が挙げられます。
もうほとんどの人が忘れてると思いますが笑、当時3Dのバーチャル空間が世界的に大きな話題になり、日本の有名企業がどんどんそのバーチャル空間にお店を出したりして、大騒ぎになりました。
私は、当時自分のメルマガ(今とは別のもの)で様々な経営者にインタビューをしていたのですが、中国の深圳という場所でセカンドライフの事業を展開し、書籍も出している日本人の経営者にSkypeでインタビューをしました。
その時に、その経営者さんがおっしゃっていたのは「インターネットが出てきた時も否定する人がいたが、セカンドライフは革命です」とのことでした。
ところが残念ながら、しばらくしたらセカンドライフは消えてしまいました。つまりパラダイムシフトではなかったのです。
最近で言うと、2年前に雑談を生放送するアプリの「Clubhouse」が大流行する兆しを見せましたが、数ヶ月もしないうちに、あっけなく盛り上がりが消えてしまいました。
つまり、Clubhouseもほんの一時的なトレンドだったわけです。
パラダイムシフトの兆しを見せたのに、消えていったセカンドハウスやClubhouseの共通点は何なのか。
私なりに考えてみましたが、よく考えたらセカンドハウスもClubhouseも、
「これ、誰が得するん?」
という感じだったんですよね笑
確かに面白いサービスなんだけど、「誰が得するのか」がよくわかりませんでした。
技術的・サービス的には「新規性」があり「もの珍しい」部分が大きかったので多くの人が飛びついたのですが、そもそも誰が、どのように得をするのか。両方ともそれが見えませんでした。
特に「一般の普通の人」が、どうやって利用して、どうやって得をするのかが、両サービスともに全く見えなかったのです。
結局のところ、そういう「一般の普通の人」が使いこなしにくい、得をしないサービスや技術は、「パラダイムシフト」にはならないのだろうと思います。一過性のトレンドで終わり。
それに比べると、ChatGPTは明らかに「一般の普通の人」も簡単に使いこなせますし、少し頭をひねって考えれば、いろんなパターンで「得をする」のがわかります。
そうであるなら、この観点だけ見ても、トレンドではなくパラダイムシフトである可能性はかなり高い気がします。
よく考えたら、ネットもスマホ(iPhone)もパラダイムシフトだったわけですが、両方とも普通の人が日常的に簡単に使えますからね。そういう要素がないとやはりダメなんだろうなと。
まぁこんな理屈っぽいことを考えなくても、実際にChatGPTをいろんな形で使ってみれば、大体の人は感覚的に「トレンドではない」とわかると思うのですが、どうなんでしょうかね。人によるかな。
この「ChatGPTはトレンドかどうか」という視点は、学生・社会人に関係なく、業界・業種・年齢に関係なく、今の時点で誰もが考えておいた方が良いテーマだと思います。
あなたはどちらだと思いますか。よかったらご自身でも考えてみてください。
それではまた。
P.S
今後はプチメルマガでもChatGPTについて情報提供・考察・気づきのシェアをしていきます。
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