- 2011-4-3
- 受験の意味を考える, 大学生活について考える
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
前回の続き。
<前回の記事>
なぜ、受験生は「いい大学」を目指すべきなのか?
ようするに、
「なぜ、いい大学へ行った方がいいのか?」
ということについて、学校の先生も塾の先生も、誰もなぜか本当のところを教えてくれない問題です。
これは本来は相当深いテーマであり、前回も書いた通り、つっこんで書き出すとかなりの分量になってしまいます。
しっかり説明するなら、こういったブログの記事形式では全然たりないです。
なので、今回はその中で重要だと思われる部分だけお伝えします。
実は前回の記事を書き終わった時点で、このテーマは今回1回で終わらせようと思っていたのですが、
あまり省略しすぎると誤解が生じてしまう可能性もありますので、ポイント別に3回ほどにわけてお話します。
で、「なぜいい大学へ行った方がいいのか?」ということですが、1つ目の理由は
「学生の意識が高いから」
という点。
この「意識の高さ」というのは、特定の何かというわけではないのですが、たとえば
「何らかの高い目標を持っている」
「すごいチャレンジを次々としている」
「あるジャンルで非常に優れた実績を持っている」
「自分と社会の関わり意識が超強い」
「世の中を変えようと思っている」
などといった意味ですね。
もうちょっと具体的に言うなら、たとえば私のいた早稲田の友人・知人でいえば、
「学生で20人くらいのチームを作り、アジア各国で小学校や給水タンクを作るプロジェクトを何度も主催した女の子」
「クラブで700人規模のイベントを主催した奴」
「何百冊の小説を読んだ」
「テレビの有名バラエティ番組に毎回出ている」
「体育会のボート部で日本一になった」
「株で○○万円を稼いでいる」
「有名外食チェーン○○○の息子」
「弁護士目指して1日14時間勉強をしている」
とかなんとか、思いついたまま挙げましたが、そんな学生が普通にいました。
いい悪いはさておき、こういう尖ったことをしてる友人が周りにいると、それに感化されて自分の意識も自然に高くなっていきます。
ここまで読んで今、
「大学は『学問をするところ』なのでは?」
と思った人は、ちょっと危険です。
たしかに大学は「学問をするところ」というのは嘘ではないですが、ぶっちゃけてしまうと、学生からすればそれはあくまで建前に近い。
もしそこで、本当に4年間「学問だけ」をする生活を送った学生がいたら、
たぶん大学に残って研究者としての道を進むか、恐ろしいことですが、就職活動でどの企業も採用してくれなくなる可能性が高いです。
(なぜそうなってしまうか等、そのあたりの話は次回で)
ともかく、そんな感じでいわゆる偏差値・知名度も高い「いい大学」というところには、「意識の高い学生」が多いのです。
もっとわかりやすく表現するなら
「すごい奴が多い」
ということ。
もちろん、どの大学にもそんな意識の高い学生、すごい学生はいるのですが、
偏差値・知名度の高い大学ほど、そういった学生が存在する割合が高いのです。
そういった大学にいると、嫌が応でも意識の高い友人たちに感化され、よい意味で影響を受けます。
人間というのは、本当に驚くほど周囲の人から影響を受けます。逆に、周囲の人から影響を受けないようにする方が難しい。
だからこそ、「どういう環境に自分の身を置くか」ということについては、人生の最重要課題くらいに考える必要があるのです。
また、友人たちが目指している目標や進路が、自分と全く違うものでもいいのです。
高校までは、部活や定期テストといった共通した土俵で友人と競争しました。
でも、大学では一人一人目指す目標・進路が違います。同じ学部であっても違う場合が大半です。
目標や進路は友人と違っても、その友人の目標に向ける行動がすごければ、自分もその行動・頑張りに刺激を受け、
「俺ももっと頑張らないと!!」
と心底思えるのです。これがとてもつなく重要。つまり、
周囲の意識の高い友人に、大きく感化される
というのが、これ以上ないくらい、自分の人生に決定的な影響を与えてしまうわけです。
そういう「意識の高い学生」のいる割合は、その大学の偏差値・知名度に比例して多くなります。例外的な大学があるのはもちろんですが、一般的にはそういう傾向が強いのです。
なぜそうなるかは簡単です。大学というのは偏差値・知名度に比例して、合格するのが難しくなります。
難しいことを努力して突破して入学してきた学生というのは、総じて勉強以外の他のことにも積極的で意識が高いということ。単純な話です。
卒業後も含めて、そうした意識の高い友人たちと付き合い続けることで、互いに刺激し合い、自分の人生が非常に高い意識レベルで進んでいきます。たとえ、進む道・目指す目標が違っても関係なくです。
あくまで私見ですが、これが
「なぜいい大学へ行ったほうがいいのか?」
に対する私の回答の1つです。
次回へ続けます。
<追記> このテーマについては、2014年3月に音声教材「大学生活パーフェクト攻略法~ヤバイいくらい本音で語る大学論~」で詳しく語りつくしました。