こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
私の受験生時代のときから、ずっと腑(ふ)に落ちない話が1つありまして、
現代文の勉強の仕方についてなんですけど、非常によく聞く話として、
現代文対策には、読書や新聞を読むのが有効
という話があるんですね。もしかすると、あなたも聞いたことがあるかもしれません。
でも私、これってどうなんだろう(–;)って思うわけです。
結論からいいますね。私の中の結論なんですが、
現代文対策に、読書や新聞読むのは
あまりにも無意味(!)
ではないかと。
はい、国語の先生に怒られるのかもしれませんね。。が、私の中の結論としては、このようになっております。
一見ね、「読書」や「新聞を読む」って、すごい的を得たアドバイスのようにも聞こえるんです。なぜかというと、現代文はだいたいの場合、
「難しい日本語の文章の解読」
みたいな要素がありますから。よって、難しい本とか、現代のことがもっともらしく書かれている新聞を読めば、読解力がつくんだよと。
まあそういう理論なわけですよね。
でも、本当にそうでしょうか?
というか、読書や新聞を読むのが大事だったとして、
一体何をどれくらい読めば合格できるの?って話です。
「現代文の実力をつけるのに、読書や新聞を読むのが大事です」
といったその人が、「具体的に」合格するのに必要な読むべき本の内容や冊数をしっかり提示したのを、私は見たことがないんですね。
なんかアバウトに、「難しい本を読んだりすれば現代文の力がつくで~」と言ってるだけにしか聞こえませんでした、受験生のときの私には。
具体的に、何をどれくらい読めば、どれくらいの実力がつくのか、まったく不明(‘_’)。それってどうなの?と思うんですね。
もし本当に読書や新聞読むのが大切なら、
「じゃあ受験生はこういった本を、これだけ(回数・冊数など)読めば、これくらいの実力になります」
と「何をどれだけやればいいか」を具体的に説明して、初めてその分野の専門家だと思うんですね。でも、そういった話にはまずなりません。
私も相当な量の本を読んできてますので、「読書が読解力を高める」ということは否定しないです。
でも、「現代文で点をとる」ということ、もっといえば
「受験という限られた期間内で、現代文の実力を合格レベルに到達させる」
という視点でみた場合、
そのためにわざわざ読書をするというのは、
たとえるなら、10キロのマラソンレースに参加して、「よーいドン!!」って言われてライバルはみんな走り出してるのに、
「よし、まずは2時間かけてじっくり筋トレをしようか( ´∀`)」
って言ってるようなものな気がするんですね。いや、そりゃ筋トレしたら筋肉つくかもしれないが、それやってる間にライバルが先にゴールしちゃうよと。
筋肉まだついてなくても、さっさと走り出したほうが、ぜったい先につくよと。
読書をすれば、読解力はつくでしょう。新聞を読めば、現代の知識は増えるでしょう。
でも、現代文対策としてそれをやるのは、あまりにも遠回りすぎるのです。その意味で「あまりにも無意味」と言ったんですね。
というのは、これは以前別の記事で書いたのですが、
<関連記事>
わけのわからない現代文という科目を攻略するコツ
現代文は、基本的に、解答がどこにあるかを本文から「探す」科目だと思うんですね。
そして、そのときの「探し方」に、すごくコツがあるわけです。あるいは「探して見つかったあとの回答のしかた」にコツがあるんです。
現代文の実力を上げるには、そういった
「解き方のコツ」
を学べばいいのであって、読書をいくらしたところで、その「解き方のコツ」を学んでいなければ、問題を前にしてもほとんど解けませんからね。
読書をしたり、新聞を読んだりする遠回りをするくらいなら、
さっさと現代文の問題を解く
これが一番早く、確実に「現代文を解く実力」が上がります。
「でも高1なら、まだ時間があるし読書や新聞を読んで実力をつけていけばいいのでは?」
という意見もあるかもしれません。
でも、私は、「現代文の実力をつけたい」なら、高1からでもその読書をする時間を「現代文の問題を解く」時間にあてれば、一気に実力がつくと思うわけです。
こういうと、必ず誤解されそうなので念押ししますが、私は高校生が「読書をする」ことも「新聞を読むこと」も否定はしてないんですね。むしろ、読んだほうがいいです。
私は「読書の重要性」については、誰よりも強く認識していますし、実際、一般の人が読む一生分くらいの読書はもう昔にしてるんですね。
だから、高校生が本を読むのは賛成なんです。でも、それと現代文の実力養成とごっちゃにしてはいけない、と思ってます。
「読書の重要性」と「現代文の実力養成」を、ごちゃまぜにしてしまうから、なんか話がややこしくなる(゚_゚)
高校生にとって、読書も新聞読むのも大事なこと。でもそれは「見聞を広める」とか「教養をみにつける」という意味においてであって、
現代文の実力をつけるときには、「読書」ではなく「現代文の問題を解く」ことが最重要。
私はそう思っています。そんなに難しい話ではないと思うんですが、なんかよくこの点はごっちゃになって説明されることが多い気がするので、
あるいは国語の先生に怒られてしまう内容なのかもしれないですが(/_;)、
時間がない受験生が現代文の実力つけようと、がんばって読書してたらあまりにも遠回り&危険だと思うので、あえて書かせていただきました。
受験科目に現代文が入っている人は、参考にしてみてください。