- 2023-1-10
- 受験を突破する食事法
こんにちは、中西です。
最近はコンビニでもスーパーでも飲食店でも「低糖質・高タンパク質」の食事が大流行しています。
少し前からカップヌードルですら、そんなシリーズが新たに出てきましたからね。時代の流れなのだろうと思います。
この低糖質・高タンパク質の食事は、体に良いと考えられていますが、1月4日に群馬大学が興味深い研究結果を発表していました。
結論から言うと、低糖質・高タンパク質の食事は
「作業記憶が低下する」
ことがわかったようです。
作業記憶と言うのは、ワーキングメモリーとも呼ばれるもので、ある短い時間のうちに脳内で情報を保存して、同時に別のことを処理する脳の機能です。
複数のことを同時にやっていくマルチタスクなんかは、その典型だと思いますが、スマホをチェックしながらテレビを見たり、運転しながら会話をしたり、料理の状況を見ながら漫画を読んだり…と言った、ながら作業でも活躍してくれます。
要するに、脳に一時的に情報を保存しておいて、またすぐにその一時的に保存した記憶を取り出せる機能ですね。
このワーキングメモリ=作業記憶が、低糖質・高タンパク質の食事をとると低下するようです。
▼低糖質・高タンパク質食生活で作業記憶能が低下-海馬の健康と食生活の関係を示唆- | 国立大学法人群馬大学
上記の群馬大学のリリースから、ポイントを抜粋します。(以下のLC-HP食=低糖質・高タンパク質の食事のこと)
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<研究成果のポイント>
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◯健康な状態での慢性的な低糖質・高タンパク質食(LC-HP食)摂取が、認知機能に及ぼす影響は不明でした。今回、4週間のLC-HP食摂取で作業記憶が低下することを新たに見出しました。
◯このLC-HP食摂取は、作業記憶に関わる海馬においてDcx mRNAやIgf-1r mRNA の発現を低下させることがわかりました。
◯これらのことから、LC-HP食摂取による作業記憶の低下は、海馬の神経可塑性の低下により生じる可能性が示唆されました。
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…と言うことです。ちなみにマウス実験ではありますが、ダイエットには効果があったもよう。
よく言われる「糖質をとってないとエネルギーが出ない。頭が回らない」という話に、今回の結果がつながってくるのかもしれません。
まぁ大ヒット中の食事法なので興味深い結果だとは思いますが、個人的には必要以上に心配しすぎる必要はないんじゃないかと言う気がします。
個人差もあると思うので、気になる人は自分の感覚も重視しながら、様子を見て調整していくといいんじゃないかと思いますね。
それではまた。