- 2012-9-21
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こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
私が中学生だったころ、ある先生が
「何でも完璧をめざせ!」
と教えてくれたことがあります。
その教えのおかげで、私の中学時代は
ヤンキーの皆様からも一目置いていただけるほど
勉強もスポーツもできるタイプの中学生でした。
(その後、高校時代に底辺の底辺まで落ちぶれますが。。)
その影響で、私は十代のころは
「すべてにおいて完璧主義こそが素晴らしい!」
と固く信じておりました。
ところが、大人になるに連れて、
「完璧主義」
というのが必ずしも正解ではなく、
時に大きな危険を伴う、かなりリスクの高い
マインドセットなのだということに気づきました。
それに気づくまでは、
「俺は完璧主義の人間であるべきか?それは違うのか?」
みたいに真剣に悩んでいたことすらあります(青春ですね。。)
実は、完璧主義を貫こうとすると
ある面では大きな結果が出るのですが、
違う面では、まったく効果が出ないばかりか
仕事でも勉強でも、その他あらゆる面で
逆にマイナスの結果をもたらすことが往々にしてあるからです。
精神的にも行き詰まることも多く、
実際これまで私が働いていた職場の同僚で、
心の病にかかって会社を長期休暇した人が3人いて
(私は転職してるので複数の職場でですが)
その3人の方は、全員例外なく
責任感が非常に強く、誰からも信頼されるほど
仕事においては完璧主義の性格の人たちでした。
(以前長期休暇したお笑いコンビNのO村さんもそんなタイプかと)
病気になったその3人の性格が
見事に同じだったことに当時驚いたものですが
完璧主義が強すぎると、どうやら
精神的に行き詰まる可能性が高いのです。
この話をある上司にしたところ
「お前は絶対大丈夫そうだな」
と言われたものですが(どういう意味やヽ(`Д´)ノ)
そういった経緯をへて、最終的に「完璧主義」について
私が到達した結論は、
【 ケースバイケースで「完璧主義」を使い分ける 】
ということです。
たとえば、受験生でも割とよくいるのが
「英単語と英文法を完璧にしてから、
長文読解の演習をやろう」
とする人です。これでは受験に間に合わないわけです。
あるいは
「この分野を完璧にマスターするまで模試は受けない」
「これが完璧になるまで、過去問はやらない」
といった形で、
「何かが完璧になるのを待ってから、
そのあと、次のことをスタートさせる」
ということがクセになっていると
受験は乗り越えられないです。
また、受験本番で全科目において
完璧に満点をとろうとしてもムダなわけです。
そういった意味では完璧主義を捨てないといけないわけですが、
いっぽうで、
「手につけた参考書は、その1冊を完璧に仕上げる」
というマインドセットは必須です。
あるいは1日のTODOリストにおいても
日中は「そのリストを完璧に100%達成させる!」
という形で、意識をフォーカスするのは超重要です。
ほかにも例を挙げればいくらでもありますが
ようするに、物事に取り組むときには
【 ケースバイケースで「完璧主義」を使い分ける 】
のが重要だということなのです。
直感的にすでにこれを理解している人もいるでしょうし、
ある程度経験を積まれた方なら
当たり前のことでもありますが、
上記のような言語化した“方程式”として
理解しておくと、いざという時に役立ちます。
「完璧主義」というものについて
どう考えればいいのかわからなかった人は
参考にしてみてください。