- 2020-3-24
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こんにちは、中西です。
連日お伝えしている通り、新型コロナによる経済危機が極めて深刻な状況になっています。
解説はすでに何度もしているのでポイントだけ簡単に復習すると、
現在の状況は国内においては「令和恐慌」、世界的に見ると「第二次世界恐慌」というレベルの経済状況に突入しています。
煽る気はさらさらないですが、数字やデータをしっかり確認すれば、どう考えても100年に一度クラスの大恐慌に入った可能性が濃厚なのです。
実際、90年前の世界大恐慌(これにより日本は太平洋戦争に突入し300万人の日本人が亡くなった)と、
GDP の消失割合がすでに同等クラスになっているのは確実な状況です(発表は5月ですが、ここまでの指標と街中の経済を見れば、その状況を明らかです)。
そんな中、今日ホリエモンこと堀江貴文さんが、以下のようなツイートをされてニュースになっていました。
以下、記事からの引用。
————————
『実業家の堀江貴文氏が24日、ツイッター投稿で新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今後、倒産が相次ぐと指摘した。
自粛に否定的な指摘を発信しているのは、今回のパニックの原因がインフォデミックであるとし、少しでも緩和するためと説明した。
(中略)
飲食店経営者らからこの状況が半年続けば厳しいとの声があがっていることを伝えたうえで
「それは一番うまく経営してるところがだよ。それ以外は今月来月でアウト。キャッシュショート。だって三月の売り上げをみんな目当てに経営してるから」
と記した。』
※引用:堀江氏 周囲のコロナ倒産危機「マジでやばい」自分は「巣篭もり消費で儲かる」けれど…
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200324-00000063-dal-ent
————————
ようするに堀江さんの主張は、今回の新型コロナのパニックの原因はインフォデミックであり、
(インフォデミック=正しい情報と不確かな情報がごっちゃになって流布し、人々の不安や恐怖が必要以上に煽られた結果起こる混乱状態)
その結果、街の飲食店は3月~4月に閉店・倒産に追い込まれる・・・という内容です。
最近のメルマガをご覧頂いてた方は、連日私がお伝えしてきた内容と「全く同じ」だということが分かるかと思います。
別に私が堀江さんと「考え方が似ている」とかではなく、この騒動の本質を理解できていれば、 誰でも「必然的に同じ結論になる」ということです。
昨日のメルマガから一部引用しますと、
————ここから————
『売り上げが10分の1近くになっているお店が日本中で続出しているとしたら、国内でお店を開いている商店の余命は、「3ヶ月もない」と思います。
(私は実家が個人商店でしたし、その後中小企業・ベンチャーの複数の会社で働いてきてその経営の実態も知ってますし、
自分も事業主なのでその辺りの大体の感覚は分かるわけです、業界が多少違っても。
「売上が1/10になったら多くのお店は3ヶ月ももたない」
というのは、店舗経営者の方なら誰もが納得いただける普通の話です)
2月からこのような状況でしたが、3月から換算したとしても、3ヶ月目の ゴールデンウィーク明け前後で、
次々に大手有名チェーン店などの倒産のニュースが出てきて、
当然町の商店も次々閉店になる可能性が高いです。』
———–ここまで————-
要するに飲食店をはじめとする、日本中の大半の店舗経営のお店の「残り寿命」が、わずかあと1か月~2か月しかないということです。
結果97年の消費増税の翌年に自殺者が1万人もいきなり増えた時と同じように(今回の状況はそれ以上にひどいので、最悪の場合はその時以上に)、
行き詰まった大勢の経営者やその家族が自殺に追い込まれる可能性が非常に高まっているのです。
これほどまでに危機的な状況なのに、例えば政府はこんなことをやっています。
▼現金給付「早くて5月末」 西村再生相、緊急経済対策
https://this.kiji.is/614840981223883873
なぜこんな馬鹿馬鹿しいことになっているのか、その本質についてもこちらの記事に書きました。
イメージとしてはこんな感じです。
子供が崖っぷちに手をかけて、今にも崖の下に落ちそうになっている。
「誰か助けてー!」
複数の体格のいい大人がその叫び声に気づいて、子供が手をかけている崖っぷちまで近寄ってきた。
運良く近くにロープもある。ロープを縛る木も生えている。
大人達が少し本気になり協力すれば、確実にその子供を助けることができる状況。
慎重にやれば、子供を助けるために大人が命を落とすリスクはほとんどない。
この状況で大人達が何をしたか。
その崖っぷちに手をかけている子供にこう言ったのです。
「ぼく大変だね、もう少し頑張って。おじさん達、これから君を助ける準備をするから、そのまま2時間ほど待ってて!
いま午後4時前だから、早ければ午後6時前には助けにくるからね!」
もしこういう対応をした大人がいた場合、その大人達のことを、あなたは何と呼びますか(-_-;)
「早くて5月末」に現金が給付されるというのは、経営者(特に個人商店主・店舗経営者)にとってはそういうことなのです。
今回の政府の対応からわかるのは、このような緊急事態が起こった時に、国内のお店を救うために、早急に対応するオペレーションをまるで準備していなかったということです。
別に新型コロナに限らず、自然災害などの緊急事態が起こった際に、国内の経済危機を回避するために、早急に国民に現金を給付するオペレーションすら、準備できていなかったと(゚o゚;)
ね、何度も何度も言ってますが、政府やマスコミや会社や学校の言うことを鵜呑みにし、それらが発信する情報を当てにしてたら、
この資本主義社会ではまともに生きていけないんですよ。
このことはずっと前からくどいほど言い続けてきましたが、
ある意味その実態を、ヤバすぎる現実を通して、まざまざと見せつけられることで勉強できる、いい機会なのかもしれません。ようするに、
「自分の頭で考える」
ことができる人しか、生き残れない世界だということ。それがより顕著な状況になっているということ。
自分の頭で考えないで、考えることを誰かに任せて依存していた人は、
その依存して当てにしていた、政府や会社やマスコミや学校などが発信していた「常識」ぽく見える嘘の情報に裏切られて、
気づかぬうちに、人生を何らかの形で失ったり、搾取されまくることになります。
それではまた。