- 2012-4-8
- 受験の意味を考える
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験生の人にこんなことを言うと嫌がられるかもしれませんが、
今の時代というのは、一生勉強しないと生きていけない時代です。
なんとなくのイメージとして
「受験勉強が終わったら勉強とはオサラバしてやるヾ(´▽`)ノ」的なことを考えている人も多いかと思いますが、
残念ながら、受験勉強のあともほぼ一生、勉強が続きます。
正直なところ、こういうことを言うのもバカらしいのですが、受験生の人は大学に「進学するために」勉強しているのですから、
進学して大学に入ったら、当然勉強をしなければいけないわけです(-_-;)
ただ、実際のところ、大学に入って遊んでしまう人も非常に多いです。大学の授業やテストなんて、
(大学や先生にもよりますが)基本的には手を抜こうと思えばいくらでも抜けるシステム(?)になっています。
日本の大学はそれでも卒業できてしまうわけですが、かりにそんな状態で卒業しても、社会人になってから苦労します。
もちろん、大学の授業内容が社会に出てから直接的に役立つことは少ないので(医学部などの専門的な学部は別ですが)、
大学の授業の予習復習や定期テストの勉強にそこまで力を入れる必要は必ずしもないでしょう。
では、だからといって、何も勉強しないでいいかというと、当然ながら(というか残念ながら?)そんなことがあるはずなくて、
大学の授業が将来と直結しないと判断したなら、将来に役立つような何らかの勉強をやっておく必要があるわけです。
近い将来、モロ役立つであろう資格試験の勉強でもいいでしょうし、
そこまで直接的でなくても「長期的に役立てばいい」という視点にたって、幅広く様々な勉強なり読書をするのもありだと思います。
いずれにしろ、何の勉強もしないで、大学時代をすごす選択肢はありえないですし、社会人になってからもそれは同じです。
社会人で何も勉強しないなんて人は、もう本当に生きていけないと思われます。
歌の練習をしないプロ歌手なんているでしょうか?バッティング練習をしないプロ野球の打者っています?いたら、確実にまもなく廃業することになるのは小学生でもわかる理屈かと。
社会人も同じで、まったく勉強しない社会人がいたら、
いずれ近い将来どんな会社からも相手にされなくなります。自営業だとしても、まもなくお客さんから相手にされなくなります。
「なんか受験が終わっても、大変そうだなぁ」と思ったあなた!ご安心ください。1点朗報があります。
大学以降の勉強が、受験生の受験勉強と決定的に違うのは、
「自分がやりたいと思った勉強をすればいい」
という点。これが決定的に違うということ。
受験勉強というのは、どう考えてもその学部に入る上で関係ないとしか思われない科目の勉強をする必要があります(たとえば文系学部なのに地学を勉強するとか)。
大学に入学して以降の勉強は、大学の定期テストの勉強をのぞいて「自分がやりたいと思った勉強」をすればいいわけです。
もちろん、たとえば「中小企業診断士の資格をとるときに、自分の嫌いな財務の勉強をしないといけない。」みたいなことはあるかもしれませんが、
それにしたって財務は必ず診断士の実務で使う勉強ですから、「関係ないことやらされている」的な徒労感はありません。
なので、大学生・社会人になってからの勉強は、基本的に受験勉強以上に楽しいはずなのです。
実際、私の知る限り、周りで資格試験の勉強をしていた人は、勉強をとても楽しんでいる人が多かったです。
その意味で、「一生勉強しなければいけない時代」といっても、受験勉強みたいな苦行が延々と続くわけではないのでご安心を(笑)。
そもそも、大学以降に自分から始める勉強が苦行としか思えないなら、何かが間違っているわけです。
別の見方をすれば、大学以降にそういう「一生勉強」(みつを?)という流れがあるわけですから、
受験勉強を通して勉強法のノウハウを学んだり、
実際に勉強して実力を向上させていくプロセスを体験しておく
のは、大いに意味があるということになるのです。
受験生や高校生で「なんでこんな勉強しなきゃならんねん(´ヘ`;)」的な悩みを持っている人は、
受験勉強というのは、長期的にみるとそういう意味があることを頭に入れておいてほしいと思います。